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扉
過去の映像
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ディアブロは次元を司る神的存在のようだ。
出なければ辻褄が…
どう見ても未来の自分の側にディアとディアブロがいる。
そして、例の『扉』に向かう際に、ディアとディアブロが何か話して頷きあっている映像が流れた。
これはさっき見た映像の中でも多く見られたものだった。
そして、ある時からディアブロが…
あぁ、別次元と言うか、時間を遡ったと言うか…
見たこともない世界?
そこで別の誰かと一緒に生活して、鍛錬や知識を得ているようだ。
それからまた別次元に…いゃ、あれは…
そう、あれは…僕のいた世界だ。
懐かしく思う高層ビルやこの世界にはない車が道路を走っている。
そして…今とは違う姿の…
どう見ても外国人か、ハーフ。もしくはクォーターとも思える姿ではあるが、アレはディアだ。
「この頃は、擬態の魔法が使えるようになっておりまして、世界に馴染めるように擬態しておりました。少しだけこちらの世界の容姿が混じりまして…」
今のディアブロが日本人だったら…
うん、やや外国人要素はあるが、確かに…
気になるのは…なんで??
「はい。マスターのお側にいたくて…つい。」
映像の中に僕の姿が映り込む。
今の僕ではない…あれは、向こうの世界の日本人であった僕。
牧田家の三男。前世の牧田涼太(まきた りょうた)だ。
某ゲームメーカーの仕事をしていた。その時の…
そうだ、一緒に制作していた者の中にこの姿が…
彼はエリートコースで、あのゲームを一緒に制作していたんだ。
時々声をかけられて…
呆然と眺めていくと、徹夜続きでやっと目処がつき、久しぶりに我が家でゆっくりできると思いながらコンビニで買い物をしている向こうの世界の自分の近くに影から見守るように姿が映し出されていた。
えっと??
その後は…帰宅途中で交通事故にて死亡。
死亡なんだけれど…ディアブロが今の姿に代わりに、僕に何やら魔法をかけている。
道路に横たわる僕の身体を中心に魔法陣が展開。周りのもの達は…動きが止まっている…
僕の身体は、そのままで、その身体の上に浮かぶのは…
いわゆる霊体か?
その僕を…本当は触れることもできないと思うんだけれど、大切に抱きしめてからの抱き上げて…小さな手のひら台の大きさの光の球体に…
そっと懐に入れるような感じで…
映像は今度は…
あれは今いるこの世界に変わった。
「貴方様の魂が次元の違う世界にありまして、お迎えに行かせて頂きました。あの事故は私の仕業ではありません。あの時に運命と言いましょうか…で、本来のいるべき世界にお連れしたのです。この世界にお戻りになられた貴方様のは、私の腕の中から消え去って…そう、マスターとして性を受けられたのです。」
映像は次々と…そう、僕がこの世界に生まれて、カルロス・アルホンスとして成長しているのを、えっと…
「はい。魔法で成長を覗かせていただいておりました。少し力を使いすぎまして、別次元でですが…あと、この世界の二神も、私が鑑賞した事は知っています。この世界を作り上げたのですからね…私はマスターの為に常日頃動いております。貴方様の執事ですから。」
なるほど~ってなるか!!
お前がこの世界に僕を連れ込んだのか!
まぁ、父上や母上、兄上達や姉上。そして屋敷のもの達に大切にされはしたが…
ディとの…うん、関係も…感謝するけれども…
この世界のゲームのようになりそうで困った事や嫌なことも多々あったが…
僕は…この世界が好きなのだ。この世界は…ゲームとは違うと…
だって、リセットなんて無いんだから…この世界で生きているんだから…
「ややこしいけど、うん、理解したよ。でも、僕と主従関係で良いのか?神なんだろ?」
「ふふふっ、全く問題はございません。神と言っても、この世界の住人と対して変わりませんから。」
「そんな事あるかい!」
「そんなものですよ。続きを…」
無理やり納得して、少しぷんすかして見せる。
それを微笑ましそうに見ながら、そっと飲み物を出された。
うん、ちょうど喉が渇いていたんだ。流石執事…
もう、そう言うことにしておこう…
受け取ったジュースを飲む。
うん、冷たくて美味しいよ…
出なければ辻褄が…
どう見ても未来の自分の側にディアとディアブロがいる。
そして、例の『扉』に向かう際に、ディアとディアブロが何か話して頷きあっている映像が流れた。
これはさっき見た映像の中でも多く見られたものだった。
そして、ある時からディアブロが…
あぁ、別次元と言うか、時間を遡ったと言うか…
見たこともない世界?
そこで別の誰かと一緒に生活して、鍛錬や知識を得ているようだ。
それからまた別次元に…いゃ、あれは…
そう、あれは…僕のいた世界だ。
懐かしく思う高層ビルやこの世界にはない車が道路を走っている。
そして…今とは違う姿の…
どう見ても外国人か、ハーフ。もしくはクォーターとも思える姿ではあるが、アレはディアだ。
「この頃は、擬態の魔法が使えるようになっておりまして、世界に馴染めるように擬態しておりました。少しだけこちらの世界の容姿が混じりまして…」
今のディアブロが日本人だったら…
うん、やや外国人要素はあるが、確かに…
気になるのは…なんで??
「はい。マスターのお側にいたくて…つい。」
映像の中に僕の姿が映り込む。
今の僕ではない…あれは、向こうの世界の日本人であった僕。
牧田家の三男。前世の牧田涼太(まきた りょうた)だ。
某ゲームメーカーの仕事をしていた。その時の…
そうだ、一緒に制作していた者の中にこの姿が…
彼はエリートコースで、あのゲームを一緒に制作していたんだ。
時々声をかけられて…
呆然と眺めていくと、徹夜続きでやっと目処がつき、久しぶりに我が家でゆっくりできると思いながらコンビニで買い物をしている向こうの世界の自分の近くに影から見守るように姿が映し出されていた。
えっと??
その後は…帰宅途中で交通事故にて死亡。
死亡なんだけれど…ディアブロが今の姿に代わりに、僕に何やら魔法をかけている。
道路に横たわる僕の身体を中心に魔法陣が展開。周りのもの達は…動きが止まっている…
僕の身体は、そのままで、その身体の上に浮かぶのは…
いわゆる霊体か?
その僕を…本当は触れることもできないと思うんだけれど、大切に抱きしめてからの抱き上げて…小さな手のひら台の大きさの光の球体に…
そっと懐に入れるような感じで…
映像は今度は…
あれは今いるこの世界に変わった。
「貴方様の魂が次元の違う世界にありまして、お迎えに行かせて頂きました。あの事故は私の仕業ではありません。あの時に運命と言いましょうか…で、本来のいるべき世界にお連れしたのです。この世界にお戻りになられた貴方様のは、私の腕の中から消え去って…そう、マスターとして性を受けられたのです。」
映像は次々と…そう、僕がこの世界に生まれて、カルロス・アルホンスとして成長しているのを、えっと…
「はい。魔法で成長を覗かせていただいておりました。少し力を使いすぎまして、別次元でですが…あと、この世界の二神も、私が鑑賞した事は知っています。この世界を作り上げたのですからね…私はマスターの為に常日頃動いております。貴方様の執事ですから。」
なるほど~ってなるか!!
お前がこの世界に僕を連れ込んだのか!
まぁ、父上や母上、兄上達や姉上。そして屋敷のもの達に大切にされはしたが…
ディとの…うん、関係も…感謝するけれども…
この世界のゲームのようになりそうで困った事や嫌なことも多々あったが…
僕は…この世界が好きなのだ。この世界は…ゲームとは違うと…
だって、リセットなんて無いんだから…この世界で生きているんだから…
「ややこしいけど、うん、理解したよ。でも、僕と主従関係で良いのか?神なんだろ?」
「ふふふっ、全く問題はございません。神と言っても、この世界の住人と対して変わりませんから。」
「そんな事あるかい!」
「そんなものですよ。続きを…」
無理やり納得して、少しぷんすかして見せる。
それを微笑ましそうに見ながら、そっと飲み物を出された。
うん、ちょうど喉が渇いていたんだ。流石執事…
もう、そう言うことにしておこう…
受け取ったジュースを飲む。
うん、冷たくて美味しいよ…
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