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扉
驚きの真実
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ディアブロが少し長くなりますからと、異空間からテーブルセットを取り出して、空いている場所に置いた。
周りが異様な彫刻のオブジェのようだ。
だって戦闘体勢で時間を止めてしまっているのだから。
だけど、とても大切な話だと思うから、真剣に聞かないといけない。
ふと叔父の方を見ると、懐に…
「大丈夫ですよ、それを出していただいても。特殊な魔道具。記録を映像として残す物。改訂版で音声もですね。再録画は出来ないように思いますから。ただ~、全てもの者が視聴できるよは宜しくないので、付与された魔法陣を多少弄らさせていただきました。」
「まぁ、全ての者が見聞きできたら混乱が起こるからいか仕方がないが…相変わらずの力だな。」
そう言って、邪魔にならない場所に装置を置いた。
そしてテーブルにつく。
うん、浮遊もするんだね。浮いて撮影し出したようだ。
ディアブロは気にせずに各席にお茶を出し、ケーキも出しはじめた。
うん、僕の好きなアップルパイだ。
「多少の糖分ですか?頭に必要ですからね。真剣な話ほど、このような物がある方が良い。どうぞ。」
そう言われて、素直に僕はフォークを使って食べ出した。
林檎の酸味と甘味。シナモンも少しだけ効かせたんだ。
好き嫌いがあるからね。僕はこのくらいが良い。
僕好み…
「じゃなくて!ディアブロ、続きを!」
ついついのほほんとしそうになるのを、気を引き締めてそう声をかけて促した。
父達も頷き、ディは僕を優しく見守っている感じだ。
「では、続きですが…初代聖女に力を貸したのは、神アルメルア達と同じ別次元の神です。聖女アカリがいた次元の神とも親しい間柄のようです。ですから、あの次元の近く。よく似た世界にカケラを飛ばしたのでしょう。そのカケラの神聖力と言う魔力を辿り、聖女がこの世界に召喚されています。」
「ちょっと待ってくれ。なら、我妻の方がそのカケラの保有者と言うことではないのか?聖女としてこの世界に来たのは沙也加の方だ。優里も一緒には渡ってきたけれど、彼女は聖女として鑑定されていない。」
「そうだ。そのせいで我妻は、自分の瞳と髪の色を奪われる結果になったんだ。」
その話は両親から直接聞いた。
魔法薬を飲んで、黒色の瞳と髪を今の色に変えられたと。
この世界で聖女はただ一人とされ、異世界から渡ってきた聖女は黒髪の黒い瞳の少女もしくは女性。
年齢はだいたい十六歳から二十歳前後だと言っていた。
理由は知らないけれどね…
「はい。前回の召喚ではお二方共にカケラが存在していました。一つは聖女であるサヤカ。もう一つはユウリ様。ちなみに、マスター。我が主人の母君は『様』呼びです。サヤカは血が繋がっていたとしても、マスターの叔母君ですかたね。一緒に仕事をさせて頂いた仲ですので、その辺りはご理解ください。」
そう言い切った。
ディアブロの中での価値観なんだろうね。密かに格付けているようだ。
「その神の従者と言いますか、護衛騎士でもあるったのが、あのシルバーですよ。マスターの母君ががそうな付けをされて、契約をされましたから。そして、マスターに渡されたそのネックレスに付いている魔石とマスターが手にされた短剣の魔石がその神の核です。今は二分されていますが、本来は一つの神の核石です。その核石が分かれる際に散ったカケラにあの神の力を宿し、聖女達がいる世界に飛ばしたのでしょう。そして、マスターがこの世界に転生させるためには、どうしても彼女達。ユウリ様とサヤカが必要だった。お二人は双子。多分、母体内でお互いがその神のカケラを分け合った。サヤカの方が多く吸収して『聖女』の判定を受けたのでしょう。ユウリ様にも特殊なお力があったはず。力の強い精霊や妖精を従える御力が。どうですか?」
「確かに、私の妻は精霊や妖精と親しく契約もして…」
「亡き神の力の一部を宿されていたのですから。良質なポーションとかを人並み以上に作られていたと思いますが?」
「あぁ、確かにかなり高品質なポーションを多く作っていた。精霊や妖精にもお願いしながら…納得した。」
両親達やディも大いに頷いていた。
この三人は、前回の聖女召喚もそうだが、扉に関しても関係していたからだろう。
しかも、お互いの伴侶のことだから…
「亡き神の事。カケラに関しては理解した。納得は…まぁまぁだが…」
「まぁ、内容が内容ですしね。で、続きですが…」
ディアブロが何かを気にしたけれど、大丈夫そうだと判断したようだ。
「仮にも神ですからね。クフフフフ。頑張っているようですが、それでは私の術は解けませんよ。では…おっと失礼いたしました。御かわりです。」
そう言って空になったティーカップに新たに注いでくれた。
うん、これも美味しい…
香りもいいな…
周りが異様な彫刻のオブジェのようだ。
だって戦闘体勢で時間を止めてしまっているのだから。
だけど、とても大切な話だと思うから、真剣に聞かないといけない。
ふと叔父の方を見ると、懐に…
「大丈夫ですよ、それを出していただいても。特殊な魔道具。記録を映像として残す物。改訂版で音声もですね。再録画は出来ないように思いますから。ただ~、全てもの者が視聴できるよは宜しくないので、付与された魔法陣を多少弄らさせていただきました。」
「まぁ、全ての者が見聞きできたら混乱が起こるからいか仕方がないが…相変わらずの力だな。」
そう言って、邪魔にならない場所に装置を置いた。
そしてテーブルにつく。
うん、浮遊もするんだね。浮いて撮影し出したようだ。
ディアブロは気にせずに各席にお茶を出し、ケーキも出しはじめた。
うん、僕の好きなアップルパイだ。
「多少の糖分ですか?頭に必要ですからね。真剣な話ほど、このような物がある方が良い。どうぞ。」
そう言われて、素直に僕はフォークを使って食べ出した。
林檎の酸味と甘味。シナモンも少しだけ効かせたんだ。
好き嫌いがあるからね。僕はこのくらいが良い。
僕好み…
「じゃなくて!ディアブロ、続きを!」
ついついのほほんとしそうになるのを、気を引き締めてそう声をかけて促した。
父達も頷き、ディは僕を優しく見守っている感じだ。
「では、続きですが…初代聖女に力を貸したのは、神アルメルア達と同じ別次元の神です。聖女アカリがいた次元の神とも親しい間柄のようです。ですから、あの次元の近く。よく似た世界にカケラを飛ばしたのでしょう。そのカケラの神聖力と言う魔力を辿り、聖女がこの世界に召喚されています。」
「ちょっと待ってくれ。なら、我妻の方がそのカケラの保有者と言うことではないのか?聖女としてこの世界に来たのは沙也加の方だ。優里も一緒には渡ってきたけれど、彼女は聖女として鑑定されていない。」
「そうだ。そのせいで我妻は、自分の瞳と髪の色を奪われる結果になったんだ。」
その話は両親から直接聞いた。
魔法薬を飲んで、黒色の瞳と髪を今の色に変えられたと。
この世界で聖女はただ一人とされ、異世界から渡ってきた聖女は黒髪の黒い瞳の少女もしくは女性。
年齢はだいたい十六歳から二十歳前後だと言っていた。
理由は知らないけれどね…
「はい。前回の召喚ではお二方共にカケラが存在していました。一つは聖女であるサヤカ。もう一つはユウリ様。ちなみに、マスター。我が主人の母君は『様』呼びです。サヤカは血が繋がっていたとしても、マスターの叔母君ですかたね。一緒に仕事をさせて頂いた仲ですので、その辺りはご理解ください。」
そう言い切った。
ディアブロの中での価値観なんだろうね。密かに格付けているようだ。
「その神の従者と言いますか、護衛騎士でもあるったのが、あのシルバーですよ。マスターの母君ががそうな付けをされて、契約をされましたから。そして、マスターに渡されたそのネックレスに付いている魔石とマスターが手にされた短剣の魔石がその神の核です。今は二分されていますが、本来は一つの神の核石です。その核石が分かれる際に散ったカケラにあの神の力を宿し、聖女達がいる世界に飛ばしたのでしょう。そして、マスターがこの世界に転生させるためには、どうしても彼女達。ユウリ様とサヤカが必要だった。お二人は双子。多分、母体内でお互いがその神のカケラを分け合った。サヤカの方が多く吸収して『聖女』の判定を受けたのでしょう。ユウリ様にも特殊なお力があったはず。力の強い精霊や妖精を従える御力が。どうですか?」
「確かに、私の妻は精霊や妖精と親しく契約もして…」
「亡き神の力の一部を宿されていたのですから。良質なポーションとかを人並み以上に作られていたと思いますが?」
「あぁ、確かにかなり高品質なポーションを多く作っていた。精霊や妖精にもお願いしながら…納得した。」
両親達やディも大いに頷いていた。
この三人は、前回の聖女召喚もそうだが、扉に関しても関係していたからだろう。
しかも、お互いの伴侶のことだから…
「亡き神の事。カケラに関しては理解した。納得は…まぁまぁだが…」
「まぁ、内容が内容ですしね。で、続きですが…」
ディアブロが何かを気にしたけれど、大丈夫そうだと判断したようだ。
「仮にも神ですからね。クフフフフ。頑張っているようですが、それでは私の術は解けませんよ。では…おっと失礼いたしました。御かわりです。」
そう言って空になったティーカップに新たに注いでくれた。
うん、これも美味しい…
香りもいいな…
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