224 / 269
扉
驚きの真実
しおりを挟む
驚きの真実を知り、思わず頭の中が真っ白になりそうになった。
だけれども…何というスペクタルな事だろうか。
僕が元いた世界にもディアブロが干渉していたなんて。
一体どこからどこまでなんだろうか?
問いただしたい気もするが…怖いから辞めておこう。
知らない方がいいことも世の中にはある。
うん、そうしよう。
やや棚上げみたいな感じにも思うがそれはそれとして…
目の前の者が神の一人。
なら、僕で立ち向かいできるのだろうか…
そんな事を考えていたら、その神は聖女の方に手を伸ばした。
元聖女の二人でなく、現役聖女の愛の方にだ。
愛はいきなりの事で恐怖し動けないのか…
ズボッと勢いよく手を突き刺さして、中のモノを引きずる感じで…
愛自身は少し身体が後ろに揺らいだぐらいで…恐怖で顔はひきつっているようだが、出血などは見受けられない。
ただずるずると…
掴んで出てきたのは…神 アルメルアとよく似た容姿の…アレが例のアルメルアの双子神シルメール??
「離せ!」
体全体が姿を表すと、片手で持ち上げられて宙ぶらりん状態にされていた。
足と空いている手をばたつかせて抵抗しているようだが…
うん?体制を変えられて、ぎゅっと腕の中に拘束するように抱きしめられた。
体格差と力の差なのか、抵抗が抵抗になっていないようだった。
「ふむ。やはり中に潜んでおったか。我が捕らえなくても、やはり彼の方がな…」
そう言いながら、扇子をパタパタさせている。
その間、扉から何かが這い出ようとするが…うん、途中で出る事が叶わないのか、後ろに引きずられるように後退していた。
不思議な現象だ…
周りの者たちも、どうしたらいいのか?と見守っていた。
「離せ!離せと言っておる!」
「離せばどうするつもりか?またこの私から逃げようと遊ぶつもりか?今まで遊ばせてやったのだ。もう良かろう?」
「嫌じゃ。我はもう少し遊ぶのじゃ。」
「そう言って、今まで目を瞑っていたが、少しやりすぎだ。」
そう二人の神が抱き合いながら…うん、片方は可愛い者を捕らえている感じで、もう片方は…うん、暴れている。
扉から出てきた時にはかなり恐怖心が湧いて出ていたが、今はまるでディのようだ。
僕に対しての…
「神アルメルア。あれは一体?」
「あぁ、あれはシルメールの相手じゃ。ディアブロから聞いたであろう?夫婦神の事を。まだ夫婦神にはなっておらぬが…この世界で言うなら婚約中か?」
「婚約者の神?」
「ふむ。『世界の理』の事はどこまで理解しているかわからぬが…各世界には創造神がおる。この世界では光と闇の二神光の神リーミエと、闇の神カーミエじゃな。そこに居ろう。」
指さされた所に…黄金の髪にオパールの様な瞳の光の神と、銀色の髪にオパールの瞳の闇の神が祈るように手を組んで見守っているようだ。えっと…どうしてそんな所でオドオドしてるのだろうか…自分より上位の神が居るからか?
「この世界以外でだが、創造した世界が上位神の意に沿わない場合、破壊としてあのような扉を通して破壊神や悪魔などが現れる。世界によっては自然破壊や公害。戦争被害で世界が負に侵されていた場合や、魔素や負の感情が多くなり魔素溜まりが発生し、瘴気被害が増えて魔獣や魔物が蹂躙し出した場合。高度文明による被害もそうか…創造神が修正不可になった世界は不必要とされるからの。時に、何と言うか、我が双子の片割れのように、己が欲求で破壊に導いたり破壊したり、欲しいものをそばに置くために狩を行ったりとな…。」
「はぁ~。」
「神は自己中心的で身勝手な者が多い。まぁそのおかげで色々と世界の文明が発展したりするのだが…今回アレがこの世界に目をつけたのは、最初は面白半分の好奇心じゃ。あの二神。この世界を構築した二神とそなたらの中にあるカケラ…その神に興味を持ったためじゃ。ちょっかい?横槍?そんな感じか?」
「何ですかそれ?傍迷惑なんですが。」
「そうじゃな。否定せぬ。」
そう言って大きなため息を一度吐かれた。
だけれども…何というスペクタルな事だろうか。
僕が元いた世界にもディアブロが干渉していたなんて。
一体どこからどこまでなんだろうか?
問いただしたい気もするが…怖いから辞めておこう。
知らない方がいいことも世の中にはある。
うん、そうしよう。
やや棚上げみたいな感じにも思うがそれはそれとして…
目の前の者が神の一人。
なら、僕で立ち向かいできるのだろうか…
そんな事を考えていたら、その神は聖女の方に手を伸ばした。
元聖女の二人でなく、現役聖女の愛の方にだ。
愛はいきなりの事で恐怖し動けないのか…
ズボッと勢いよく手を突き刺さして、中のモノを引きずる感じで…
愛自身は少し身体が後ろに揺らいだぐらいで…恐怖で顔はひきつっているようだが、出血などは見受けられない。
ただずるずると…
掴んで出てきたのは…神 アルメルアとよく似た容姿の…アレが例のアルメルアの双子神シルメール??
「離せ!」
体全体が姿を表すと、片手で持ち上げられて宙ぶらりん状態にされていた。
足と空いている手をばたつかせて抵抗しているようだが…
うん?体制を変えられて、ぎゅっと腕の中に拘束するように抱きしめられた。
体格差と力の差なのか、抵抗が抵抗になっていないようだった。
「ふむ。やはり中に潜んでおったか。我が捕らえなくても、やはり彼の方がな…」
そう言いながら、扇子をパタパタさせている。
その間、扉から何かが這い出ようとするが…うん、途中で出る事が叶わないのか、後ろに引きずられるように後退していた。
不思議な現象だ…
周りの者たちも、どうしたらいいのか?と見守っていた。
「離せ!離せと言っておる!」
「離せばどうするつもりか?またこの私から逃げようと遊ぶつもりか?今まで遊ばせてやったのだ。もう良かろう?」
「嫌じゃ。我はもう少し遊ぶのじゃ。」
「そう言って、今まで目を瞑っていたが、少しやりすぎだ。」
そう二人の神が抱き合いながら…うん、片方は可愛い者を捕らえている感じで、もう片方は…うん、暴れている。
扉から出てきた時にはかなり恐怖心が湧いて出ていたが、今はまるでディのようだ。
僕に対しての…
「神アルメルア。あれは一体?」
「あぁ、あれはシルメールの相手じゃ。ディアブロから聞いたであろう?夫婦神の事を。まだ夫婦神にはなっておらぬが…この世界で言うなら婚約中か?」
「婚約者の神?」
「ふむ。『世界の理』の事はどこまで理解しているかわからぬが…各世界には創造神がおる。この世界では光と闇の二神光の神リーミエと、闇の神カーミエじゃな。そこに居ろう。」
指さされた所に…黄金の髪にオパールの様な瞳の光の神と、銀色の髪にオパールの瞳の闇の神が祈るように手を組んで見守っているようだ。えっと…どうしてそんな所でオドオドしてるのだろうか…自分より上位の神が居るからか?
「この世界以外でだが、創造した世界が上位神の意に沿わない場合、破壊としてあのような扉を通して破壊神や悪魔などが現れる。世界によっては自然破壊や公害。戦争被害で世界が負に侵されていた場合や、魔素や負の感情が多くなり魔素溜まりが発生し、瘴気被害が増えて魔獣や魔物が蹂躙し出した場合。高度文明による被害もそうか…創造神が修正不可になった世界は不必要とされるからの。時に、何と言うか、我が双子の片割れのように、己が欲求で破壊に導いたり破壊したり、欲しいものをそばに置くために狩を行ったりとな…。」
「はぁ~。」
「神は自己中心的で身勝手な者が多い。まぁそのおかげで色々と世界の文明が発展したりするのだが…今回アレがこの世界に目をつけたのは、最初は面白半分の好奇心じゃ。あの二神。この世界を構築した二神とそなたらの中にあるカケラ…その神に興味を持ったためじゃ。ちょっかい?横槍?そんな感じか?」
「何ですかそれ?傍迷惑なんですが。」
「そうじゃな。否定せぬ。」
そう言って大きなため息を一度吐かれた。
31
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説

僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。

悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

狂わせたのは君なのに
白兪
BL
ガベラは10歳の時に前世の記憶を思い出した。ここはゲームの世界で自分は悪役令息だということを。ゲームではガベラは主人公ランを悪漢を雇って襲わせ、そして断罪される。しかし、ガベラはそんなこと望んでいないし、罰せられるのも嫌である。なんとかしてこの運命を変えたい。その行動が彼を狂わすことになるとは知らずに。
完結保証
番外編あり
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる