竜の国のご都合主義?

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未来に向けて

友人とのちょっとした旅

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翌朝、いつもと同じ時間に目を覚ます。
枕が変わっても、僕の場合は十分に眠れるタイプなのだろう。もうぐっすりと眠らせてもらったよ。
でも、常日頃の習慣なんだろうね。

さて、昨日聞いた二人の友人の幼少期の話はなかなかだったんだけど、僕もそれ相応の経験者だからね。
やはり、ヒト族に関しては、いろんな出来事があるのかも知れない。
そう言えば、兄も気がつけばしっかり王太子殿下に囲われて、最終的には婚姻だものね。
家族で参加した挙式はほぼ身内のみ。王太子との本来の婚姻及び挙式はもっと大規模になるから、年明けて計画進行中だったと思う。
王太子はとにかく、さっさと挙式して確実の自分の妃にしておきたかったんだろうな。
よって兄と王太子殿下はもうしっかり夫婦…いや、夫夫か?
まぁこの世界、同性でも子供を授かることができるしね。
ヒト族と竜人族の場合、お互いの魔力で母体側に子を授かり、母体からある程度したら卵が姿を現し、さらに魔力供給で大きくなって産まれてくるんだからなぁ。
ヒト族の子も竜人族の子も同じように卵である程度大きくなる。産まれてくる…卵から出てくる子供が、ヒト族ならば向こうの世界と同じ赤子の姿。竜人族なら小竜の姿だものね。
出てくる時間も違うらしいし、成長速度も変わってくるし…


いゃ、今はそんな事どうでも良いか。

まぁ、大切な兄ともう義理兄である王太子との二人。いろんな困難があったんだろうなってことが理解できたのだけでも良かったよ。
これからも仲良く幸せになって欲しいからね。

友人のことから少し思考が脱線したけれど…

『マスター。おはようございます。今日も少し鍛錬されますか?』

そう声をかけてきたのはアルストだ。ディアブロは着替えを持ってきてくれていた。
洗面セットも準備されてね。

「おはよう。友人宅だけど、やっぱりいつもの日課はやっておきたくてね。使って良い場所も昨日のうちに確認しておいたから、今から行こうと思うんだ。」

そう言いながら、洗面セットで顔を洗い鍛錬用の服に着替える。

「では、我らも一緒に御同行させていただきます。」

そう言われて、一緒に外に出た。
屋敷の裏手にある広く開けた場所。
そこには既に友人達が揃っており、一緒に汗を流したのだった。
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