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本編

事後の話

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 一日の作業が終わって。私は、ベッドの中に潜り込む。とはいえ、そのまま眠りにつくことは無かった。色々とありすぎて。眠りにつく余裕なんてない。私は、ソワソワとした心を抱きながら、ベッドの中でゴロゴロと転がり続ける。目を閉じてみるが、やっぱり眠れない。


 拉致られて。襲われて。その裏にはララさんとエディートルトさんがいて……シールドの破壊も二人の仕業で……その後大きな魔物が出てきて……。


 あのあと、アースさんは、どうなったのだろうか。エディートルトさんと、ララさんは? 襲われかけたし、彼らは幼稚で自分勝手な理由で国をふりまわしたが、私個人としては、死ねとまでは思っていない。あの二人にも、あの二人の事情があった。馬鹿だとは自分でも思うが、私は、それに同情してしまっている。それに、二人とも……特にエディートルトさんは、アースさんの兄だ。アースさんの手で殺させたくない。


 暗闇の中で悶々としながら。ガタンと。音がした。窓が開く音だ。私は、飛び起きて、窓の方を見る。そこにいた金髪の美青年の姿を見て、私は大きく目を開く。そして、パタパタと彼の元へ駆け寄った。


 「アースさん……!」


 「ミラ……」


 私は、彼に抱きついて、そのまま彼の唇に自分の唇を寄せた。そのまま、深い深いキスをする。彼の柔らかい舌が、私の舌と絡み合って。彼の吐息と吐息からこぼれ落ちる声が、激しくなる。私の口からも、声がこぼれて。彼の抱く手が、私の服を脱がし始める。


 「ミラ……我慢できない……」


 耳元でささやく彼。その声には、ほんの少し切なさも混じっていて。そんな声を聞いて、私も彼の服を脱がしていく。


 彼は、私の身体を抱きしめながら、私の身体をベッドへと沈めていく。


 柔らかい布の感覚が、私を包み込んだ。


 気づけば、私の体は一糸まとわぬ姿となっている。一方の彼の身体は、下半身のみ脱がされ、局部をさらした状態となっていた。 私は、そんな局部に、自分の秘部をあわせる。太ももで、彼の屹立を挟み込んで。そのまま、ゆっくりと腰を動かす。


 「んっ……」


 彼の暖かいそれが、私のそこを湿らしていく。ふと見ると、彼の腰も動いていた。彼は、瞳に情欲を携えながら、私の顔を見る。そのまま彼の視線は、私の大きな乳房へとうつっていく。彼の手が、私の双丘に触れる。そして、彼はゆっくりと指を動かしはじめた。


 私の胸が大きく変形する。


 「アースさん……そこだけじゃなくて、先っぽも触って」


 私がおねだりすると、彼は私の指示通りに、双丘の突起を摘む。そのまま、コリコリと捏ねられ、私の口からは、大きな喘ぎ声が漏れる。


 「どう?」


 「んっ……あんっ……気持ちいい…………」


 彼の剛直の先っぽが、私の花弁を抉る。その瞬間、私の身体がびくりと震えた。そんなあからさまな反応に、アースさんが気が付かないわけが無い。


 「ミラ……ここがいいの?」


 ゴリっと。再び抉られる。


 「んっ……気持ちいい……」


 私の反応を見た、彼がにこりと微笑む。そして、集中的にそこをグリグリと抉っていく。


 「んっ……あっ、あっ、あぁっ……!」


 3つの敏感な突起を同時にいじられて。私は、ただひたすら、快楽の喘ぎを叫んだ。そんな私の姿を見て、彼の瞳の情欲の炎はさらに燃え上がっていく。段々と、彼の腰使いが激しくなって。私ももう、限界に近かった。


 「アースさんっ……イクっ……!」


 「イっちゃいなよ」


 アースさんの甘くて優しい声が、耳元で囁かれると同時に。私の中で何かが弾けた。「んああっ」という喘ぎをあげ、絶頂に達する。


 快楽の波が過ぎ去って。私の身体が脱力した。アースさんは、全ての行動をやめ、私の身体を抱きしめる。そして、額にキスを落とした。


 「ミラ……」


 「……なに?」


 「いれていい……?」


 アースさんが私にねだる。ああ、そんなの、ダメなわけないじゃん。私の喉から「ふっ」と軽い笑いが零れたあと、私は首を縦にふった。


 それと同時に……


 ずちゅりと、私の中に、彼の剛直が挿入された。彼の形に染め上げられた蜜口は、すっかり濡れそぼっていて、あっさりと彼を受け入れた。


 「……ミラ……」


 挿入しながら、彼が私の頭を撫でる。彼の体に包み込まれ、私は安心感で胸がいっぱいだった。今日はいろいろあったのに。


 アースさんのそれが、私の最奥地まで届いた。そして、今度は、それが出たり、入ったりを繰り返す。


 「んっ……あっ……んあっ……」


 「ミラ……ミラ……」


 彼が私の名前を呼ぶ。彼の腰の動きは、段々と早くなっていって。私の壁を擦り上げていく。私は、彼の肉棒を逃さないよう、自分でも腰を動かしていた。


 「アースさん……」


 名前を呼ぶ。彼の瞳を見た。綺麗な緑色の瞳。私を飲み込んでしまうかのような神秘的な光を携えているように見えた。


 「ああっ……ミラ……ミラ……気持ちよすぎて、イッちゃいそうっ……」


 アースさんが耐えるかのような苦しそうな声をあげた。その色気のある声に、私は頷く。彼のこめかみに汗が一筋流れた。


 「アースさん……イッちゃいなよ」


 先ほど、アースさんが言った言葉。今度は私がそれを言う。アースさんが、獣のように、激しく腰を動かす。「んっ……あぁっ……」と色気のある喘ぎをこぼす。その喘ぎ声は、私のものよりは小さな声であるが、私の気持ちを高めるのには十分だった。


 「アースさ……激しい……あぁっ……んっ……はぁんっ……!」


 「ああ……ミラ……ミラ……」


 目の前にいたのは、一人の獣だった。本能のままに腰を動かして。ズンズンと強く早くつつかれているが、それは私にとっても快楽であった。


 気持ちいい……。こんなに、激しくされているのに。壊れてしまうほどの刺激なのに。私の喉からも大きな、大きな喘ぎ声が放たれる。


 「あぁんっ……んっ、あっ……すごい……」


 「くっ……はぁ……んあっ……イクっ……」


 その声と同時に。私のナカで、暖かいものがぶちまけられる。


 ドクドクと注がれるそれが、私を染め上げていった。


 私は、それを一滴も逃さないよう、彼の腰を私の足で押さえる。


 彼の射精が終わった。しかし、私はまだ彼の腰を抑えたままだった。彼も、自分の肉棒を私のナカから離す気配はない。


 「ミラ……ごめん。今日はいろいろあったのに、付き合わせて……」


 目の前にいる、優しいアースさん。さっきまであんなに私のナカで暴れていたのに。今はもう紳士的なアースさんだった。私は、彼の胸に顔を埋める。


 すると、彼は私の頭を優しく撫でた。その手が心地よくって。でも、情事が終わったあとの冷静な頭は、また、今日の出来事のことを思い出す。


 「アースさん、エディートルトさんとララさんはどうなったの……?」


 ふと、口から漏れる。しばらく沈黙がつづいた。もしかして、聞いちゃいけないことを、聞いちゃったのかな。不安になった私は、上目遣いで彼のことを見る。


 そこには、にこにこと私を安堵させるかのように微笑む彼がいた。


 「……大丈夫だよ。二人は。逃げてもらった」


 「……え?」


 「私情でダメだとは思うけどさ、逃げてもらった。事の発端は俺だし」


 「え?」


 「でも、表向きはその場で殺したってことになってるから、内緒にしてね。これから、二人で遠いところで、暮らすはず」


 偉い立場の人なのに、大丈夫なのだろうかと、不安になるが、あの二人が死んでいないという点は少しほっとする。


 「……これから、後処理とか、シールド修復とかで忙しくなるだろうから、もう少しチャージさせて」


 そう言って、アースさんがゆっくりと腰を動かす。私のナカが、キュッと引き締まった。アースさんの紳士的な顔に、本能がやどる。私は、その後、ずっと彼を受け止め続けた。


 ……アースさんがシールド修復を本当に3日でこなしてしまったというのは、また別の話。
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