190 / 220
新たな影
必要な物を(クロ)
しおりを挟む
扉の奥の部屋は、思ったよりも広かった。
しかも、聖職者達の隠し扉である。
中の物は、綺麗に置かれていた。
が、きちんと区分けされているかと言えば、怪しいものだ。
さて、必要なものは……
過去の仕事の経験が物を言う。
「これか……」
必要と思われる書類物件や、その他の物を手に取り、収納していく。
昔、主人であり愛しい者と、その妹、そして常に側にいる者が作った代物。
「本当に便利な物だ。あとは…」
気になる物全てを手に取り、確認して……
必要な事柄を終え、その部屋を後にする。
控えていた者にそれを渡し、自分は主人を助け出すために…
彼との『番』と言う特殊なものの繋がりを辿り、いるであろう部屋のそばに行く。
勿論、誰にも見つからないように、普通では通る事のない所も通りながら…
「ウィル。もう少しだ。待っててくれ」
そう呟いたのを聞く者はいなかった。
しかも、聖職者達の隠し扉である。
中の物は、綺麗に置かれていた。
が、きちんと区分けされているかと言えば、怪しいものだ。
さて、必要なものは……
過去の仕事の経験が物を言う。
「これか……」
必要と思われる書類物件や、その他の物を手に取り、収納していく。
昔、主人であり愛しい者と、その妹、そして常に側にいる者が作った代物。
「本当に便利な物だ。あとは…」
気になる物全てを手に取り、確認して……
必要な事柄を終え、その部屋を後にする。
控えていた者にそれを渡し、自分は主人を助け出すために…
彼との『番』と言う特殊なものの繋がりを辿り、いるであろう部屋のそばに行く。
勿論、誰にも見つからないように、普通では通る事のない所も通りながら…
「ウィル。もう少しだ。待っててくれ」
そう呟いたのを聞く者はいなかった。
0
お気に入りに追加
278
あなたにおすすめの小説
春を拒む【完結】
璃々丸
BL
日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。
オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。
不定期更新になります。
つぎはぎのよる
伊達きよ
BL
同窓会の次の日、俺が目覚めたのはラブホテルだった。なんで、まさか、誰と、どうして。焦って部屋から脱出しようと試みた俺の目の前に現れたのは、思いがけない人物だった……。
同窓会の夜と次の日の朝に起こった、アレやソレやコレなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる