父は異世界で魔王してます。

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家族で魔界に

トラブル

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「おや、もうお帰りですか??」

執務室に立ち寄るとガザルが嫌みを言ってくる。
むむっ…ならば…

「やぁ、元気?頑張ってる??」

にこやかに笑いながら声かける。

「嫌味ですか??」

クスクスわらう。

「ルカ、ガザルさんに失礼よ。」

後ろにいた妻がガザルに声かける。

「阿佐美様、お久しぶりでござます。」
ガザルが丁寧に挨拶する。にっこりと微笑む妻…

「本当、久し………」

私は妻を抱き込んだ。ガザルにはもったいない。

「ぷふぁ……なっ、何するの!!」
私の腕の中で妻が暴れる。
「阿佐美さんが減る!!」
「んなわけないでしょ!!」
ぷんすか怒る妻が可愛すぎる。
あ~今すぐ自室に行きたい。

「あ~…阿佐美様、我らの王が阿佐美様に対してそうなるのはいつもの事ですから…所で、いつ頃お戻りになられるのですか??」

ニヤニヤしていたガイルが、真面目な顔をする。

「ん?何かトラブルでも?」
「トラブルと言うほどではないのですけどね。」
少しもったいぶられる。
ん??何かたくらんでるね?

「このところ、グール族でトラブルがおきたようで…」

ん?あれは蒼のだよな。

「今年はどうも気候がよろしくなかったようで、お腹すかせて悪さしに行ってるみたいなんですよね~」

「それで?」

「追跡調査でどうも、そちらの世界に行ってるみたいなんですよね~はた迷惑。」

「蒼のは、なんて?」

「緋のがそっちにいるなら、燃やしといて……とのことです。捕獲不要と。」

「よっぽどやらかしたんだなぁ…、蒼のは出ないのか?」

 「何名か追わせたみたいなんですけどね、うまくいってないみたいですよ。」

「めんどくさい。」

「しかし、阿佐美様やお子様達が美味しく頂かれても困りますし。」

「美味しく頂かされないから。」

「あ~っ、わかった。殺っとくよ。ただし、阿佐美さんの世界に来てるやつだけだ。他所はしらん。」

「だそうですよ。蒼の方。」
「それは良かった。助かるよ。」

誰もいなかった場所から現れる。

「そんなところに隠れて…、相変わらずだね。」
「お互い様だろ??」

ふん!!せっかくの休暇が減る。
「この前の貸しですよ」
「あ~そ~」

妻を抱き込んで、呟く。

「阿佐美さん、ちょっと頑張ってくるから、ここで留守番してくれる?」

「え~ここで?」

「そう。そしたら頑張って片付けてくるから。」

「帰りたい。心配だから。」

「私の事が??そうだと嬉しい。」

「ん~それもあるけど、やり過ぎないかが心配。」

「ふ~ん。阿佐美さん、夫婦のお話し…しようか。」

逃げる妻を羽交い締めにして、自室に飛ぶ。
邪魔されないように結界はって。
クスクス……
満足するまでお話しさせてもらいました。
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