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未来に向けて
友人とのちょっとした旅
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シルビィの両親の話を要約すると、ご両親が結婚したばかりの頃、当時のこの地域はかなりの自然災害に見舞われていたのだとか。国からの援助が直ぐに行われたが、ご両親も領主として奮闘していたらしい。その時、二次被害とも言える災害に巻き込まれた。
生死の境の時、不思議な声を聴いたのだとか。
命を助けたら、この後二人にもし『ヒト族』の子が生まれれば、自分の信徒の願いを叶えてほしいと。
自分達ができる範囲であれば…ただ、子供の意思も尊重して欲しいと応えようとしたところで不思議な声は一方的に切れたように途絶えたのだとか。その後、奇跡的な出来事も多々あり、無事に助かったのだとか。
それから有る程度時が過ぎ、自分達に家族が増えた。
そして、その家族の中に『ヒト族』であるシルビィが生まれたのだとか。
生まれた当初は特に変わった事がなく、時々隣の領地を治める領主の息子『竜人族』のカルバンが小竜の姿で現れて、シルビィにベッタリだったとか。
お互いの両親は二人が『運命の番』なのだと思って、見守ってきたらしい。が、シルビィが十歳のお披露目の時、あのもの達が現れ出し、自分達の元にと言い募ってきたらしい。
当事者で有るシルビィ自身が拒否し、カルバンの威嚇もあり、初めはスゴスゴと引き下がってくれていたが、ここ数年過激に要求し出したのだと話した。
神は身勝手な存在では有るが…だが、あの神々ならそのような対応をするだろうか?
とりあえずの名案が浮かばず、ディも国を通して確認してみると言ってくれた。
なら、僕も情報が集まるまで迂闊な事は口にしない方がいいだろう。
身の安全は考慮するけれどね…
生死の境の時、不思議な声を聴いたのだとか。
命を助けたら、この後二人にもし『ヒト族』の子が生まれれば、自分の信徒の願いを叶えてほしいと。
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それから有る程度時が過ぎ、自分達に家族が増えた。
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神は身勝手な存在では有るが…だが、あの神々ならそのような対応をするだろうか?
とりあえずの名案が浮かばず、ディも国を通して確認してみると言ってくれた。
なら、僕も情報が集まるまで迂闊な事は口にしない方がいいだろう。
身の安全は考慮するけれどね…
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