208 / 269
扉
反撃?
しおりを挟む
渡された物はレア•アイテムの一つである装飾品。
『月の涙』と言われる向こうの世界のアクアマリンと呼ばれる宝石と色合いが似ていた魔石がついたネックレスだ。この魔石の効果は『清浄と浄化』『癒しと治癒』『清らかな心と愛』だったか?他にもあったと思うけれど、忘れた。
ゲームでは後半に手に入れれるかどうかの貴重品だったからね。不思議効果ふんだん設定の謎設定だったんだ。
でも、どうして彼女が持っていたのだろうか?
守っていたとも言っていたけれど…
深く追求させてもらえる雰囲気でもなく、掌に乗せられて母上の元に行ってしまった。
まぁ、母上の侍女でもあるのだから当たり前か。
金の鎖のネックレスを首に掛けて、そっと魔石に触れる。
不思議と心が癒されて行く気がした。
実際はまだ覚醒しきっていないのか?もしれないけれど、今の感じは落ち着くアイテム感覚だった。
祈ったり、持ち主の危機的状況で発動するのだろう。
胸元に隠すようにして、また空を見上げた。
「ディ…僕は戻ってきたよ。今何処にいるの?会いたいな…」
あの時見た映像がフラッシュバックするように眼下に繰り広げられているような感じがして…
ついつい悲しくなる。
涙を堪えたいけれども…
溢れ出る涙を抑えることができずに、ただ…そう、ただ綺麗に寄り添う二つの月を滲む瞳で見つめるだけだった。
翌日、聖女達と洞窟内に入って行く事になった。
先頭は聖女達の巡礼メンバーと駐屯していた騎士数名。次に従兄弟達。僕と両親と叔父と叔母。
洞窟周辺の警戒も必要だと、兄達や従姉が待機していた。
母と叔母は待機組を父達に言われていたが、扉を閉じるのには自分達も行く必要があると強く言い切り、守る為に自分達がと父と叔父が同行となったんだ。
未来視で見た映像の中にもこのメンバーが洞窟内に入って行ったから、そうなるだろうなとは思ったんだけどね。
大所帯にはなるけれど、そこは上手く僕の仲間達は動いてくれる。
彼らはすでに奥に入って色々と動いてくれていた。
何せ英霊ですから。
でもこの事は、聖女達メンバーには伝えていないし、僕の事も隠しているからね…
友人には…バレてるかもしれないけれど、触れてくれなかったから、まぁ良しとしよう。
『月の涙』と言われる向こうの世界のアクアマリンと呼ばれる宝石と色合いが似ていた魔石がついたネックレスだ。この魔石の効果は『清浄と浄化』『癒しと治癒』『清らかな心と愛』だったか?他にもあったと思うけれど、忘れた。
ゲームでは後半に手に入れれるかどうかの貴重品だったからね。不思議効果ふんだん設定の謎設定だったんだ。
でも、どうして彼女が持っていたのだろうか?
守っていたとも言っていたけれど…
深く追求させてもらえる雰囲気でもなく、掌に乗せられて母上の元に行ってしまった。
まぁ、母上の侍女でもあるのだから当たり前か。
金の鎖のネックレスを首に掛けて、そっと魔石に触れる。
不思議と心が癒されて行く気がした。
実際はまだ覚醒しきっていないのか?もしれないけれど、今の感じは落ち着くアイテム感覚だった。
祈ったり、持ち主の危機的状況で発動するのだろう。
胸元に隠すようにして、また空を見上げた。
「ディ…僕は戻ってきたよ。今何処にいるの?会いたいな…」
あの時見た映像がフラッシュバックするように眼下に繰り広げられているような感じがして…
ついつい悲しくなる。
涙を堪えたいけれども…
溢れ出る涙を抑えることができずに、ただ…そう、ただ綺麗に寄り添う二つの月を滲む瞳で見つめるだけだった。
翌日、聖女達と洞窟内に入って行く事になった。
先頭は聖女達の巡礼メンバーと駐屯していた騎士数名。次に従兄弟達。僕と両親と叔父と叔母。
洞窟周辺の警戒も必要だと、兄達や従姉が待機していた。
母と叔母は待機組を父達に言われていたが、扉を閉じるのには自分達も行く必要があると強く言い切り、守る為に自分達がと父と叔父が同行となったんだ。
未来視で見た映像の中にもこのメンバーが洞窟内に入って行ったから、そうなるだろうなとは思ったんだけどね。
大所帯にはなるけれど、そこは上手く僕の仲間達は動いてくれる。
彼らはすでに奥に入って色々と動いてくれていた。
何せ英霊ですから。
でもこの事は、聖女達メンバーには伝えていないし、僕の事も隠しているからね…
友人には…バレてるかもしれないけれど、触れてくれなかったから、まぁ良しとしよう。
21
お気に入りに追加
156
あなたにおすすめの小説
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
博愛主義の成れの果て
135
BL
子宮持ちで子供が産める侯爵家嫡男の俺の婚約者は、博愛主義者だ。
俺と同じように子宮持ちの令息にだって優しくしてしまう男。
そんな婚約を白紙にしたところ、元婚約者がおかしくなりはじめた……。
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。


心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる