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帰国の飛行機の中で(上)

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「はぅうう、ぁぁぁっ……ぅうんぅ、ぁあぅ、はぁっ」

「大きな声を出すんじゃないぞ、倫子。うしし、それにしてもいい格好じゃわい。飛行機の中で下半身丸裸とは、なんとも刺激的よのぉ~。そうは思わんかね、喜一くん」

「おっしゃる通りで。この露出狂の女は、どうしても縄で縛られた裸のままでいたいというのをどうにか服を着せている状態でして。見てください、重蔵さん。このうっとりした顔。重度のマゾで、わたしもついていけないですよ」

 重蔵と喜一の二人は、顔を見合わせてニヤリと笑った。

 アメリカのホテルでまる二日間何度も何度も気を遣った。「許して~、もうこれ以上はイケないです……何でも言うこと聞きますから……」と繰り返し哀願しても、檜山への復讐に燃える二人は、一切耳を貸さず、ピクンピクンと痙攣する身体を、さらに責め続けた。しまいには、ピクリとも動かなくなり、気を失ってしまった。

 どうにか朦朧とした意識を取り戻すと、日本への帰国便に乗っていた。感染病の流行のためか、搭乗率は、半分もなく、飛行機の最後列に座る倫子達の周辺は、ガランとしていて、誰も座っていない。前方に搭乗者が集まり、あとは中央部分にまばらにいる程度だ。

 そのためか、倫子の格好はかなり大胆だ。亀甲縛りの上に下着なしで、服は上だけだ。飛行機に搭乗するまでは、スカートを履いていたが、席に着くなり脱がされ、下半身を露出している。足下には、膝掛けが置いていてあり、キャビンアテンダントが来る際は、それで隠した。

 それだけに止まらない。後ろ手に縛られ、自由が利かない。周囲に人がいないとはいえ、まさか公共の場で、こんな恥ずかしい姿をさせられるとは思わなかった。

 それを、二人は、あたかも自ら望んでこの姿になっているように話している。だが、今の倫子には、それどころではなかった。いや、二人の話が耳に入っているかも怪しい。倫子が抵抗するのを避けるために、海外製の強力な催淫剤を飲ませ、念押しに陰核と膣の中にたっぷりと媚薬を塗り込んできた。

 じわじわと身体を蝕むように効き始め、今は身体が火照って火照って仕方がなかった。目はトロンとし、蕩けたような顔をしている。目の前は霞み、身体の奥から湧き上がってくる強烈な疼きに、ハァハァっと火のような熱い吐息が漏れる。まるで熱病に犯されているようでありながら、重蔵の指によって陰核を弄られ、卑猥に腰を揺すり、そこだけが盛った猿のように動物と化していた。

「はぅううっ、ぁあああっ、うぅうんんっ……ま、またいくっ……はぁああっ、イキますっ、うぅぅんんんんっ」

 ガクガクと身体が震えだし、狭いシートがバタンと音を立てて揺れる。幸い周囲に人がいないため、気付くものはいなかったようだが、極力バレないように努力したにしては、派手なイキっぷりであった。すでに軽い絶頂が二桁に達しているが、性欲は底なしだ。噴き出る温泉の如く次から次に熱い欲望が湧き出て、男の逞しく硬い肉棒に激しく貫かれたいというドス黒い性欲に支配されつつあった。

(あああっ、ほ、欲しい……もっと身体がバラバラになるぐらい激しく犯されたい)

 知的で聡明なピアニストと評される倫子とは別人のように、飢えたメスの目で両隣の下半身に視線を向けた。重蔵と喜一は、そんな薬におかされている倫子を見ながらほくそ笑んでいた。

「ぁっ、ぁあっ、あああんっ……クリトリスばっかり苛めないで……も、もう許して……」

 重蔵の指は、あまりにもネチっこくしつこかった。経験豊富で年寄りとは思えない繊細な動きで、陰核を焦らす。絶頂に達しても、力任せや欲に任せて強引に陰核を弄るようなことはしない。単調な刺激をただ与えるだけでは、陰核も疲労し、イッたばかりの陰核への刺激はつらいとさえ感じるからだ。

 重蔵は、気を遣ると、また触れるか触れないかの焦らすような動きに変える。楚々とした小ぶりだった陰核は、過去の二人やしんの調教によって、感度も大きさも見事に発達していた。わずかな刺激でもイキそうなほど性感が研ぎ澄ました米粒ほどの大きさの陰核は、半分ほど包皮がめくられ、充血しきっている。濡れれた媚薬のためか、飛行機の照明で艶やかに光り、淫靡さを醸し出していた。

 媚薬を潤滑クリーム代わりに指にたっぷりつけ、陰核の裏筋を根元から小刻みに揺らす。ピンク色のぷっくり膨らんだ突起物が、老人のしわしわの指によってイヤラシイほどねっとりと嬲られる。

「何を言うとるんじゃ。これぐらいで音を上げてどうする。世界的なピアニストになりたきゃぁ、ここも鍛えんとな。わしがいつでもイケるよう調教してあげるわい、うししし」

(なんてネチっこいの……あああっ、イヤラシイ……もっと強く弄って欲しいのに、はぅっ、い、意地悪……)

 倫子の気持ちを表情から読み取ったのか、包皮の上からくいっと下に引っ張って剥くと、三本の指が陰核をヌルヌルと扱き出した。

「あぁ~~~っ、いいっ、気持ちいい……ああああっ、頭がおかしくなっちゃう……ぁあああっ、すごい、すごい」

 媚薬の上からツルツルと滑らかに滑っていく。昔プロとしてピアニストをしていた芸術的な指使いの技巧をクリトリスへの愛撫へ生かしているかのようだ。神経の塊である女の命を研ぎ澄ますような愛撫で、狂わせていった。

「よかったな、倫子。重蔵さんの愛撫は天下一品だからな。何度味わっても最高だろう?気兼ねなく何度でもイクといい」

「喜一くん、それは言い過ぎじゃよ。ただ、わしの愛撫は倫子のお気に入りのようじゃ。クリトリスがプルプル痙攣しとる。また、イクようじゃの」

「あひぃいいーーー、ぁあああっ、だめ、だめ……はぁぁぁ、いくっ……ぁあああっ、いくっ、いくっ……」

「くくく。またイクのかね。全く堪え性のない牝犬じゃのぉ~」

 重蔵の指が、倫子陰核の周りをネジを回すようにクルクルと滑る。気を遣るために床に踵だけつけてブリッジするように持ち上げていた身体の中央部分の突起物を扱きあげると、さらに腰から爪先に代わり、プルプルと身体が震える。

 足の指先だけが、辛うじて身体を支え、もう身体が限界だと訴える。はしたないほどにブリッジして
 女の最も秘密にしておきたいところを二人の視線のすぐ近くまで持ち上げ、晒される。後ろ手に縛られた手首に、縄がギリギリと締めつけられる。

(あぁぁぁぁっ、み、見られている……そ、そんなに激しく……クリをそんなに……あああ、だめだめ……あひぃいいーーー)

「あ゛ぁ゛~~~っ、いぐっ……いぐっ……いっぢゃぅううーーー」

「きゃぁぁーーー、何を……何をされているのです、お客様」

「あ゛あ゛あ゛っ、ひぃぃぃいいいーーーー」

 ガクガクと痙攣し、オマンコからはピュッピュッと潮を噴いている。潮は宙で弧を描き、前のシートに降り注いだ。歯を噛み縛り、屈辱のまま絶頂に達し、電流を浴びたように震えると、やがて電池が切れたように腰をバタンとシートの上に落とした。身体は一定間隔でピクン、ピクンっと発作のように痙攣する。

 美しいが40前後の白人のキャビンアテンダントが、口を押さえ、驚いた様子で座席に座る三人を見つめていた。すぐにでも、この問題行動を同僚や機長達に報告しようという雰囲気が感じられた。

「キャビンアテンダントさん。この女どうしようもない露出狂でね。どうしても裸で、オナニーを見てもらわないと頭がおかしくなるって言うんですよ。それ、我々も仕方なくしているわけで。これは、少ないですが迷惑料でして……」

 喜一は、商売人風ににこやかに千ドルの入った札束を彼女に渡した。すると、彫りの深い綺麗な顔が、キッと睨んで、札束を返してきた。

「この飛行機で、破廉恥な行為は身と認められません。すぐに機長達に報告し、対処してもらいます」

 彼女は、外国女性らしいはっきり物を言う毅然とした態度で、そう言うと、喜一は、さらに札束を増やし、彼女の手に握らせた。札束が三つに増えている。

「お客様。お金の問題ではないのです。こんなことが許されるわけがないでしょう。とにかくお金は返しますので、すぐに服を着させてください」

 背中を向けて歩き出そうとしたころを、喜一が、回り込んで、キャビンアテンダントの前に立った。

「本当に申し訳ない。これは、お詫びですよ。それから……」

 喜一の札束が、五つ、六つ、七つと増えていく。十を超えたところで、彼女の動きが止まった。

「すみません。できるだけ迷惑にならないようにしますので」

 喜一は、頬を搔きながら、愛想笑いを浮かべた。彼女は、再び重蔵の愛撫によって喘ぎ始めた倫子達を一瞥すると、黙ってお金をカートに隠した。そして、「お客様。何かありましたら、いつでもお呼びください」と言って、ニッコリ微笑むと戻っていった。

「喜一君、そろそろ倫子のクリを舐めてあげてはどうかじゃな?喜一君も舐めたくて仕方なかろう?うししし」

「あっ、もう、許して」

「喜一君のベロでいつもヒィヒィ言うやつがよく言うわ。飛行機に乗っているみんなにも、おまえの淫らな声を聞かせてあげるとよかろう。なんせ、日本まで何時間もかかるから、みんな暇なんじゃよ。少しは喜ばせてあげたらどうじゃ」

「足を拡げるんだ、倫子。すぐに天国へイカしてあげるからな」

「アァ~~~っ」

(いいっ、やっぱり気持ちいい……舌がクネクネと動いて、ぁああっ、気持ちのいいところばっかり)

「あんぅ、ぁぁっ、ぅううんっ、あぅっ……ぅうんっ、はぁああっ……」

  喜一は倫子の両太股をロックし、大きな舌が、小陰唇をペロペロとせわしく動いている。襞一枚一枚を念入りに舐めると、長い舌をベロンと伸ばし、淫裂に沿って上下に動かす。喜一の舌からは、ダラダラと唾液が零れ、膣口に溜まった愛液に混ざる。そこを舌が上下に小刻みに動くと、ピチャピチャと子猫がミルクを舐めるような音が航空席の後方で響いた。

 舐めれば舐めるほど、泉のように愛液が下から次々と湧き出てきて、太腿を伝ってシートに水たまりを作っていった。

 ピチャ ピチャ ピチャ ピチャ

「もうぐっしょりじゃな。おいおい、倫子。ここが飛行機の中っていうのを忘れてもらっても困るわい。さっきもそれで大金を払ったんじゃからな」

 大金を払ったというわりには、重蔵はうれしそうに、倫子の痴態を眺めていた。大金といっても、喜一や重蔵からすれば、はした金にすぎない。それよりも、倫子の調教が順調に進む方が大事なのだ。

「い、やぁぁ……き、気持ちよすぎる……ぁああっ、感じたらだめなのに、ぅぅんんっ、っぁあああっ」

「うしし、スケベ倫子め。おまえのような変態はおとなしく感じればいんじゃ」

 喜一の舌が、小陰唇から上に上がり、さきほどまで重蔵にしつこく嬲られた陰核を、大きな唇がキュッと咥えた。根元に分厚い唇が上下に挟み、唇の肉がやんわりと陰核を締めつけていく。

「あ゛ぁ゛~~~っ、いっ、いくっ……いっちゃうぅううううーーーー」

 そのまま、唾液でいっぱいの口の中に陰核を沈め、唾液に包まれた陰核を舌がレロレロと舐め上げる。

 唾液に溺れながら熱く柔らかい舌に蹂躙される。ヌルヌルとした液体の中で、熱いほどの粘膜に執拗に愛撫される衝撃。右に左に、上に下にと弾かれ、舐められる。媚薬に犯され、ただでさえ敏感になっている陰核にとってたまったものではなかった。

 くちゅっ ちゅっちゅっ レロレロ ちゅっちゅっ くちゅっくちゅっ

「ひぃ、ひぃ、ひぃいいいーーーぁ゛ぁ゛ぁ゛っ、ぁああああっ、いっ、いくっ」

 プルプルと下半身を痙攣し、口から舌を出しながら口端からタラタラと唾液を垂らす。もうここが飛行機の中とか、公共の場とかいうことはすでに頭の片隅にもなかった。強烈に迫り来る大きな快感の波に呑まれ、歓喜の世界に浸ることだけが望みだった。

 喜一は、ニヤっと笑みを浮かべると、唾液ごとチュッーーーーーっと勢いよく、陰核を吸引した。散々名弄られた陰核は、唾液とともに喜一の口奧へと根元から引っ張られる。ピクンピクンと痙攣しながら、限界まで引っ張られた。

「イ゛ィ゛~~~っ、ぁ゛あ゛あ゛ぁぁああっ、いぐっ、いぐっ……いぐぅうううううーーーー」

「いひひひっ。まだ始まったばかりなのに、幸せそうな顔潮ってからに。安心せい、倫子。これから死ぬほどよがらせてやるからな。うししし」

 喜一と重蔵は顔を見合わせ、息も絶え絶えに色地獄のような様相の倫子を見て、舌舐めずりするのだった。 
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