番になんてなりたくない!

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怪しい気配

相談中

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クロさんのお迎えで、3人で城に戻る。
クロさんに、後で相談があるからと伝えて…
勿論、シロさんも呼ぶ予定だ。

夕食後、お風呂も済まし、私の部屋に集まった。

リリィの部屋でもよかったんだけどね。なんとなくこっちにしたんだ。

クロさんがお茶の準備をしてくれて、シロさんが遮音などの結界を張ってくれた。
内緒話にちょうどいい。

「クロさんもシロさんもありがとう。今日は2人に、相談があるんだ。」
「ウィルと2人で相談した事なんだけど、2人の協力があれば尚嬉しいと思ってね」

そう言って、切り出した。
この頃の天候と物価上昇の件、作物の事、そして流行病の件だ。
天候が不十分での農作物の影響による被害。
そして、タダの流行病ならまだ薬で抑えられるが、こういう時は新型の流行病が発生する可能性が高い。
そうなると、体力の無いものは命を取られ、体力のあるものは、無症状のまま感染し、他所の地域に運ぶ恐れが高い。よって、考えられるものを被害を最小限に抑えるべく対処が必要なんだと伝えた。

「それで、我が君は?」
「できればクロさんに情報を集めてきて欲しい。で、シロさんには考えうる対処、対応および、薬などの準備を。私たちは南のクロランス領に出向い、彼の仕事内容の現地調査での把握と指導ができればと考えている」
「ウィル、言いたいことはわかった。直ぐに取り掛かろう。だけど、私が側をは慣れた途端に無茶はしないで欲しい。」
「リリィ、貴女もですよ。我が主人は急に無茶をされる。結果を見据えての行動とは理解していますが、心配です」
「「無茶ををされるなら、我々が戻るまで閉じ込めますよ!!」」

うわ~~~~、2人がはもった。
びっくりだ。
リリィと一緒に頷くと、にっこりと微笑むシロさんとは対照に、ニヤッと笑うクロさん。

頼んだのは、早すぎた?嫌々、早いはずがない!!

そう考えて、2人に再度話し始めた……
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