216 / 220
そして…
我が子の成長を…
しおりを挟む
「う~ん。子供って成長が早いなぁ…でも、こんな感じだった??って、早くねぇ??」
スクスクと成長する我が子を眺めながら、思わず自分で突っ込んでしまう。
どう考えても…
生まれてまだそんなに月日は経っていないんだけど、気がつけば、ハイハイしだし、つかまり立ちし、子供用の玩具として作った積み木で遊んでいるよ。
まだ
生まれて半年だよ?
早いだろ??
「我が君?」
「クロさん。もう夫夫なんだし、いつまでも『我が君』は英才教育上どうかと思うよ。名前で呼んで。それよりさ、クロさんも、この頃の子供はこんなに成長早かったかなぁ…普通は寝返りとか、ハイハイぐらいだと思うんだけど…」
コテっと首を傾げてクロさんの方を見る。
侍従のように振る舞うクロさんではあるが、家庭においては…恥ずかしいが、愛しい夫だ。
頬が染まるのを感じる。
「そうだな…エルビスは、他の子供よりは…」
ふむ…という感じで顎に手を置き考えるそぶりも、絵になるなぁ…
まぁ、会った当初からかっこよかったけど…
「だが、我が君…ウィルの子供であるから、大丈夫だろう?成長が遅いと悩む親もいるらしいが、元気で育っているのなら良いだろう」
「まぁ、そうなんだけどね…」
そっと抱き寄せられる。
うん。この感じは安心……できなくなるよね…
クロさんの手つきが怪しくなりそうだ。
話題を変えないと…
「そうだ。そろそろもう少し執務を増やそうと思うんだ。父上や兄上達の手助けもしたいし、領地の事もあるしね。本来自分がするべき仕事…ん…」
クルッと体の向きを変えられて、唇を合わせられる。
子供の教育上これはちょっと…
クロさんの身体を離そうと押してみるが、うまくいかない。
逆に腕の中に閉じ込められる。
パタンとドアが閉められたから、エルビスは別室に連れて行ってくれたのであろうが…
「愛しい我が君。エルビスの手が少し離れ出したのであれば…」
合わされた唇の隙間から、クロさんが入ってくる。
今までも、触れ合うぐらいのキスはしていたけれど…
どこでスイッチが入った??
スクスクと成長する我が子を眺めながら、思わず自分で突っ込んでしまう。
どう考えても…
生まれてまだそんなに月日は経っていないんだけど、気がつけば、ハイハイしだし、つかまり立ちし、子供用の玩具として作った積み木で遊んでいるよ。
まだ
生まれて半年だよ?
早いだろ??
「我が君?」
「クロさん。もう夫夫なんだし、いつまでも『我が君』は英才教育上どうかと思うよ。名前で呼んで。それよりさ、クロさんも、この頃の子供はこんなに成長早かったかなぁ…普通は寝返りとか、ハイハイぐらいだと思うんだけど…」
コテっと首を傾げてクロさんの方を見る。
侍従のように振る舞うクロさんではあるが、家庭においては…恥ずかしいが、愛しい夫だ。
頬が染まるのを感じる。
「そうだな…エルビスは、他の子供よりは…」
ふむ…という感じで顎に手を置き考えるそぶりも、絵になるなぁ…
まぁ、会った当初からかっこよかったけど…
「だが、我が君…ウィルの子供であるから、大丈夫だろう?成長が遅いと悩む親もいるらしいが、元気で育っているのなら良いだろう」
「まぁ、そうなんだけどね…」
そっと抱き寄せられる。
うん。この感じは安心……できなくなるよね…
クロさんの手つきが怪しくなりそうだ。
話題を変えないと…
「そうだ。そろそろもう少し執務を増やそうと思うんだ。父上や兄上達の手助けもしたいし、領地の事もあるしね。本来自分がするべき仕事…ん…」
クルッと体の向きを変えられて、唇を合わせられる。
子供の教育上これはちょっと…
クロさんの身体を離そうと押してみるが、うまくいかない。
逆に腕の中に閉じ込められる。
パタンとドアが閉められたから、エルビスは別室に連れて行ってくれたのであろうが…
「愛しい我が君。エルビスの手が少し離れ出したのであれば…」
合わされた唇の隙間から、クロさんが入ってくる。
今までも、触れ合うぐらいのキスはしていたけれど…
どこでスイッチが入った??
0
お気に入りに追加
278
あなたにおすすめの小説
春を拒む【完結】
璃々丸
BL
日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。
オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。
不定期更新になります。
気付いたら囲われていたという話
空兎
BL
文武両道、才色兼備な俺の兄は意地悪だ。小さい頃から色んな物を取られたし最近だと好きな女の子まで取られるようになった。おかげで俺はぼっちですよ、ちくしょう。だけども俺は諦めないからな!俺のこと好きになってくれる可愛い女の子見つけて絶対に幸せになってやる!
※無自覚囲い込み系兄×恋に恋する弟の話です。
薬師は語る、その・・・
香野ジャスミン
BL
微かに香る薬草の匂い、息が乱れ、体の奥が熱くなる。人は死が近づくとこのようになるのだと、頭のどこかで理解しそのまま、身体の力は抜け、もう、なにもできなくなっていました。
目を閉じ、かすかに聞こえる兄の声、母の声、
そして多くの民の怒号。
最後に映るものが美しいものであったなら、最後に聞こえるものが、心を動かす音ならば・・・
私の人生は幸せだったのかもしれません。※「ムーンライトノベルズ」で公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる