上 下
4 / 5

なんか、買われた

しおりを挟む
第四話[なんか買われた]…
「もういい、客が来る、早く着替えろ」
「え?あぁ私を買う客ってこと?」
「そうだ、飲み込み早いじゃねぇか」
「あ、はい、」
今思えば私は、小さい頃から飲み込みが早かったのかもと今気づく。
「とりあえず着替えよ」
「早くしろよ」 
一応プライバシーは尊重してくれるらしい
ー五分後ー 
「終わりました」
「おぅ、ましになったな」
「そうですね、」
「まぁ座れ、説明する」
「はぁ、」
「これから来るのは隣国の皇太子らしい」
あれ?このパターンは?
まぁいいや 
なるときはなるんだ!
「そうなんですね、」
「悪いようにはしないと思うから安心しろ」
「一応法律もあるしな」 
「へぇ、」
ラビパの世界にも法律はあるらしい。
「お、もう来るぞ挨拶しろ。」
「あはい!」
「どうもはじめまして」
「あ、はい、はじめまして
突然のご訪問申し訳ありません」
「いえ、むしろありがたいです、
隣国の皇太子様がいらっしゃっていただけるなんて」
私の前で控えめな会話が繰り広げられる。
『ほら、挨拶しろ』
私は、ゲームで身に付いた貴族らしい挨拶をする
「私からも、隣国の皇太子様のご訪問に歓迎いたします」
そして彼は微笑んだ
「普通にしてくださって結構ですよ、」
「そうですか、ではお言葉に甘えさせていただきます」
そして席に座った。
「この件ですが、、、」
怖い?人と、その隣国の皇太子さんとの間で私の売買の話が始まった
「一応この件は内密にお願いします。と、言いたいところですが、無理そうなのでバラしてくれて構いませんよ」
「いえいえ、そんなことは致しません」
「いや、大丈夫です
最後にはしっかり公にするので」
「そうなんですね、わかりました」
なんの話をしているのかさっぱりわからないー
でも私はこのとき気づいた
ーあれ?なんか隣国の皇太子さんの顔ゲーム内のどこかで見たような?ー
まあ気のせいか!
ーこのときの気のせいは、気のせいではありませんでしたー
「それではありがとうございました」
「えぇ、こちらこそ。」
すっかり夕方になっていた
「さて帰りましょうか」
「え?帰る?どういう事でしょう?」
「まぁいいです、乗ってください」
なんか、私、元ワルキューレ公爵領令嬢ローズベルクは隣国の皇太子(?)に買われたそうです
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

ひなクラゲ
ファンタジー
 ここは乙女ゲームの世界  悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…  主人公と王子の幸せそうな笑顔で…  でも転生者であるモブは思う  きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

目が覚めたら夫と子供がいました

青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。 1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。 「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」 「…あなた誰?」 16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。 シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。 そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。 なろう様でも同時掲載しています。

乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました! でもそこはすでに断罪後の世界でした

ひなクラゲ
恋愛
 突然ですが私は転生者…  ここは乙女ゲームの世界  そして私は悪役令嬢でした…  出来ればこんな時に思い出したくなかった  だってここは全てが終わった世界…  悪役令嬢が断罪された後の世界なんですもの……

ヒロインが欲しがってるわたくし達の婚約者は既に調教済みです、申し訳ありませんが他をあたって下さい

お好み焼き
恋愛
優良物件が欲しい! でも考えることはみんな同じでした。

無関心もダメですの?

紫楼
ファンタジー
 孤高の公爵令嬢ユリシースはある日突然前世の記憶を思い出した。  過去の記憶とユリシースの記憶がリンクして・・・。  なぜどうでもいい事、どうでもいい人に気を遣わなくてはいけないの?  身分があって王族と親以外に気を使う必要ないんだからもううるさい外野は放っておきましょう。  気分が落ち込みそうな内容なので苦手な方はスーッとページ閉じてください。  どこかの世界のゆるゆる設定のお話なので、激しくツっこんではいけません・・・。  いつか婚約者と浮気相手が暴れたがったら連載版になるかも?

悪役令嬢の独壇場

あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。 彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。 自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。 正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。 ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。 そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。 あら?これは、何かがおかしいですね。

悪役令嬢予定でしたが、無言でいたら、ヒロインがいつの間にか居なくなっていました

toyjoy11
恋愛
題名通りの内容。 一応、TSですが、主人公は元から性的思考がありませんので、問題無いと思います。 主人公、リース・マグノイア公爵令嬢は前世から寡黙な人物だった。その為、初っぱなの王子との喧嘩イベントをスルー。たった、それだけしか彼女はしていないのだが、自他共に関連する乙女ゲームや18禁ゲームのフラグがボキボキ折れまくった話。 完結済。ハッピーエンドです。 8/2からは閑話を書けたときに追加します。 ランクインさせて頂き、本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ お読み頂き本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ 応援、アドバイス、感想、お気に入り、しおり登録等とても有り難いです。 12/9の9時の投稿で一応完結と致します。 更新、お待たせして申し訳ありません。後は、落ち着いたら投稿します。 ありがとうございました!

そして乙女ゲームは始まらなかった

お好み焼き
恋愛
気付いたら9歳の悪役令嬢に転生してました。前世でプレイした乙女ゲームの悪役キャラです。悪役令嬢なのでなにか悪さをしないといけないのでしょうか?しかし私には誰かをいじめる趣味も性癖もありません。むしろ苦しんでいる人を見ると胸が重くなります。 一体私は何をしたらいいのでしょうか?

処理中です...