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父とアルフレッドと私
父の怒り
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「美咲、大丈夫ですか?」
バタバタしながら、リビングに走ってきた父。
私の顔を見てホットしている。
そして、ズカズカと近づいて、アルフレッドの膝の上からひょいと取り上げるようにして抱き上げられた。
まるで小さな子供を抱き上げるように抱きしめられて…
ちょうど紅茶とタルトは食べ終わってたから、良かった。出ないと大惨事だ……
「なっ、何???」
「アルフレッドが側にいるから大丈夫だとは思っていたのですが、美咲からの恐怖心を感じとって……無事で良かった……」
父は私の頭を撫でたり、頬を撫でたり、ぎゅっと抱きしめたりを繰り返している。
確かに怖かったけど、助かったし、何もされなかったし…でも、こんなに心配してくれて嬉しい……
「父さん……」
泣くつもりはなかったけど、頬に涙が伝いだしたら、止まらなくなった。
「大丈夫ですよ。大丈夫。怖かったですね。」
父が私を慰めようとしてくれている。
そのまま、私の部屋に連れていってくれて、ベッドに降ろされる。
「美咲…今は眠りなさい。」
そう言われると、眠気が襲う。
そのまま瞳を閉じて寝てしまった……
「楽しい夢を見れるように……」
そう言って、頭に手を置いて呟く。
穏やかな表情でスヤスヤと眠りに落ちた
そんな表情を確認してから、部屋を出る父の表情が怒りのためか冷たく、他の者を恐怖させ、近づけさせないオーラをかもし出していたことなど、知る由でなかった。
バタバタしながら、リビングに走ってきた父。
私の顔を見てホットしている。
そして、ズカズカと近づいて、アルフレッドの膝の上からひょいと取り上げるようにして抱き上げられた。
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ちょうど紅茶とタルトは食べ終わってたから、良かった。出ないと大惨事だ……
「なっ、何???」
「アルフレッドが側にいるから大丈夫だとは思っていたのですが、美咲からの恐怖心を感じとって……無事で良かった……」
父は私の頭を撫でたり、頬を撫でたり、ぎゅっと抱きしめたりを繰り返している。
確かに怖かったけど、助かったし、何もされなかったし…でも、こんなに心配してくれて嬉しい……
「父さん……」
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「大丈夫ですよ。大丈夫。怖かったですね。」
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そのまま、私の部屋に連れていってくれて、ベッドに降ろされる。
「美咲…今は眠りなさい。」
そう言われると、眠気が襲う。
そのまま瞳を閉じて寝てしまった……
「楽しい夢を見れるように……」
そう言って、頭に手を置いて呟く。
穏やかな表情でスヤスヤと眠りに落ちた
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