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扉
驚きの真実
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驚きの真実を知り、思わず頭の中が真っ白になりそうになった。
だけれども…何というスペクタルな事だろうか。
僕が元いた世界にもディアブロが干渉していたなんて。
一体どこからどこまでなんだろうか?
問いただしたい気もするが…怖いから辞めておこう。
知らない方がいいことも世の中にはある。
うん、そうしよう。
やや棚上げみたいな感じにも思うがそれはそれとして…
目の前の者が神の一人。
なら、僕で立ち向かいできるのだろうか…
そんな事を考えていたら、その神は聖女の方に手を伸ばした。
元聖女の二人でなく、現役聖女の愛の方にだ。
愛はいきなりの事で恐怖し動けないのか…
ズボッと勢いよく手を突き刺さして、中のモノを引きずる感じで…
愛自身は少し身体が後ろに揺らいだぐらいで…恐怖で顔はひきつっているようだが、出血などは見受けられない。
ただずるずると…
掴んで出てきたのは…神 アルメルアとよく似た容姿の…アレが例のアルメルアの双子神シルメール??
「離せ!」
体全体が姿を表すと、片手で持ち上げられて宙ぶらりん状態にされていた。
足と空いている手をばたつかせて抵抗しているようだが…
うん?体制を変えられて、ぎゅっと腕の中に拘束するように抱きしめられた。
体格差と力の差なのか、抵抗が抵抗になっていないようだった。
「ふむ。やはり中に潜んでおったか。我が捕らえなくても、やはり彼の方がな…」
そう言いながら、扇子をパタパタさせている。
その間、扉から何かが這い出ようとするが…うん、途中で出る事が叶わないのか、後ろに引きずられるように後退していた。
不思議な現象だ…
周りの者たちも、どうしたらいいのか?と見守っていた。
「離せ!離せと言っておる!」
「離せばどうするつもりか?またこの私から逃げようと遊ぶつもりか?今まで遊ばせてやったのだ。もう良かろう?」
「嫌じゃ。我はもう少し遊ぶのじゃ。」
「そう言って、今まで目を瞑っていたが、少しやりすぎだ。」
そう二人の神が抱き合いながら…うん、片方は可愛い者を捕らえている感じで、もう片方は…うん、暴れている。
扉から出てきた時にはかなり恐怖心が湧いて出ていたが、今はまるでディのようだ。
僕に対しての…
「神アルメルア。あれは一体?」
「あぁ、あれはシルメールの相手じゃ。ディアブロから聞いたであろう?夫婦神の事を。まだ夫婦神にはなっておらぬが…この世界で言うなら婚約中か?」
「婚約者の神?」
「ふむ。『世界の理』の事はどこまで理解しているかわからぬが…各世界には創造神がおる。この世界では光と闇の二神光の神リーミエと、闇の神カーミエじゃな。そこに居ろう。」
指さされた所に…黄金の髪にオパールの様な瞳の光の神と、銀色の髪にオパールの瞳の闇の神が祈るように手を組んで見守っているようだ。えっと…どうしてそんな所でオドオドしてるのだろうか…自分より上位の神が居るからか?
「この世界以外でだが、創造した世界が上位神の意に沿わない場合、破壊としてあのような扉を通して破壊神や悪魔などが現れる。世界によっては自然破壊や公害。戦争被害で世界が負に侵されていた場合や、魔素や負の感情が多くなり魔素溜まりが発生し、瘴気被害が増えて魔獣や魔物が蹂躙し出した場合。高度文明による被害もそうか…創造神が修正不可になった世界は不必要とされるからの。時に、何と言うか、我が双子の片割れのように、己が欲求で破壊に導いたり破壊したり、欲しいものをそばに置くために狩を行ったりとな…。」
「はぁ~。」
「神は自己中心的で身勝手な者が多い。まぁそのおかげで色々と世界の文明が発展したりするのだが…今回アレがこの世界に目をつけたのは、最初は面白半分の好奇心じゃ。あの二神。この世界を構築した二神とそなたらの中にあるカケラ…その神に興味を持ったためじゃ。ちょっかい?横槍?そんな感じか?」
「何ですかそれ?傍迷惑なんですが。」
「そうじゃな。否定せぬ。」
そう言って大きなため息を一度吐かれた。
だけれども…何というスペクタルな事だろうか。
僕が元いた世界にもディアブロが干渉していたなんて。
一体どこからどこまでなんだろうか?
問いただしたい気もするが…怖いから辞めておこう。
知らない方がいいことも世の中にはある。
うん、そうしよう。
やや棚上げみたいな感じにも思うがそれはそれとして…
目の前の者が神の一人。
なら、僕で立ち向かいできるのだろうか…
そんな事を考えていたら、その神は聖女の方に手を伸ばした。
元聖女の二人でなく、現役聖女の愛の方にだ。
愛はいきなりの事で恐怖し動けないのか…
ズボッと勢いよく手を突き刺さして、中のモノを引きずる感じで…
愛自身は少し身体が後ろに揺らいだぐらいで…恐怖で顔はひきつっているようだが、出血などは見受けられない。
ただずるずると…
掴んで出てきたのは…神 アルメルアとよく似た容姿の…アレが例のアルメルアの双子神シルメール??
「離せ!」
体全体が姿を表すと、片手で持ち上げられて宙ぶらりん状態にされていた。
足と空いている手をばたつかせて抵抗しているようだが…
うん?体制を変えられて、ぎゅっと腕の中に拘束するように抱きしめられた。
体格差と力の差なのか、抵抗が抵抗になっていないようだった。
「ふむ。やはり中に潜んでおったか。我が捕らえなくても、やはり彼の方がな…」
そう言いながら、扇子をパタパタさせている。
その間、扉から何かが這い出ようとするが…うん、途中で出る事が叶わないのか、後ろに引きずられるように後退していた。
不思議な現象だ…
周りの者たちも、どうしたらいいのか?と見守っていた。
「離せ!離せと言っておる!」
「離せばどうするつもりか?またこの私から逃げようと遊ぶつもりか?今まで遊ばせてやったのだ。もう良かろう?」
「嫌じゃ。我はもう少し遊ぶのじゃ。」
「そう言って、今まで目を瞑っていたが、少しやりすぎだ。」
そう二人の神が抱き合いながら…うん、片方は可愛い者を捕らえている感じで、もう片方は…うん、暴れている。
扉から出てきた時にはかなり恐怖心が湧いて出ていたが、今はまるでディのようだ。
僕に対しての…
「神アルメルア。あれは一体?」
「あぁ、あれはシルメールの相手じゃ。ディアブロから聞いたであろう?夫婦神の事を。まだ夫婦神にはなっておらぬが…この世界で言うなら婚約中か?」
「婚約者の神?」
「ふむ。『世界の理』の事はどこまで理解しているかわからぬが…各世界には創造神がおる。この世界では光と闇の二神光の神リーミエと、闇の神カーミエじゃな。そこに居ろう。」
指さされた所に…黄金の髪にオパールの様な瞳の光の神と、銀色の髪にオパールの瞳の闇の神が祈るように手を組んで見守っているようだ。えっと…どうしてそんな所でオドオドしてるのだろうか…自分より上位の神が居るからか?
「この世界以外でだが、創造した世界が上位神の意に沿わない場合、破壊としてあのような扉を通して破壊神や悪魔などが現れる。世界によっては自然破壊や公害。戦争被害で世界が負に侵されていた場合や、魔素や負の感情が多くなり魔素溜まりが発生し、瘴気被害が増えて魔獣や魔物が蹂躙し出した場合。高度文明による被害もそうか…創造神が修正不可になった世界は不必要とされるからの。時に、何と言うか、我が双子の片割れのように、己が欲求で破壊に導いたり破壊したり、欲しいものをそばに置くために狩を行ったりとな…。」
「はぁ~。」
「神は自己中心的で身勝手な者が多い。まぁそのおかげで色々と世界の文明が発展したりするのだが…今回アレがこの世界に目をつけたのは、最初は面白半分の好奇心じゃ。あの二神。この世界を構築した二神とそなたらの中にあるカケラ…その神に興味を持ったためじゃ。ちょっかい?横槍?そんな感じか?」
「何ですかそれ?傍迷惑なんですが。」
「そうじゃな。否定せぬ。」
そう言って大きなため息を一度吐かれた。
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