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聖女と巡礼
闇の先(セイクリオン家)
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神アルメルアの助言をいただきながら、今後に対して計画を立てていく。
皇太子殿下も国を動かしてくれると言ってくださった。
ノートに記載されている内容は、かなり貴重な物であるから、国に提出する必要性有りと、城に一旦持ち帰ると言われ、国の魔導士などによって、国王の前で複写し、本来なら、原本であるこのノートは没収となるが、返還してくださるそうだ。そのための複写だと言ってくださった。
そして、現在出現している魔獣や魔素溜まりを極力討伐や浄化に勤め、場合によっては隔離対策も行うと言っていた。
聖女クラスの力でないと浄化できない物も有るだろうからと。
我ら家族は、聖女達の動向をしっかり把握し、息子が戻ってきた場合、また被害を被らない様に対処していく事にした。
領内の治安維持も含めてだ。
そして、現地…扉周辺にも騎士や子飼い達を放ち…
やる事は沢山ある。
「父上、我らもしっかりと行動させていただきます。」
「可愛い弟を、あんな馬鹿げた女のために良い様にさせれない。」
「おい、聖女を馬鹿げた女呼ばわりしていたら…」
「分かっている。ここだけだ!いつもは心で叫んでるけどな。『俺の弟に何しやがる!』ってな。」
「本当です。私の可愛い弟に。私も…」
「あぁ、僕が出るから、君は待機だよ。義母上とここで待っていて欲しい。」
うん、我が娘の夫。義息子は通常運転だな。
まぁ、彼が動いてくれるのは多いに助かる。娘には妻と一緒に待っていて欲しい。
いざという時は無理やりにも連れ帰り、癒しなども必要になるだろうから…
あらゆる場面を想定して計画を練り、みんなの賛同を得て、今回の家族会議は終了。明日から行動と決定だ。
「取り敢えず、明日からのために、今は英気を養って欲しい。」
「そうですね。ルキもリカもリリ、ルー、シルもお願いね。殿下。そして、エドワルド様もよろしくお願いします。」
「義母上、『エドワルド様』などよそよそしい。私も家族の一員。義理ではありますが息子です。どうか『エド』と他の義兄弟と同じ様にお呼びください。」
そう言って頭を下げて微笑む義息子。公爵を拝したばかりだが、流石だ。
娘のデビュタントの時に出逢い、『運命の番』だとアピールしながら囲っていった。
竜人族の貴族として、まぁ良くある行為の一つでもあるが…
娘は逃げきれなかったからな…
そんな昔のことを思い出し、居なくなった末の息子と友人の事を思い出してしまった。
あの二人が引き裂かれる事はまずないだろう。
あれだけの歳月、国からも娶る様に言われ続けて拒否し、我が家で生まれたばかりの我が子。末っ子のところに突如姿を現して、自分のモノだと言い切ったんだ。本来なら連れ立って囲いながら育てられても仕方ないかもしれないが、我が子のことを考えて、成人まで見守り続けたのだ。
その忍耐はものすごいものだと賞賛できる。
だから…
明日からの私達の計画で…絶対に不幸な運命にならない様に、手を尽くそうと誓った。
皇太子殿下も国を動かしてくれると言ってくださった。
ノートに記載されている内容は、かなり貴重な物であるから、国に提出する必要性有りと、城に一旦持ち帰ると言われ、国の魔導士などによって、国王の前で複写し、本来なら、原本であるこのノートは没収となるが、返還してくださるそうだ。そのための複写だと言ってくださった。
そして、現在出現している魔獣や魔素溜まりを極力討伐や浄化に勤め、場合によっては隔離対策も行うと言っていた。
聖女クラスの力でないと浄化できない物も有るだろうからと。
我ら家族は、聖女達の動向をしっかり把握し、息子が戻ってきた場合、また被害を被らない様に対処していく事にした。
領内の治安維持も含めてだ。
そして、現地…扉周辺にも騎士や子飼い達を放ち…
やる事は沢山ある。
「父上、我らもしっかりと行動させていただきます。」
「可愛い弟を、あんな馬鹿げた女のために良い様にさせれない。」
「おい、聖女を馬鹿げた女呼ばわりしていたら…」
「分かっている。ここだけだ!いつもは心で叫んでるけどな。『俺の弟に何しやがる!』ってな。」
「本当です。私の可愛い弟に。私も…」
「あぁ、僕が出るから、君は待機だよ。義母上とここで待っていて欲しい。」
うん、我が娘の夫。義息子は通常運転だな。
まぁ、彼が動いてくれるのは多いに助かる。娘には妻と一緒に待っていて欲しい。
いざという時は無理やりにも連れ帰り、癒しなども必要になるだろうから…
あらゆる場面を想定して計画を練り、みんなの賛同を得て、今回の家族会議は終了。明日から行動と決定だ。
「取り敢えず、明日からのために、今は英気を養って欲しい。」
「そうですね。ルキもリカもリリ、ルー、シルもお願いね。殿下。そして、エドワルド様もよろしくお願いします。」
「義母上、『エドワルド様』などよそよそしい。私も家族の一員。義理ではありますが息子です。どうか『エド』と他の義兄弟と同じ様にお呼びください。」
そう言って頭を下げて微笑む義息子。公爵を拝したばかりだが、流石だ。
娘のデビュタントの時に出逢い、『運命の番』だとアピールしながら囲っていった。
竜人族の貴族として、まぁ良くある行為の一つでもあるが…
娘は逃げきれなかったからな…
そんな昔のことを思い出し、居なくなった末の息子と友人の事を思い出してしまった。
あの二人が引き裂かれる事はまずないだろう。
あれだけの歳月、国からも娶る様に言われ続けて拒否し、我が家で生まれたばかりの我が子。末っ子のところに突如姿を現して、自分のモノだと言い切ったんだ。本来なら連れ立って囲いながら育てられても仕方ないかもしれないが、我が子のことを考えて、成人まで見守り続けたのだ。
その忍耐はものすごいものだと賞賛できる。
だから…
明日からの私達の計画で…絶対に不幸な運命にならない様に、手を尽くそうと誓った。
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