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聖女と巡礼
闇の先(アイ)
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ロザリアン神聖国に一旦戻った私達。
巡礼のメンバーとして神より選ばれたのに、役に立たなかったあの男は、旅のメンバーから離脱した。
まぁ、媒体として使ったんだけどね。それの何処が気に食わなかったのだろうか。
初めの頃は、この国の皇子の一人であり、メンバーの一人であるルディから注意された。
その時は…まぁ、悪かったなと思ったけど、今は私に思った通りに動き発言してくれているから、私は決して悪くない。
気に食わないのは、向こうで楽しんだゲームや人気が出ての小説、アニメ化された時の推しジャディール•アステードが巡礼のメンバーでなかった事だ。あの中ではメンバーであり、ゲームの選択肢ではよくパートナーとして設定して楽しんだ。『運命の番』は別にいたんだけどね。そう、今回離脱したあの役立たずの男だ。他国に拉致されていたために、番である事がわからなかった。扉の近くで邪魔してきた時には心も身体も闇に染まって、切捨てたんだよね。それ以上の悲惨な運命に翻弄されない様に。そして、心が壊れかけ、魔力暴走しかけた時に、私が持つ聖女の力と心で癒して番になるのよ。扉の脅威も二人を中心にしてサクッと解決してハッピーエンド。
て、番となる運命のはずだった。なのに彼はメンバーの一員でなくて、しかもあの男がって。
あの邪魔な男が離脱したとの報告を、一緒についてきてくれていた騎士団から受けた。
一瞬喜んだのも束の間、私の推しであるジャディールが一緒に離脱ってどういう事よ!
ゲームの強制力がやっと働いたと喜んだのに、ぬか喜びの最悪。
ほんと、信じられない。
時々私に直接神の声が聴こえてきて、私の望み通りにしてくれてた。
もちろん、浄化も討伐の頑張ったよ。できる範囲でね。
現代っ子である私だから、そんなに真剣に『自分を犠牲に奮闘する聖女』というものにはなれなかった。
ゲームを楽しむって感じでね。
鬱々としながら城の庭園を散歩していたら、突然目の前に映像が見えた。
多分これは私の神が直接見せてくれたものだろう。
あのクズが消えた後に、私の推しが…
イベントの魔力暴走を起こしている。
すぐに側に行かなくては…
そう思い、神に祈る。
「あの者を手に入れるが良い。させれば…」
そう聞こえてきて、ふっと目の前が変わった。
目の前には見えた建物。
急いで中に入る。
彼が、私のジャディールが…
急いで力を出して彼に手を伸ばし…
抱きしめようとしたら…爆発と共に姿が消えた。
私の周りには結界が張られており、怪我などない。
建物は悲惨な事になっているが…
呆然とただずむ。
えっと、どういう事?
手を伸ばして…もう少しで手が届いて抱きしめて暴走を抑えて…
私のものになるはずだったのに。
貴重なイベントだったのに、一体何処に??
呆然と座り込む。
そんな私を浄化巡礼メンバーの一人であるルディが魔力行使の転移で迎えにきてくれた。
「帰ろう…」
そう言って、呆然としている私を抱きしめて、再度の転移で城に戻ったんだ。
どういう事よ。
神は私のために動いてくれたけれど、時間が足りなかったの?
間の合わなかった?どうして??
嘘だと言って?
部屋のベットに上がり、思いっきりクッションを投げつける。
ルディはその時部屋には居なかったけれど…
悔しくて悔しくて…
最後泣き崩れてしまっていた。
せっかくのチャンスだったのに。
もっと早く啓示してくれたら…
そしたら…
沸々としていたら、ルディがノックして入って来た。
そっと私にココアを渡してくれた。
彼なりにの慰めだろう。
あの時どうして私のいる場所がわかり駆けつけてくれたのかはわからないけれど…
「温かい…」
むしゃくしゃした心が落ち着いてきた。
「どうしてあそこに居たのかは聞かない。でも、心配したよ。」
それだけ言ってそっと抱きしめてくれた。
私はルディのルートに入ってしまったのかもしれない。
ルディは二番目の推しだ。
実際に接しても…
「もう大丈夫。明日…扉が発見されたところに行きたい。」
それだけ小声で訴え、『わかった』と了承されたのだった。
巡礼のメンバーとして神より選ばれたのに、役に立たなかったあの男は、旅のメンバーから離脱した。
まぁ、媒体として使ったんだけどね。それの何処が気に食わなかったのだろうか。
初めの頃は、この国の皇子の一人であり、メンバーの一人であるルディから注意された。
その時は…まぁ、悪かったなと思ったけど、今は私に思った通りに動き発言してくれているから、私は決して悪くない。
気に食わないのは、向こうで楽しんだゲームや人気が出ての小説、アニメ化された時の推しジャディール•アステードが巡礼のメンバーでなかった事だ。あの中ではメンバーであり、ゲームの選択肢ではよくパートナーとして設定して楽しんだ。『運命の番』は別にいたんだけどね。そう、今回離脱したあの役立たずの男だ。他国に拉致されていたために、番である事がわからなかった。扉の近くで邪魔してきた時には心も身体も闇に染まって、切捨てたんだよね。それ以上の悲惨な運命に翻弄されない様に。そして、心が壊れかけ、魔力暴走しかけた時に、私が持つ聖女の力と心で癒して番になるのよ。扉の脅威も二人を中心にしてサクッと解決してハッピーエンド。
て、番となる運命のはずだった。なのに彼はメンバーの一員でなくて、しかもあの男がって。
あの邪魔な男が離脱したとの報告を、一緒についてきてくれていた騎士団から受けた。
一瞬喜んだのも束の間、私の推しであるジャディールが一緒に離脱ってどういう事よ!
ゲームの強制力がやっと働いたと喜んだのに、ぬか喜びの最悪。
ほんと、信じられない。
時々私に直接神の声が聴こえてきて、私の望み通りにしてくれてた。
もちろん、浄化も討伐の頑張ったよ。できる範囲でね。
現代っ子である私だから、そんなに真剣に『自分を犠牲に奮闘する聖女』というものにはなれなかった。
ゲームを楽しむって感じでね。
鬱々としながら城の庭園を散歩していたら、突然目の前に映像が見えた。
多分これは私の神が直接見せてくれたものだろう。
あのクズが消えた後に、私の推しが…
イベントの魔力暴走を起こしている。
すぐに側に行かなくては…
そう思い、神に祈る。
「あの者を手に入れるが良い。させれば…」
そう聞こえてきて、ふっと目の前が変わった。
目の前には見えた建物。
急いで中に入る。
彼が、私のジャディールが…
急いで力を出して彼に手を伸ばし…
抱きしめようとしたら…爆発と共に姿が消えた。
私の周りには結界が張られており、怪我などない。
建物は悲惨な事になっているが…
呆然とただずむ。
えっと、どういう事?
手を伸ばして…もう少しで手が届いて抱きしめて暴走を抑えて…
私のものになるはずだったのに。
貴重なイベントだったのに、一体何処に??
呆然と座り込む。
そんな私を浄化巡礼メンバーの一人であるルディが魔力行使の転移で迎えにきてくれた。
「帰ろう…」
そう言って、呆然としている私を抱きしめて、再度の転移で城に戻ったんだ。
どういう事よ。
神は私のために動いてくれたけれど、時間が足りなかったの?
間の合わなかった?どうして??
嘘だと言って?
部屋のベットに上がり、思いっきりクッションを投げつける。
ルディはその時部屋には居なかったけれど…
悔しくて悔しくて…
最後泣き崩れてしまっていた。
せっかくのチャンスだったのに。
もっと早く啓示してくれたら…
そしたら…
沸々としていたら、ルディがノックして入って来た。
そっと私にココアを渡してくれた。
彼なりにの慰めだろう。
あの時どうして私のいる場所がわかり駆けつけてくれたのかはわからないけれど…
「温かい…」
むしゃくしゃした心が落ち着いてきた。
「どうしてあそこに居たのかは聞かない。でも、心配したよ。」
それだけ言ってそっと抱きしめてくれた。
私はルディのルートに入ってしまったのかもしれない。
ルディは二番目の推しだ。
実際に接しても…
「もう大丈夫。明日…扉が発見されたところに行きたい。」
それだけ小声で訴え、『わかった』と了承されたのだった。
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