父は異世界で魔王してます。

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父とアルフレッドと私

アルフレッドと…

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「気になる事と場所があるから、しばらくは私が側にいますね。あなたは自分の国に帰って良いですよ。たしか単身赴任でしたか?」
「確かに、向こうでの仕事はありますが、大切な娘と家族の事ですから、まだ行きませんよ。ところで、気になる事とは?」
「私の美咲を欲しがったのがいましたよね。もう存在しませんが…」
「それは、貴方が消したからだろ?」
「当たり前です。私から奪おうなんて許せませんよ。しかも契約をしようなんて!!」
「まぁ、私でも消しますけどね……」
「それは、横に置いておいて、美咲の事は一部の者しか知らないはずなのに、近づくのは、何らかの目的で情報を漏らしたか……」
苦虫を噛み潰したような表情をあらわす。
いつもと違う表情をするとは……珍しい。

「さっさと私の伴侶として私の国に連れ帰ったら安心なんですけどね…、そうそう、この件が落ち着いたら私の国に招待しますね。」
「うっ……」
「否とは言わせませんよ。」
「わかりました。但し、美咲の了承を得てくださいね。」
「ふふふふっ、わかりました。」

美咲が離れていく……
相手としては良いとは思うが…
父は寂しいよ……
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