絶世の美女のお姫様が犬に犯され,犬と無理やり結婚させられる話

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絶世の美女のお姫様が犬に犯され,犬と無理やり結婚させられる話

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隣の巨大な軍事大国であるアルバード帝国が,盟約を反故にして突然攻め込んできた。両国の先王同士の絆の深さから,攻め込まれる心配など一切していなかったグリード王国は,抵抗らしい抵抗もできずに,わずかな時間で占領されてしまった。

アルバード帝国は,先王が先月死去して,20歳の次男であるヨハンが,皇帝の座についていた。本来は,長男が,跡を継ぐ予定だったが,王が亡くなる前に忽然と姿を消した。

ヨハンは,容顔美麗で息を飲むほど美しい青年だが,苛烈で冷酷な性格だという評判だ。王が亡くなると,家臣の意見を一切聞かずに,戦争を開始した。噂によると,皇帝の意見に逆らったものは,すべて死刑になったらしい。

占拠された王宮では,王や王妃などは,すぐに投獄された。また,反抗した宮廷内の家臣たちは,残酷なまでにすべて殺されてしまった。噂に違わない残虐ぶりにグリード国内は,騒然とした。

唯一無事でいられたのは,国王の長女であるカトリーヌ姫だけであった。カトリーヌ姫は,ヨハンの2つ下の18歳で,絶世の美女と謳われ,国内では絶大な人気を誇っていた。

容姿だけでなく,誰にでも優しく接し,聡明さでも群を抜いていて,カトリーヌ姫さえいれば,将来のグリード王国は安泰だと誰もが思っていたのである。

カトリーヌは,兵士達が突入してくると,最高指揮官らしき人物に手のある痣を確認された。この痣は,まるで紋章のような形をしており,生まれたときからついていたものだ。

「なるほど。これは間違いない。この部屋にいる兵士達に命令する。この手の痣のことは一切他言無用。もし,漏らせば即刻処刑する」

そう言って,出て行くと,アルバード帝国の美しい侍女達が現れて,手に包帯を巻き,痣を隠した。

「御姫様。この手の痣のことだけは,隠してください」

それからそのまま,部屋に軟禁された。

一週間後,カトリーヌ姫に招聘がかかった。

「なるほど。おまえがカトリーヌか。噂通りの美しさだな。今日はおまえの縁談の話できてもらった。」

「縁談の話なんか今することではありません。それよりも,長年我が国と固い絆で結ばれていたものを,勝手に破り我が国を侵略。そのうえ,国王を含め多数を牢獄及び家臣を虐殺したことについてどう考えているのかお聞きしたい。」

多くの家臣や親や兄弟たちの安否などを考えると,夜も眠れなかった。早く助け出して,以前の豊かなグリード王国へと戻したいのだ。相手が皇帝だからといって,遠慮する気にはならなかった。

「弱肉強食の世ではなんら問題あることではない。それよりも,おまえの返答次第では,国王を始め,王宮内にいるすべてのグリード国関係者を処刑する。これは,脅しではない。オレの気分の問題だ。おまえがどんな返答しても,即刻実施するかもしれないしな。」

美しい瞳が,より冷たく冷酷に感じさせた。王の椅子に肩肘ついて手で頭を支え,まるで神話に出てくる美しい顔がにこりともせず,見つめている。圧倒的な存在感と美しさ。安易には近寄れない神々しさがあった。それが,より真実味を与え,怖さに震えた。

「ちょっと待ってください。あなたには人間として心はないのですか。そんな酷いことがど…」

「言ったろ。これは,交渉でも脅しでもない。これ以上話をしたいなら,即刻処刑を始める。」

カトリーヌの言葉を遮り,冷酷に告げた。一切の感情のない最終通告だった。

「分かりました。ではどんな縁談でしょうか。」

彼の言う通り,これ以上言っても,いい方向にはいかない。時間をかけて,どうにかしていくしかないと,ここは引くことに決めた。

おそらく予想されるのは,ヨハンとの強制結婚。形ばかりの結婚で,両国の統一を完全なものにするのだろう。それは,侵略されたときから覚悟をしていた。ただ,自分が犠牲になってでも,救える命があるのなら,救ってあげたい。それこそが,王族としての使命だと考えていた。

《わんっ  わんわんっ》

そこへ,侍女たちが,首輪をつけた美しい毛並みのシェパードを連れてきた。

シェパードという犬は,大柄な体に強靭な筋力を持っていて,顔つきは精悍で凛々しい。頭が良く,主人には忠誠や服従し,様々な訓練が受けていることが多い。

侍女達が連れてきた犬は,気高く気品があり,聡明そうで,なんらかの訓練を受けているようだった。

ヨハンが肘をついている手の反対の手を下におろすと,犬は静かに座った。

「こいつの名前は,レオだ。今日からレオがおまえの飼い主であり,夫だ。仲良くするんだな。」

生まれた時から,王族として敬われてきた自分が,犬と結婚しろという。あまりにも馬鹿げた話に,開いた口が塞がらなかった。

「何をご冗談を。相手は犬ですよ。結婚できるはずがありません。」

だが,皇帝は無言だった。痺れを切らしたカトリーヌが何か言おうとすると,ヨハンは,手でカトリーヌを指さした。

すると,侍女達が,カトリーヌの両腕を拘束してその場で座らせ,一斉に襲いかかった。反抗する間すら与えられなかった。

「んんっ」

皇帝の世話をする侍女だけあって,国中から選ばれた美女ばかりだ。美しい侍女の一人が口を奪い,舌を入れてきた。蕩けるような絶妙な舌技に,あっという間に骨抜きにされてしまった。

「はぅっ…ぁぁっ……はふっ…あぁっ……んんっ……ぅうんっ……」

さっきまで激怒していた顔が,上気し潤んだ瞳に変わっていった。

口の中を温かく柔らかい舌が,我が物顔で蹂躙し,口の中の粘膜という粘膜を愛撫していっている。

実は,この一週間ただ軟禁されていただけではなかった。今まで仕えていた侍女達は追い出され,ヨハン付きの侍女達が,側についた。そして,朝から寝るまで,休む暇なく,頭の先から,足の指先まで舌や指を使って,快楽漬けにされていたのだ。

経験のなかったカトリーヌにとって,始めは嫌悪していたが,一週間もたつ頃には,ひっきりなしにイクようになっていた。今では,ちょっとした愛撫でも,ぐっしょり濡らし,屈服の声を上げながら,イキ続けるのだ。ヨハンも恐らくそれを待って,招聘したのだろう。

キスされながら,あっという間に服は脱がされてしまう。一人の侍女は,左の乳房を,もう一人は,右の乳房の乳首を優しく優しく指や舌で弄っている。敏感な胸を責められ,恍惚とした表情を浮かべていた。

キスをしていた侍女は,口を離し,敏感な耳をカリカリと甘噛みしている。

「ぁああっ…だめ……ここでは…だめ……はぁぁっ…ぁああんっ……見られてます……エッチなところを…ぁああんっ…見られてます…」

別の侍女は,カトリーヌの両脚を開き,その間に頭を入れて,ひたすら陰核を舐めていた。

「ひぃやぁっ……ああっっ…ふぅっ……ぁぁぁあああっ……そこ…ひぃっ……だめだめだめ…・感じちゃう…」

陰核の裏筋を根元から執拗に舐めたかと思うと。舌で陰核全体を包んでいた。そして,ぎゅっと陰核を締め付けでは,ペロペロと舐めていた。

両脚にも一人ずつ。足の指を一本ずつ口に含み,フェラのように扱いては,足と足の間をねっとりと舐めている。

カトリーヌは,6人の侍女に一度に責められ,一気に官能の世界に追いやられて,正常な判断ができなくなった。頭が痺れ,ここが王の間であり,憎い敵が目の前にいて,痴態をじっと眺めていることさえ,意識から離れようとしている。

霞んだ瞳の向こう側で,相変わらず冷たい眼差しで,カトリーヌの媚態を見つめているヨハンの姿があった。

「カトリーヌ様。カトリーヌ様の大好きな媚薬ですよ。これでいっぱい感じてくださいね」

「いやぁぁぁっ」

カトリーヌは,この媚薬を塗られると,自分が自分でなくなるくらい感じてしまうことを,嫌というほど味わってきた。もし,ここで塗られてしまったら,さらに恥を晒してしまうことになる。王族としての威厳も,女としての誇りもすべてが粉々に散ってしまうことを恐れた。

陰核を舐めている間に,すでに軽い絶頂を4,5回している。それでも,強欲な淫核は,もっともっとと刺激を求めていた。

その陰核の根元を指で絞ってピンと立てると,媚薬を念入りに淫核の先から塗っていった。

「ひぃいっ……はぁああつ……すごい,すごい…・・あぁああんっ……あっ,あっ,ぁああんっ…・・クリ…だめ…」

媚薬を淫核に余すところなく,しつこいくらいに塗り込んでいった。即効性の媚薬に,淫核はすぐに反応し,ビンビンと限界まで勃起し,次なる刺激を今か今かと待ち望んでいる。

淫核を塗り終えると,大陰唇のヒダを丁寧に塗り込んでいく。合わせて,膣口から奥の方まで塗り,浸透しても,さらにその上から塗っていった。

すぐに強烈な疼きに襲われ,秘部を中心に全身が火照っていく。その間も,乳房を愛撫されながら乳首を弄られ,足の指が微弱な快感のたびに反り返ろうと関係なく,ペロペロと舐められていた。

「はぁんんっ…・ぁぁあああっ……熱い……はぁっ……んんっ,あぁ,あんっ……」

刺激が欲しくて,膣奥に凄い勢いで烈火のごとき炎が溜まりに溜まり,カッカッと激しい火照りとなって,
カトリーヌを狂わせていく。

「ぉぉおっっ…・・お願い……はぁあっ…どうにか…して……ぁああっ…はぁっ,はぁっ………頭が…おかしくなっちゃう…」

誘惑に負けて,無意識に刺激を求めてはしたなく腰を前後に振り始めた。襟足や耳,乳房や太股,足先までのあらゆる箇所の愛撫だけでは,まったく足りなかった。

唯一放置されている秘部はぱっくりと淫らに開き,強い刺激を求めてだらだらと愛液を垂れ流している。

そこへ,ヨハンが,軽く手を挙げる。

すると,レオは,急に立ってカトリーヌに近づくと,「ハァッハァッ」と舌を出し,カトリーヌの裸身を見て盛んに尻尾を振っている。

「いやぁっ……やっ,やめて……」

犬が,いやらしい目つきで,興奮しながら見ているかと思うと,寒気がして必死で助けを求めた。

「レオ。舐めてやれ」

ヨハンの寒々とした声に,カトリーヌは絶望的な気持ちになった。

犬の冷たい鼻を内腿に感じ,次に媚肉に押しつけられて,カトリーヌは魂の消え入りそうな悲鳴を上げた。

「いや、いやぁああーーー」

レオはクンクンと鼻を鳴らし,鼻先で女の陰毛を楽しむように動かした。

舐められやすいように皮の被ったクリトリスが勃起して顔を出し,ヒクついていた。そこへ,犬の舌が触れた。

「ひぃいっ」

レロは,ペロペロと舐め出した。犬の舌は人間の構造とは違い,やや幅広くしなやかで,表面上が人間よりザラザラしている。このザラザラとした舌が,淫核をひたすら舐め上げていく。

「あぁああっ…そこは…ひいぃっ…だめ,だめ…あっ,あっ…・・弱いの…んんっっ……ひぃいいっ…」

人間が舐めるより,より大きな刺激を淫核に与えている。媚薬に溺れている淫核にとって,この強烈な刺激は,脳を直撃し,激しい快感となってカトリーヌを襲った。

「姫様。クリトリスの皮をお剥きいたします」

媚薬を先ほどまで塗っていた侍女が,皮を被っている部分を包皮ごと挟み,一気に包皮を引き下げると,窮屈そうに収まっていた陰核が、ぶるるん、と皮の中から勢いよく飛び出した。

しっかりと皮から飛び出して外気に晒されているそれは,勃起して包皮が完全に剥き上がり、恥ずかしげに震えている。

それを見たレオは,うれしそうにまた陰核を舐め始めた。

包皮を剥かれ無防備になった陰核が受ける感覚は,先ほどの段ではなかった。焼き付くほどの甘美な電流となって全身を巡った。

「ひぃいいっっ…ぁ,あ,あっ,ぁあああああっ……きっ,きくぅううっ……」

ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

「ぁああんっ…あんっ,あっ,ぁああんんっ…はふっ…はああぁあ…あぁぁぁぁああああっっ」

あっという間に軽い絶頂に達し,ピクンピクンと痙攣してしまった。人間でもない獣の犬によってイカされたことに,悔しさと悲しさがカトリーヌの胸を締め付ける。

それも,長くは続かなかった。

レオの舌が,媚肉を押し開くようにして入ってきたのだ。熱くザラザラした舌が,今度は肉襞をペロペロと舐め始めた。その間,犬の鼻先が,絶えずクリトリスを刺激していく。

「あぁぁぁああああっ…いいっ……はぁっ,ぁぁっ……ふうっ……いい,気持ちいい……あ,あ,ぁあああっ」

レオは取り憑かれたようにクリトリスに鼻を押しつけ,膣奥をペロペロと舐め続ける。舌はさらに最奥へ突き進んだ。

熱く火照ったオマンコは,熱心な愛撫に歓喜した。犬は,人間と違っていくらでも舐め続けることができる。奥深くまで入る長い舌で,痒いところに手が届くかのようにカトリーヌの最も感じるところを責めてくる。

すでに犬に舐められていることなどどうでもよくなっていた。かえって,人間にはないクンニに,身体は熱狂し,乱れに乱れた。カトリーヌは身体の芯を官能の炎にジリジリとあぶられ,快楽の沼にズブズブと沈んでいった。

「ぁぁああっっ…たまらない……いや、いや……あぁあああっ……すごい…そこ,気持ちいい…はぁあああっ…また…また,いくっ……」

ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

ぴちゃぴちゃと卑猥な音が,王の間に響き渡る。皇帝の近くにいる兵士達は,あまりに淫靡な光景に目を充血させてみていた。

その中で,足を踏ん張りながら,自分の気持ちの良いところを舐めてもらおうと,浅ましくもオマンコを押しつけていく。絶世の美女と敬われた姫が,犬にオマンコを押しつけて,腰を振っているのだ。兵士達が,そうなるのも仕方がなかった。

「ぁぁぁぁぁぁあああああああああ……も,もうっ…・・だめぇーーーーーい,いくっぅううううーーーーーーー」

足を開き,持ち上がった腰が激しく揺れた。そして,オマンコから勢いよくぴゅぴゅっと潮が飛んだ。

それから,すぐにガクガクと痙攣し,力尽きたように腰が落ち,床の上でのびてしまった。

一瞬気を失ったようだ。

意識が少しずつ取り戻すと,レオが上にのっかっていて,侍女が,犬のペニスをカトリーヌの秘部に挿入しているところだった。

一瞬で総身が凍りついた。それまでの官能の昂りも忘れ,カトリーヌの顔が血の気を失い震えだした。

カトリーヌの美しい瞳が恐怖で吊りあがり,

「い、いやぁーーーー……いや,いや,いやっ」

絶叫が喉から絞り出された

(犬とSEXだなんて,考えただけでも恐ろしい。それにわたし初めてなのに)

身体中の血が逆流,毛穴から噴きだすような恐怖だった。

「いや,いや,いや,いやぁーーーーいやだって,いやなのーーーー」

カトリーヌは狂ったように藻掻もがき,全力でのたうった。

「た,助けて……犬なんかとなんて狂ってるわ……いや、いやぁあああーーー」

必死で助けを求めるが,当然誰も助けようとはしない。

ズブツ   ズブズブズブッッ

犬はハァハァと舌を出しつつ,侍女に導かれてペニスが入っていくのを気持ちよさそうにしていた。

「ひぃ,ひぃいっ……ひぃぃいいいいいーーーー」

カトリーヌの裸身がせり上がるように仰け反った。真っ赤な犬の肉棒の先が,カトリーヌの媚肉の奥にゆっくりと突き進んでいく。

媚薬に溺れたオマンコは,歓喜に震え,オマンコを奥へ奥へと飲み込んでいった。

強烈な快感にバチバチと頭の中で火花が散った。甘美な電流が全身を走り,ガクガクガクと痙攣する。

犬が,腰を使い始めると,再び仰け反りせり上がって,息を求めて鯉のように口をパクパクとし,「ひいぃぃっ」と喉を絞り立てた。

「殺して……いっそ殺して……ぁぁぁああああああっ」

カトリーヌの眼の前にでレオに犯されていた。犬とSEXするぐらいなら,死んだほうがましだ。

頭を振り,いやいやと髪を振り乱した。ふと,レオの前肢が目に入った。そこには,自分と全く同じ痣があった。しかも,やや鮮やかになっている。

不思議なこともあるものだと思ったが,それもほんの一瞬のことだった。

カトリーヌの最奥を深く突きあげるレオの動きに,いつしか意識は甘美な世界を漂い,初めて味わうSEXの歓びに浸り始めた。

「はぁぁぁっっ……あああんっ……いいっ…た,たまらない……どうして…こんなに…気持ちいいの…」

気も狂うような絶望の底で,溜まりに溜まっていた烈火のような炎が吹き出し,今まさに爆発しようとしていた。次から次に湧きあがる官能の炎に包まれ,カトリーヌをドロドロに蕩けきっていた。

そこへ,突然王の間に乱入してきた者がいた。怒り心頭に現れたその者は,皇帝の補佐役として仕える魔法使いのレオナードであった。

「皇帝陛下。これはどういうことだ。この女は,オレの奴隷になる約束だっただろう」

とても皇帝に対する態度とは思えないような不遜な態度で,詰め寄った。

「レオナードかいいところにきた。この女,姫なのに,犬にさえ腰を使う淫乱な女だということが分かった。レオナードに与えるには,あまりいい女ではなかろう。」

そんなレオナードを咎めるどころか,今までにない丁寧な言い方で答えた。

「くっ。この女を手に入れるために,グリード王国を落とさせたのだ。アルバード帝国で吉報を待っておれと言われたので待っていたのに,これでは騙しではではないか」

怒りのおさまらないレオナードはわめき散らす。

「まぁまぁ。犬と一国の姫との獣姦ショーでも見て楽しんでください。美女は,この王宮にいくらでもいますので,その後好きなだけ抱けばよろしいでしょう」

そう言って,レオナードを宥め,視線をレオとカトリーヌに向けた。

「あぁあんっ…・あっ,あっ,あ,あああんっ…ひぃいいっっ……いいいっ…気持ちいい…あぁあああっ……」

レオナードとヨハンとの会話は,カトリーヌの耳にはすでに入っていない。金髪の美しい髪を振り乱し,半狂乱になっていた。

犬のペニスがぬちゃぬちゃと粘膜を擦り,膣奥を深々と抉っていた。その一突きごとに大きな喘ぎ声を上げている。頭の中が灼け爛れ,麻薬に神経を犯されたようにストップがかからず,激しい快感となって次々と身体を蝕んでいた。

「ぁぁぁあああっっ……あ,あっ,あぁぁぁ……カトリーヌ、くるっちゃう……ひぃいっ…はぁっ…どうしたら…いいの……」

カトリーヌは初めてとは思えないほど,自分から激しく腰を振っていた。

レオも「ハァッ,ハァッ」と言いながら腰を突き,次第に激しくなっていく。

「た,たまらない……あうぅっ……あんっ,あんっ,あんっ……もっと…もっとくらさい…レオ様…」

「フフフ,激しいな。見てみろよレオナード。これでは姫ではなく,ただのメス犬だろう」

カトリーヌはよがり狂った。あまりの気持ちよさに手を伸ばして,犬にひしっとしがみついた。カトリーヌにとって,レオが犬だということはすでに気にならなかった。なぜか,分からないが,自分がレオに惹かれ,求めていた。

カトリーヌの裸身はしとどの汗にまみれ,、匂うようなピンクに色づき,さっきまでのおびえに蒼白だったのが嘘みたいだ。

シェパードの腰の動きが一段と速くなったかと思うと,カトリーヌは満足に息もできないような状態に追いこまれた。

「ああぁぁ…・・もうらめぇ…ひぃいーっ……ぁぁああ、もう、もう……」

カトリーヌは訳も分からぬままに初めての快楽の激流に巻きこまれ,押し流され,めくるめく絶頂へ向けて追いあげられていく。

「ひっ、ひぃいいいっ……あぁ,ああっ……んんっ……ぁぁぁぁあああああああああっ…いっ,いくぅうううううううううーーーーーーー」

ペニスが膨れあがると,熱くて大量の犬の精液が膣奥に噴射した,カトリーヌはぎゅっとレオを強く抱き締めながら,ガクンガクンと激しく痙攣した。すさまじいばかりの欲情が子宮のなかで弾け飛んだ。

カトリーヌはそのまま頭のなかが空白になって,総身に走る痙攣に意識が吸いこまれた。



「くっ。あんなに清楚で美しかった姫はどこにいったんだ。この淫売め」

犬との性交で,激しく絶頂を迎えた美しき姫に激高した。長年憧れ,自分のものにすることを夢見た男にとって,犬畜生とのSEXで快感を貪るなどあってはならないことだった。

レオナードは,剣をもち,今だにカトリーヌに挿入したまま動かないレオに切りかかろうとした。

「レオナード。レオに傷一つでもつけることは一切ならん。」

それまで感情を全く見せなかったヨハンが,怒鳴った。クールで美しい顔が,怒りで顔が歪んでいる。

さすがにまずいと思ったのか,悔しさを滲ませながら,その場を去って行った。

犬とのSEXでは,ペニスが抜けないよう,膣の中でコブ状を作っているため,すぐに離せない。今も繋がったままの二人に,ヨハンは,椅子から立って,そばにきた。

怒っていた顔はまた,いつもの涼しげな美しい顔に戻っていた。ゆっくり犬の隣に座ると,愛情たっぷりに抱き締めた。

「レオ……」

カトリーヌから見るヨハンは,ほっとした安堵のような,悔いているようなそんな複雑な表情をしていた。抱き締められたレオは,「わん,わん」と吠え,気持ちよさそうに遠くを見ていた。

やがて,レオから離れると,カトリーヌの手をとり,手に巻いている包帯をとった。痣は,レオの痣と同じく,鮮やかさが増していた。

それを見て,

「ありがとう」

悲しげな目で,カトリーヌに言うのだった。









「ひぃいっ…いくぅ,いくぅ,いっちゃう……いっちゃうの……」

1人の侍女が,お尻の蕾を優しくガーゼで拭いている。乳房には,2人の侍女が,さきほどからずっと乳首を口に咥え,レロレロと舐めては,歯で甘噛みをしていた。

2人の侍女は,足の裏を熱心に舐めている。もう1人は,肩から背中を何度も何度も舌を這わしている。

ここまでは,前と変わらない。朝から寝るまでずっと快楽漬けの毎日で,数えられないほどの絶頂をし,大量の愛液を溢れさせていた。

そして変わったのが,もう一匹。

レオは,もうかれこれ1時間ほどクリトリスを舐め,愛液を舐め味わっては,秘部に舌を入れてかき回していた。

レオは,頭が良く,吠えることもせず,全く世話がかからない。まるで護衛のようにいつもぴったり張り付いて,いつでもカトリーヌを守っているようだった。

そんなレオのことが,カトリーヌは大好きだった。出会ってそれほど,日が経っていないのに,ずっと前から一緒にいるような,そんな気にさせた。

ただ,性的なものだけは容赦がなかった。

いや,それはレオだけの問題ではなかった。カトリーヌ自身,愛撫されることに歓びを感じ,苛められることに強い快感を感じていたのだ。

だから,侍女達やレオが強制的にというより,カトリーヌ自身が望んだことでもあった。

「ぁぁっ…あんっ…・・あ,あっ……んんっ…・・はぅっ…うぅぅぅ……・あぁんっ…」

お尻の蕾のしわを一本一本丁寧に拭いていく。やがて,お尻の中にもクリームを使って,丹念にほぐし始めた。

「ひぃっっ……らめ…・そこらめなの……また……ぁあんっ…・・いっちゃうの……」

「これも花嫁修業の一環ですので,そういうわけにいきません。ここもレオ様に使っていただけるよう,いつも綺麗にしておきませんと。」

前の方では,ぴちゃぴちゃとレオが気持ちよさそうにオマンコの中を舐めている。愛液が溢れて垂れ,せっかく拭いたお尻に愛液がたまる。侍女は,慣れた手つきで,指を一本二本と増やしながら,お尻の中に指をズボズボと抽挿を繰り返した。

「ぁあんっ……お尻も……オマンコも……あぅんっ……だめなの…頭……バカになっちゃう……あ,あんっ……」

「姫様。姫様は王族なんですよ。レオ様もみています。そんなはしたない声を出して。もっと自覚してください」

「わん。わん」

「ぁぁぁっっ……ごめんなしゃい……ごめんなしゃい…あぁあああっ……ひぃいいっ……そんなに…・ズボズボ……ひぃぎぃいっ……」

侍女がお尻を手首を使って最後の仕上げとばかりに,激しくマッサージ。レオが,クリトリスに鼻を当ててフンフン言いながら,オマンコの中をペロペロと侍女にせき立てられたように勢いをつけて舐め回した。

「らめらめらめ…・…ぁぁぁぁぁあああああっ……また…また,いっちゃいます……いくっ,いくっ…カトリーヌ,いくぅうううーーーーーー。」

両脚をピーーンと伸ばし,足のつま先を内に折り曲げ,ある限りの力を入れた。そして,ガクガクガクと全身を痙攣する。レオの顔に,潮がプシャーとかかった。クゥンと困ったという鳴き声を出して,そこを離れた。

「あらあら。夫になる方に失礼ですよ。困った姫様ですね」

そう言って,また丁寧に拭き始めた。これが寝るまで続くのだ。

そこへ,ヨハンがひっそりとやってきて,侍女の一人を呼んだ。

「どんな感じだ?」

「はい。2人には,十分な絆ができてきたかと。紋章もずいぶん鮮やかになりましたので,もう一息かと」

「そっか。ではいよいよだな。」

「はい。可哀想なレオ様を早く助けたく思います。」

「そうだな」

そう言って,部屋の中のレオとカトリーナの様子を確認すると,風のように去って行った。







目が覚めたら,知らないベッドの上にいた。裸にされ,手や足がベッドに拘束されている。

「おまえは,オレのものだ。犬のごときに汚されやがって。この淫売が」

ぞっとするようなおぞましい男の声が聞こえてきた。顔を横に向けると,イヤラシイ顔で,鞭を手にもっているレオナードがいた。

ビシッ

鞭がカトリーナの身体に炸裂した。容赦ない鞭打ちに,透き通るような白い肌に,赤い線の跡が痛々しく残った。

「痛い,痛い…やめて」

ビシッ   ビシッ

「あはははは。わめけ。この牝犬が。おまえの母親も妹も,もうオレの性奴隷だ。うれしそうにオレのものをペロペロ舐めやがる。次はおまえの番だ。」

相手を人ではなく,ただの性欲を処理する道具としか思っていない男の狂気が爆発した。狂ったように鞭を振るう。

「うん?これはなんだ?」

カトリーヌの手の包帯に気付き,思いっきり引っ張ると,神々しいまでに光る痣が浮かんだ。

「こっ,これは…。おまえだったのか。くっ,まずい」

「わん,わん」

そこへ,もの凄い勢いでレオが飛び込んできた。鞭をもつ手に噛みつき,鞭を落とすことに成功すると,レオナードに太股に噛みついた。

「うわあーーーー。くそっ,離せ。離せ,くそ犬。レオの野郎,犬になっても邪魔しやがる。殺してやる,殺してやる」

レオは,鋭い牙で食いちぎらんばかりに太股を噛む力を強めた。

「レオ。そこまでだ。あとはオレに任せろ。」

部屋の入り口には,ヨハンが息を荒くしていた。どうやらここまで必死に走ってきたようだ。カトリーヌの部屋では,急にいなくなった主探しで,大騒ぎになっていた。

ヨハンの後ろから,兵士が現れ,強制的に連行した。

「やめろ,やめるんだ。呪いは解かさんぞ。この世界はオレのものだ。くそ,オレを騙しやがって。離せ,離すんだ」

散々わめきちらしていなくなった。

ヨハンは,カトリーヌの拘束を解き,シーツで身体を包んだ。

「大丈夫ですか?油断してました。すみません。」

初めて会ったときの,冷たさはなく,優しい眼差しで心から謝っていた。

「いえ。あの分からないことが多いのですが…」

「詳しいことはすべて終わってから話します。今は,レオのことだけ考えていてください」

そう言って,にっこり微笑んだ。もう少し聞きたかったが,今はヨハンが信頼できるような気がした。

「レオ,あとは頼む。後始末はオレがする」

まるで長年の友に言うかのように,犬に向かって言った。そして,何か覚悟を決めたようにして,部屋を出て行った。





不思議なことに打たれた鞭の跡が,ジンジンと疼いた。いつもは,たくさんの侍女が周りにいるが,今は自分一人とレオの1匹だけ。

いや,カトリーヌの目には,レオはすでに犬とは思えなかった。必死になって助けにきたレオが,愛おしくまるで白馬に乗った王子様のように思えた。

「レオ様。きてください」

四つん這いになり,お尻を向けて,潤んだ瞳で後ろにいるレオに言った。

戦闘態勢を解いたレオは,嬉々として鼻を鳴らし,尻尾を振ってカトリーヌのお尻へ走ってきた。カトリーヌは,両手でお尻を掴み,お尻の穴を開いて見せた。身体のあらゆるところを,侍女が毎日丁寧に舌や口で愛撫し,洗浄している。

「レオ様。ここの穴も綺麗にしています」

レオの長い舌が,お尻の蕾をペロペロと舐め始めた。鞭で打たれてヒリヒリしているところに,敏感な蕾を舐められ,たまらず腰ををふってしまう。

「ああんっ…お尻…気持ちいい……あああんっ…・・ぁぁっ…・・はぁっ…ぁあああっ…もっと……もっと舐めて…」

侍女の舌と違って,熱く,ザラザラした舌は,たまらなく気持ちがよかった。ペロペロペロと穴の皺を丁寧に舐めていく。やがて,お尻の中へ舌が入っていった。

「ぁぁぁぁああっ…いいっ…・・お尻の中へ……あんっ…入ってくる……あっ,あっぁああっ……レオ様……もっと…・・お尻……いじめて…いじめて…くらしゃい…」

国のお姫様とは思えないほど,四つん這いで犬にお尻を突き出し,卑猥に腰を振っている。絶世の美女として,みんなから憧れた彼女が,こんな変態行為をしていると知ったら卒倒してしまう。

レオの長い舌は,お尻の奥深くまで進み,カトリーヌの感じるところを何度も何度も突き,カトリーヌを鳴かせた。

「んんっ……ぁぁあああっ……くはっ……んんんっ」

ヒビクン   ビクンビクン

四肢に力を入れ,痙攣する。

間髪入れず,レオは,お尻に鼻を当て,恥唇の周辺を丁寧に舐めていく。時折犬の習性か,クンクンとアヌスの匂いを嗅ぎ,羞恥を刺激した。

「あんっ…あっ,あんっ…ぁああんっ……はぁっ……ん,んんっ……」

カトリーヌは電気にでも触れたかのように,ガクガクと裸身を揺れる。絶世の美女にふさわしい美貌が,汗に光る白い喉を見せて仰け反った。長くザラザラとしたレオの舌は,愛おしいものでも[[rb:啜 > すす]]るように媚肉を舐め上げてくる。ここ何日間か一緒にいるなかで,カトリーヌの弱いところを知り尽くした動きだった。

舌先が媚肉の合わせ目をピチャピチャと舐め,はざまを這っては頂点の女芯を襲い,次には女の最奥へ押し入っていく。

「ぁ,ぁ,ああぅ…あぁぁああああっ……い,いいっ、カトリーヌ……たまんない……ひぃいっ…」

膣奥のウィークポイントを責められ,腰を跳ね上げ,豊かな乳房を揺すり,黄金色に輝く長い髪を振りたくって鳴いた。オマンコからは,淫らな蜜が溢れ,肉襞がヒクヒクと喘いでいる。

カトリーヌは絶頂へと駆け上っていた。

そこで,イカせることをせず,レオは,バックから乗りかかり,ペニスをオマンコに当てた。

カトリーヌは,うれしそうに腰を振り,レオの肉棒を受け止めた。カトリーヌの媚肉にゆっくりと味わうように入ってきた。

「うぅっ,わん,わん」

ズブツ  ズブズブズブッ

人間のものと変わらない大きさの赤いペニスが,奥深くまで抉っていった。最奥まで届いたとき,犬は,その強靱な腰でズンと強烈な最後の一突きを入れた。

「ひぃ,ひぃいいいいいっ……」

その瞬間,お預けされていた分,一気に絶頂に達してしまう。

ガクガクと痙攣しているが,そこから本格的な抽挿が開始した。

カトリーヌの雪白の肌に黒い毛におおわれたレオがのしかかり,後ろから腰を激しく振った。しっぽの振りの大きさが,行為の激しさを物語っていた。カトリーヌは突かれたびに,仰け反り,妖しく鳴いた。

「わん,わん」

ぎゅうぎゅう締め付けてレオを喜ばせてくる愉悦に吠え,長い舌をだらりと垂らして,カトリーヌの背中へポトポトと唾液を落とした。

カトリーヌがよがり,悶え鳴くのを見ながら,ラストスパートをかけた。

「あ,あんっ……ぁぁぁあああああっ……あうっ……いいっ…もう……もうらめ……」

激しくつっぱった四肢に,次から次に小刻みな痙攣が汗まみれの白い裸身に走った。

「ぁ,あぁぁ…・・あぁぁああああああああッ……いくっ,いくっ,いくぅううううーーーーー」

強烈な大きな津波が奥底から湧き上がり,カトリーヌをめくるめく絶頂へ導いていった。まるで電流でも流されたみたいに,カトリーヌの身体はしとどの汗のなかに何度も痙攣し,収縮した。

カトリーヌの身体はがっくりと力が抜け,両目を閉じたまま,はぁっはぁっと息をどうにか整えようとしていた。

それなのに,レオはまだまだと腰を振りたてていた。イッたばかりのカトリーヌを追い込んでいく。

「……ぁああ,、そんな……ぁんっ…激しい……しぬ,しぬ……しんじゃう…・んんっ…はぁっ…」

絶頂感にグッタリとする余裕も与えられずに,立て続けに責められる。

「ひぃいいっ……レオ……・様…ぁあんっ……あ,あんっ……しんじゃい……ます…・…」


(レオ様…レオ様…レオ様…大好き……大好きです)

うつろな視線が宙をさまよい,だらしなく顔を緩め,口もとから涎を垂らしていた。その姿はとても姫とはいえず,淫乱な牝犬がそこにいた。なすすべもなくまた昇天へと向かっていった。

カトリーヌの汗まみれの裸身に痙攣が走って、そしてひときわ大きな痙攣がきた。

「ぁぁああっ…また…また,いくっ、いきます……カトリーヌ…姫なのに……何度も…・・イッて…・・ごめんさい…ぁぁあああっ…」

頭のなかは甘美な刺激に痺れきって,激しい官能に身も心も激しく燃え上がった。恍惚にのけぞるカトリーヌの美貌は、汗と涙に濡れてこの世のものではないほど,妖艶で美しかった。

「……お願い……レオ様…イキそうです……レオ様も…・・一緒に…・・」

「うぅぅぅぅーーーーーわんわん,わーーーん」

レオはカトリーヌのお尻に叩きつけるように腰を振った。普段吠えないレオが,快感のためか射精のためか,カトリーヌに合わせるように吠えている。

「ぁぁあっ……ぁああああっっ、レオ様……い,いくっ……いっちゃう…カトリーナ,いくうっーーーーー」

腰を跳ね上げるようにして、カトリーヌは仰け反った。キリキリと裸身を揉み絞る。

ほとんど同時にレオが生々しく放った。レオのペニスの先から,何度も何度も人間のでは考えられないほど熱く大量の精液を放った。

「ぁぁぁぁああああああああーーーーーーーーひぃ,ひぃいいいーーーーーー」

灼けるような精のほとばしりを感じて,カトリーヌはガクン,ガクンと何度も跳ね上がった。身体の芯が強い快感で燃え尽きて,頭のなかを真っ白に灼きつくした。


その瞬間,二人の紋章が輝き,お互いの紋章が光として浮かび上がった。

それぞれの紋章が重なり,やがて一つになっていく。すると,世界全体が,光で包まれていった。眩しいまでの光に,カトリーヌは思わず目を閉じた。

しばらくして目を開けると,元の光景に戻っていた。いや,一つだけ大きな違いがあった。今まで犬のレオがいたところに,ヨハンと似た美しい裸体の男性がいたのだ。

でも,それが,犬のレオであることは,すぐに分かった。目を潤ませ,顔を上気させて,レオが犬の時と同じように,いやそれ以上に愛情を込めて言った。

「レオ様。愛しています」

「ぼくもだ。カトリーヌ。ぼくもカトリーヌを愛しているよ。今まで犬の姿で申し訳なかった。だが,運命がぼくらを結びつけてくれたに違いない。ほらっ」

レオの手の甲とカトリーヌの手の甲に同じ紋章が,燦然と輝いていた。

「改めて自己紹介するよ。ぼくは,アルバード帝国の長男のレオだ。父を殺したのも,ぼくを犬にする呪いをかけたのも,そしてヨハンにすべての命令を聞くように呪いをかけ,この国を侵略するように命令したのもレオナードという男さ。あの男のせいで,ぼくは犬になり,ヨハンは彼の言うことを聞くしかなかった」

やはり全ての黒幕は,あのレオナードだったかと思っていると,カトリーヌの背中からレオに似た声が聞こえてきた。慌てて,カトリーヌはシーツで身体をくるむ。

「レオ。終わったよ。すべて終わった。レオナードをこの手で殺し,父の復讐ができた」

ヨハンを見ると,手に剣をもっており,剣から血が滴り落ちていた。ヨハンは,やや青ざめているが,満足そうな表情を浮かべている。

「そうか。やっと終わったか。カトリーヌ,呪いを解くには,2つの方法しかなかったんだ。1つは,レオナード本人が解呪する。これは無理だろう。それから,これは,解呪の紋章と言って,これで呪いを解くことができるのが,もう一つの方法さ。だが,単独では発動しない。紋章をもつものが2人いて,その2人が愛し合うことでやっと解呪できる。呪文が発動したとき,紋章どうし必ず惹かれ合う運命になっているらしい。だからぼくたちはこうやって出会うことができた。」

レオは,カトリーヌの肩を引き寄せて唇にキスをした。そして,2度と離すまいと,ぎゅっと抱き締める。

「仕方がなかったとはいえ,カトリーヌ,そしてこの国に大変申し訳ないことをした。心から謝るよ。これからのことだが,すぐに牢獄にいれられた人たちを解放し,謝罪したいと思う。それから…」

そう言って,ヨハンは,レオとカトリーヌの二人を優しくみつめた。

「皇帝の座はレオに譲り,ぼくは,弟として支えるつもりだ。カトリーヌも王妃として,レオを支えてくれないか。アルバード帝国とグリード王国のために手を携えていけたら,それがぼくの願いだ」

ヨハンは,2人の手を心を込めて握ったのだった。
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