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10歳 冒険者ギルド登録

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10歳になりました。

孤児院も卒業ということで何が出来るって孤児に出来る事なんて冒険者しかないのですよ。卒業と言っても何も貰えないし、放り出されるだけなんですけどね。

「はじめまして、冒険者に登録したいのですが」

「はい。登録ですね。
お名前と年齢は書けますか?
それから登録料1000エルお願いします。
お金がなければ仮登録も出来ますよ。」

1エル=小銅貨1枚=10円
10エル=銅貨=100円
100エル=小銀貨=1000円
1000エル=中銀貨=1万円
10000エル=大銀貨=10万円

「はい。仮登録でお願いします。
字はこれで読めますか?」

「えーと、さっちゃんとみーちゃんね。
名前はないの?」

「はい。さっちゃんって呼ばれてて名前は無いです。
妹はみーちゃんです。」

「まあいいか。個性的で。
はい。ではこれで仮登録完了です。
注意事項はこちらに書いてあるから読んでおいてね。」

と渡されたのは使い回された小汚い冊子。
仮登録は木のタグ(殻つき)
本登録で鉄のタグ(ひよっこ)
依頼を熟しつつ職員さんに認められて昇級。
銅のタグ(やっと冒険者)
銀のタグ(実力者)
金のタグ(少しだけ権力も与えられる)
白銀のタグ(権力も与えられる)
白金のタグ(大きな権力が与えられる)
タグは無くすと手数料が掛かると

ふーん、AとかBじゃないんだ。
当たり前かアルファベットがあるわけじゃないのに。
あれもおかしな話だよね。異世界でSが最高とか。
何のSだよ。
あとカードじゃないんだね。
そうだよね、何故無くしやすいカードにするんだって思ってた。

「はい。確認出来ました。」

「では、こちら仮登録のタグです。
依頼を熟しながらお金を貯めて本登録になりますので。」

「はい。じゃあこの荷物運びの依頼をお願いします。」

「大丈夫?重い荷物だよ。まあいいけど。」

「二人で一人の仕事しか出来ないから。」

「はい。承りました。依頼者はこちらの住所になりますので、こちらへ向かってください。」

「「行ってきます。」」



「オネーチャン、お腹へった。」

「この依頼が終わったら何か食べよう。
一食分しか貰えないけど。魔法で水飲んでて」



「冒険者ギルドから来ました。」

「おっ、大丈夫か?大分重いぞ。」

「一人では無理なので二人掛かりで頑張ります。」

「一人分しか金出せないぞ。」

「構いません、お願いします。」

「んぎぎぎぃぃーー、おもいぃーーー」

「おねーちゃん、がんばっ」

「こらぁーーー手伝えーーーー」



「終わった。。。。しむ」

「お腹へった。」

「はぁーー、屋台いこ」


「うまっうまっ」

「一欠ちょうだい。
よしっ、今日中にあと三件は熟さないと地面で寝ることになるよ。」

「オネーチャン、がんばって」

「みーのほうが力あるでしょー」



このあと汚物処理と荷物運びを頑張って宿に入れた。
風呂などは当然ない。
さっちゃんことわたしはガリガリのつるぺったんなので井戸でゴシゴシやっても気にならなかった。
みーは恥ずかしいらしく私のシャツで隠れて拭き拭き。
10歳だものつるぺったんでもいいじゃん。
小学4年生だよ。

少しだけお金が余るから二ヶ月位で本登録出来るかな。













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