父は異世界で魔王してます。

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単身赴任中(異世界)から帰ってきた。

帰ってきて癒される~

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「「ただいま~」」

元気よく玄関の扉が空く。

「お帰り~」

フライパン片手に台所から顔を覗かせる。

「「親父?」」

「ん~見事にはもるね~」
「親父仕事は??しばらく帰れないんじゃ??」
「家族の顔を見たかったんだよ~」
…………

「その無言は何??」
「「ふ~ん」」
「汗かいただろ?風呂沸いてるから入ってこい。」
「「うぃ~す」」

荷物を持って二人とも二階の部屋に上がった。
「母さんは??夜勤明けでまだ寝てるの?」
和真が部屋からたずねてくる。

「ん~、多分もう少し寝てるかなぁ…」

蒼真と和真が二人で何か言ってるな?
少し魔力で聴力アップ。

「あれ、絶対抱き潰したぞ」
「相変わらず、母さん激ラブか??」
「「御愁傷様……」」

う~ん、これも成長??
男の子だしな。まぁいいか。

今日は、子供達が大好きな唐揚げと、サラダ。
スープとオムライス。
阿佐美さんには、リゾットかなぁ。
喉つらそうだしね。
クスクス笑いながら、夕飯の仕度をすませる、

「ただいま~」
「おかえり~」
「母さんは?」
「寝てるよ、もうすぐご飯だから、着替えたら降りて来て」

美咲も帰ってきた。
女の子だから、帰りが遅かったら捕獲しようと思ったんだけど、まぁいいか。
捕獲なんて言ったら怒られるかなぁ

足元でにゃんこがまとわりついてくる。
「ごあ~ん」って鳴いてるように聴こえるよ。

「にゃんこのごはんは、さっき食べただろ。ないよ。だ~め。舐めても無いからね。」

「「「今日のご飯なに?」」」

3人とも降りてきて、食卓を囲む。
テーブルには3人分の食事。

「あれ?父さんのは?」
「さっき(阿佐美さんを)つまんだから、お腹がいっぱいなんだ。また小腹が空いたら食べるから、冷めない内にどうそ」
「ふ~ん」
「あ~」
「なるほど」

???

「「「いただきます。」」」

う~ん、うちの子は良い子だ。

食事中は会話しない方がいいかも知れないけど、我が家は良く話す。

私がいなかった時の事、学校や部活。恋愛は……気になるけどね~それは教えてくれなかった。

食事を片付けて、子供達はリビングで寛ぐ。
子供達はこの後、自室で勉強とかかなぁ……

さて、阿佐美さんの食事を持って行こう。

寝室にリゾットを持って行く。
さっき起きた気配がしたからね。

「阿佐美さん、起きた?ご飯持ってきたけど、食べれそう??」
「誰のせいよ………」

う~ん、まだ声嗄れてるね。
僕のせいだね。
しっかりお世話させてもらいます。

クスクス笑いながら、愛しい妻の元へ

ベッドから起き上がれそうにない彼女を抱き起こし、背中にクッションをいくつか入れる。
つむじと額、頬にキスをおくり、リゾットをすくって口元へ。

「自分で食べるから!!」

そう何度も訴えたけど、スルー。
僕の癒しだからと言って食べさせた。

やっぱり、家はいいなぁ~
しばらくいたいなぁ~
しばらくは魔界の事はガザルに任せとこう。

魔界緋の国、宰相だからね。

しばらく家族と離れて仕事頑張ったからね。
休暇だね。長期の

この世界でどう過ごそうかと計画を立てる。
子供達と、妻の阿佐美さんと

子供達が休みになったら、魔界に連れていくのもありかなぁ…

後で阿佐美さんと相談しよう。
勿論ベッドの中でね。

寝室に遮音と、防御結界を張っといて…
夫婦の営みは子供に見せたり聴かせたりするもんじゃないからね。

家全体にも結界張っといたから安心安心。
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