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未来に向けて
友人とのちょっとした旅
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早速の旅で、初めの計画では馬車を一台借りて行くつもりだったんだ。
でも、道中危険があったらとかで、両親やディに止められた。
確かに前に比べて扉の脅威も去っているから、魔獣や凶暴な獣に襲われる率は減っていると思うんだけど…
騎士団とかが頑張ってくれているのも大いにあるしね。
それに、僕のスキルの英霊達もいるし…
だけど、そこは過保護な竜人族特有のものが発動する。
そう、超がつくほどの過保護が…
僕が『ヒト族』というのも関係しているんだけどね。
で、結果、ディが馬車を準備してくれた。
もう、魔改造しまくったと言っても良い。
改造してくれたのは、僕にとっては叔父だ。
母親の姉の旦那様。
この世界であの人以上の実理力者はそんなにいないだろう。
「これに乗るの?」
「見た目は普通の馬車だね。華美ではないけれど、しっかりしているのは十分わかる。」
「お貴族様が乗っているようには見えないよね。せいぜい旅商人ぐらい?」
皆んな好き勝手な事を言っている。
だが、実際に乗り込むと、顎が外れるかと思うぐらいに驚いていた。
馬車に空間魔法やら何やら沢山詰め込んだ感じだ。
「これって一体?」
「馬車だよね?そうだよね??」
「乗った途端にどこかのホテルかと思うのはどうなんだ??」
「あるお方の特殊魔法陣や魔法などが多くかけられ多彩な機能が付与されておりますから。外から見れば、皆さんが普通に馬車に乗られているような映像が映し出されておりますから、大丈夫ですよ。」
「??」
「乗られた方を感知して、そのお姿を映し出すようになっております。中では各部屋でお寛ぎいただけます。勿論、走行時の外の様子を見たい場合は、こちらのソファにお座りいただくと、本来の馬車内部から座って外を眺めるようになります。」
「どんな魔法陣が付与されまくっているのか気になるけれど…まぁ聞かないほうがいいんだろうね…」
「国家機密扱いになりそうだから、聞かなかった事にするし、今後も聞かないようにするよ。驚きはするけどね…」
僕も多いに驚いた。
まさかこんな物を寄越してくるとは思いもしなかったよ。
「では、皆様お乗りください。」
そう言って執事服のディアブロに促された。
初代聖女のアカリは楽しそうにメイド喫茶特集の写真でで見た事があるのを着てみたと嬉しそうにしていた。
侍女の服ではあるけれど、それよりも可愛らしい格好だ。
フリルやレースが多いせいかも知れないけれど、それはそれで可愛かった。
ガラとシェリルは馬車を操作するために前に乗っている。
二人で交代して護衛と操縦士を担うらしい。
大賢者でありアルストは…ディアブロの補佐に回るらしいが、彼自身は研究者と言っても良いので、旅の間、アカデミーでの休みの宿題を見てくれるらしい。いわゆる家庭教師だよね。旅に家庭教師の肩書きは変だから、『補佐』なんだとか。もう任せるよ…
各々の各部屋に入り荷物を置く。
といっても、アイテムバッグに入れているから…必要時に取り出せば良いと思っているからね。添え付けの物を使わせてもらうよ。
部屋はビジネスホテルの一室ぐらいの広さだった。
バストイレ付き。ベットはダブルサイズぐらいかな?
獣人族とか体格が大きいから、それなりなんだろう。
ちょっとした棚や机に椅子。これを使って宿題をしろって事なんだね。
旅行なのになぁ…
まぁ、夜の本のひとときにやれば良いかと考え直して、その部屋を後にした。
皆んなが集まるソファーに座り切り替えてもらう。
うん、普通というか、少し豪華ないこごちの良い馬車内装に切り替わる。
窓から外の景色を見る。
そんなに時間はたっていないと思うのに、もう王都から出て、周りは田園風景に変わっていた。
「やっぱりこの景色だよね。旅って感じがする。」
「そうだね。」
そう言いながら、今後の計画などをみんなで楽しく話し出した。
ディアブロは僕の影に潜んでいる事は、多分バレてない気がするよ。
でも、道中危険があったらとかで、両親やディに止められた。
確かに前に比べて扉の脅威も去っているから、魔獣や凶暴な獣に襲われる率は減っていると思うんだけど…
騎士団とかが頑張ってくれているのも大いにあるしね。
それに、僕のスキルの英霊達もいるし…
だけど、そこは過保護な竜人族特有のものが発動する。
そう、超がつくほどの過保護が…
僕が『ヒト族』というのも関係しているんだけどね。
で、結果、ディが馬車を準備してくれた。
もう、魔改造しまくったと言っても良い。
改造してくれたのは、僕にとっては叔父だ。
母親の姉の旦那様。
この世界であの人以上の実理力者はそんなにいないだろう。
「これに乗るの?」
「見た目は普通の馬車だね。華美ではないけれど、しっかりしているのは十分わかる。」
「お貴族様が乗っているようには見えないよね。せいぜい旅商人ぐらい?」
皆んな好き勝手な事を言っている。
だが、実際に乗り込むと、顎が外れるかと思うぐらいに驚いていた。
馬車に空間魔法やら何やら沢山詰め込んだ感じだ。
「これって一体?」
「馬車だよね?そうだよね??」
「乗った途端にどこかのホテルかと思うのはどうなんだ??」
「あるお方の特殊魔法陣や魔法などが多くかけられ多彩な機能が付与されておりますから。外から見れば、皆さんが普通に馬車に乗られているような映像が映し出されておりますから、大丈夫ですよ。」
「??」
「乗られた方を感知して、そのお姿を映し出すようになっております。中では各部屋でお寛ぎいただけます。勿論、走行時の外の様子を見たい場合は、こちらのソファにお座りいただくと、本来の馬車内部から座って外を眺めるようになります。」
「どんな魔法陣が付与されまくっているのか気になるけれど…まぁ聞かないほうがいいんだろうね…」
「国家機密扱いになりそうだから、聞かなかった事にするし、今後も聞かないようにするよ。驚きはするけどね…」
僕も多いに驚いた。
まさかこんな物を寄越してくるとは思いもしなかったよ。
「では、皆様お乗りください。」
そう言って執事服のディアブロに促された。
初代聖女のアカリは楽しそうにメイド喫茶特集の写真でで見た事があるのを着てみたと嬉しそうにしていた。
侍女の服ではあるけれど、それよりも可愛らしい格好だ。
フリルやレースが多いせいかも知れないけれど、それはそれで可愛かった。
ガラとシェリルは馬車を操作するために前に乗っている。
二人で交代して護衛と操縦士を担うらしい。
大賢者でありアルストは…ディアブロの補佐に回るらしいが、彼自身は研究者と言っても良いので、旅の間、アカデミーでの休みの宿題を見てくれるらしい。いわゆる家庭教師だよね。旅に家庭教師の肩書きは変だから、『補佐』なんだとか。もう任せるよ…
各々の各部屋に入り荷物を置く。
といっても、アイテムバッグに入れているから…必要時に取り出せば良いと思っているからね。添え付けの物を使わせてもらうよ。
部屋はビジネスホテルの一室ぐらいの広さだった。
バストイレ付き。ベットはダブルサイズぐらいかな?
獣人族とか体格が大きいから、それなりなんだろう。
ちょっとした棚や机に椅子。これを使って宿題をしろって事なんだね。
旅行なのになぁ…
まぁ、夜の本のひとときにやれば良いかと考え直して、その部屋を後にした。
皆んなが集まるソファーに座り切り替えてもらう。
うん、普通というか、少し豪華ないこごちの良い馬車内装に切り替わる。
窓から外の景色を見る。
そんなに時間はたっていないと思うのに、もう王都から出て、周りは田園風景に変わっていた。
「やっぱりこの景色だよね。旅って感じがする。」
「そうだね。」
そう言いながら、今後の計画などをみんなで楽しく話し出した。
ディアブロは僕の影に潜んでいる事は、多分バレてない気がするよ。
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