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聖女と巡礼
闇の先(セイクリオン家)
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末の息子の気配が消えた。
一体どう言う事だろうか?
大切な可愛い我が息子。
長年の友であり、あの子にとって『運命の番』であるジャディール殿下に全てをお任せしていた。
いざという時は、家族一同で勿論動く。
国がどうこう言おうともだ。
アステード王国の貴族席であり、王国のために今まで尽くしてきた。
子供達も国のためと王城に勤めに行ってもいる。
が、子供を見捨てるような事はあり得ない。
そうでなくても、あの子は今までいろんな事に巻き込まれていたのだから…
国やアカデミーからの要請でロザリアン神聖国に赴いた。
儀式の後は帰って来れるように尽くしていたのに、まさか神からの印を贈られることになるとは思わなかった。
あの神、二神には、我妻もだが、妻の姉も関わらされた。
二人は前回の聖女召喚の儀式で呼び寄せられたんだ。
しかも、異世界から…
従来一人のみ召喚されるものを、二人。
しかも、二人ともが、黒髪の黒い瞳の聖女の特徴を持っていた。
聖女認定されたのは姉の方。
二人が召喚された時、私もその儀式を見守り、一目惚れした。
彼女が自分の『運命の番』であると認識し、まさか異世界にいたのかと驚き喜んだ。
彼女の側にいたい。守りたいと思い、友人であり親友、上司でもあるジャディールと当時のロザリアン神聖国皇太子に交渉して…
次に会った時には今の髪と瞳の色に変えられてしまっていたが、それが彼女を守るためならと、怒りを抑え込んでいたのは誰にも言ってはいない。
その後も、神に振り回されるように運命に翻弄されて、魔獣や扉の脅威をどうにかできたのは前回のこと。
従来よりも早く今回の扉出現により、今回の聖女召喚。浄化巡礼のメンバーに選ばれてしまうとは…
崇め祀る神とはいえ、思わず恨みもした。
どうしてまた、私の大切な者を関与させるのかと。
選ばれてしまい、我が家に戻る事の出来なかった息子。
あの子の兄達が側で守りたいと国王達に直訴したが、却下された。
自国を守り為に必要な人材をこれ以上出す訳にはいかないと。我が息子の『番』であり、婚約者であるジャディール王弟殿下が側にいるのだからと。
彼の実力を知っているから、仕方なく見守る事にしたのに…
伝わってくるのは、息子に対しての仕打ち。
しかも、聖女が息子に…
その後、とんでもないあ悪評が届いてきた。
実際はそうで無い事は調べればわかるはずなのに…
我が家では調べ尽くしていたのに…
どこかで握りつぶされて、良いようにされていた。
まるで悪役令息のように…
勝手に巡礼メンバーを離脱しただとかも…
そうなる結果は、聖女達の聖女だというのに…
それでも、息子からの伝達魔法陣や友人からの報告などで我慢してきたのだが…
竜人族特有の能力で、息子の気配が消えた事を感じて、怒りが湧き上がってきた。
一体どう言う事だろうか?
大切な可愛い我が息子。
長年の友であり、あの子にとって『運命の番』であるジャディール殿下に全てをお任せしていた。
いざという時は、家族一同で勿論動く。
国がどうこう言おうともだ。
アステード王国の貴族席であり、王国のために今まで尽くしてきた。
子供達も国のためと王城に勤めに行ってもいる。
が、子供を見捨てるような事はあり得ない。
そうでなくても、あの子は今までいろんな事に巻き込まれていたのだから…
国やアカデミーからの要請でロザリアン神聖国に赴いた。
儀式の後は帰って来れるように尽くしていたのに、まさか神からの印を贈られることになるとは思わなかった。
あの神、二神には、我妻もだが、妻の姉も関わらされた。
二人は前回の聖女召喚の儀式で呼び寄せられたんだ。
しかも、異世界から…
従来一人のみ召喚されるものを、二人。
しかも、二人ともが、黒髪の黒い瞳の聖女の特徴を持っていた。
聖女認定されたのは姉の方。
二人が召喚された時、私もその儀式を見守り、一目惚れした。
彼女が自分の『運命の番』であると認識し、まさか異世界にいたのかと驚き喜んだ。
彼女の側にいたい。守りたいと思い、友人であり親友、上司でもあるジャディールと当時のロザリアン神聖国皇太子に交渉して…
次に会った時には今の髪と瞳の色に変えられてしまっていたが、それが彼女を守るためならと、怒りを抑え込んでいたのは誰にも言ってはいない。
その後も、神に振り回されるように運命に翻弄されて、魔獣や扉の脅威をどうにかできたのは前回のこと。
従来よりも早く今回の扉出現により、今回の聖女召喚。浄化巡礼のメンバーに選ばれてしまうとは…
崇め祀る神とはいえ、思わず恨みもした。
どうしてまた、私の大切な者を関与させるのかと。
選ばれてしまい、我が家に戻る事の出来なかった息子。
あの子の兄達が側で守りたいと国王達に直訴したが、却下された。
自国を守り為に必要な人材をこれ以上出す訳にはいかないと。我が息子の『番』であり、婚約者であるジャディール王弟殿下が側にいるのだからと。
彼の実力を知っているから、仕方なく見守る事にしたのに…
伝わってくるのは、息子に対しての仕打ち。
しかも、聖女が息子に…
その後、とんでもないあ悪評が届いてきた。
実際はそうで無い事は調べればわかるはずなのに…
我が家では調べ尽くしていたのに…
どこかで握りつぶされて、良いようにされていた。
まるで悪役令息のように…
勝手に巡礼メンバーを離脱しただとかも…
そうなる結果は、聖女達の聖女だというのに…
それでも、息子からの伝達魔法陣や友人からの報告などで我慢してきたのだが…
竜人族特有の能力で、息子の気配が消えた事を感じて、怒りが湧き上がってきた。
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