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未来に向けて
友人とのちょっとした旅
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そして、シルビィの実家にお邪魔した途端、そいつらはやって来た。
「やぁ、シルビヌクス。やっと帰って来たんだね。なかなか帰ってこないし私に連絡もくれないから、この私自ら来てあげたよ。あぁ、相変わらずの可愛らしいさ。さぁ、ヒト族の能力と君の素晴らしさを知らしめに私と共に…」
そう言ってシルビィのそばに駆け寄り、跪いて手を取ろうと一人の男性とその他大勢がやって来た。
僕達はどうも眼中には無いようだ。
すかさずパーンと手を払いのけ、シルビィを背後に隠すのはカルバンだ。
「何しにやって来た!」
唸るように威嚇するカルバンに対して、『やれやれ』と言いながら立ち上がる相手は、うん、見たことある服装だ。
「何しにとは失礼な。シルビヌクスが帰って来ると連絡が入ったので我が国にお迎えしようと参っただけの事。ロザリアン神聖国祭祀の一人であるこの私自らね。君はお呼びでないんだよ。」
「何がお呼びでないんだよだ。シルビィはこの俺。竜人族である俺の運命の番だ。竜人族の番を奪う事は禁忌とされているのを知らないとは言わせないぞ!ロザリアン神聖国でも知れ渡っているはずだ。それを毎度毎度抜け抜けと!」
カルバンが相手の男に牙を剥く。
うん、あの国の一部は勝手だからね。うん。
「そんな些細な事関係ありません。神にお仕えする我らにとって、シルビヌクスが必要だというだけです。あなた一人より、神に使える我らが必要としているのですよ。その重要性がどちらが上かわかりきった事。さぁ、行きましょう。既に貴方の夫候補達が待っているのですからね。」
そう言うと、背後に控えていた男達がカルバンを押さえ込もうと動き出した。
「やぁ、シルビヌクス。やっと帰って来たんだね。なかなか帰ってこないし私に連絡もくれないから、この私自ら来てあげたよ。あぁ、相変わらずの可愛らしいさ。さぁ、ヒト族の能力と君の素晴らしさを知らしめに私と共に…」
そう言ってシルビィのそばに駆け寄り、跪いて手を取ろうと一人の男性とその他大勢がやって来た。
僕達はどうも眼中には無いようだ。
すかさずパーンと手を払いのけ、シルビィを背後に隠すのはカルバンだ。
「何しにやって来た!」
唸るように威嚇するカルバンに対して、『やれやれ』と言いながら立ち上がる相手は、うん、見たことある服装だ。
「何しにとは失礼な。シルビヌクスが帰って来ると連絡が入ったので我が国にお迎えしようと参っただけの事。ロザリアン神聖国祭祀の一人であるこの私自らね。君はお呼びでないんだよ。」
「何がお呼びでないんだよだ。シルビィはこの俺。竜人族である俺の運命の番だ。竜人族の番を奪う事は禁忌とされているのを知らないとは言わせないぞ!ロザリアン神聖国でも知れ渡っているはずだ。それを毎度毎度抜け抜けと!」
カルバンが相手の男に牙を剥く。
うん、あの国の一部は勝手だからね。うん。
「そんな些細な事関係ありません。神にお仕えする我らにとって、シルビヌクスが必要だというだけです。あなた一人より、神に使える我らが必要としているのですよ。その重要性がどちらが上かわかりきった事。さぁ、行きましょう。既に貴方の夫候補達が待っているのですからね。」
そう言うと、背後に控えていた男達がカルバンを押さえ込もうと動き出した。
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