181 / 269
聖女と巡礼
闇の先(サヤカ)
しおりを挟む
「お前達。もう良いだろう?離れなさい。」
そう言って子供達に抱きしめられていた私の身体は引き離され、そっと抱き上げられた。
「この体に戻ってきたばかりだ。負担になる。」
そう言って、私の頬に優しく唇を寄せてから三人の子供達(成人してるけど)に言い聞かせていた。
うん、不貞腐れてる。この表情は大きくなっても変わらないのね…
「寝室に行こう。君との部屋は変えていないよ。」
そう言って、相変わらずの安定感で運ばれた。
廊下には兵士や侍女。侍従達が控えていた。
「エドワード様。サヤカ様。」
「あぁ、彼女を部屋で休ませるから、静かにね。セレス達は以前からお願いしていた事を。」
「はい父上。では、兄上も行きましょう。」
キリッと表情を変えて、子供達は個々の用事のためにそれぞれの目的の場所に出て行った。
「あの子達にはしっかりと君から託された事は説明しておいてあるし、実行もしている。今は体に戻ったばかりだから安静にして魔力を戻そう。」
「そうね。この体に戻ったのは何年ぶりだろうかしら。しっかりと馴染ませないとね。馴染ませるのよ。わかってる?」
「あぁ、わかっているよ。そのためにも僕から魔力を君に…ね。」
そう言って、今度は唇を奪われる。
魔力操作で寝室に転移してきたのだろう。
この男は昔から器用になんでもこなす。
そっとベットの上に横たわらせながら、さらに唇を合わせられる。
「長かったよ。やっと私のもとに帰ってきた。まだまだしないといけない事は山積みだが、それでも…」
そっと頬に掌を添えられて撫でられる。
「お帰り、私のサヤカ…」
そう言うと、今度は貪るように唇を奪われ、彼の魔力が一気に私の中に流れ込み出した。
流れ込み出すと、身体の中が暖かくなり、ボーツとし出す。
そして、彼に全てを委ねた。
そう言って子供達に抱きしめられていた私の身体は引き離され、そっと抱き上げられた。
「この体に戻ってきたばかりだ。負担になる。」
そう言って、私の頬に優しく唇を寄せてから三人の子供達(成人してるけど)に言い聞かせていた。
うん、不貞腐れてる。この表情は大きくなっても変わらないのね…
「寝室に行こう。君との部屋は変えていないよ。」
そう言って、相変わらずの安定感で運ばれた。
廊下には兵士や侍女。侍従達が控えていた。
「エドワード様。サヤカ様。」
「あぁ、彼女を部屋で休ませるから、静かにね。セレス達は以前からお願いしていた事を。」
「はい父上。では、兄上も行きましょう。」
キリッと表情を変えて、子供達は個々の用事のためにそれぞれの目的の場所に出て行った。
「あの子達にはしっかりと君から託された事は説明しておいてあるし、実行もしている。今は体に戻ったばかりだから安静にして魔力を戻そう。」
「そうね。この体に戻ったのは何年ぶりだろうかしら。しっかりと馴染ませないとね。馴染ませるのよ。わかってる?」
「あぁ、わかっているよ。そのためにも僕から魔力を君に…ね。」
そう言って、今度は唇を奪われる。
魔力操作で寝室に転移してきたのだろう。
この男は昔から器用になんでもこなす。
そっとベットの上に横たわらせながら、さらに唇を合わせられる。
「長かったよ。やっと私のもとに帰ってきた。まだまだしないといけない事は山積みだが、それでも…」
そっと頬に掌を添えられて撫でられる。
「お帰り、私のサヤカ…」
そう言うと、今度は貪るように唇を奪われ、彼の魔力が一気に私の中に流れ込み出した。
流れ込み出すと、身体の中が暖かくなり、ボーツとし出す。
そして、彼に全てを委ねた。
31
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説
愛していた王に捨てられて愛人になった少年は騎士に娶られる
彩月野生
BL
湖に落ちた十六歳の少年文斗は異世界にやって来てしまった。
国王と愛し合うようになった筈なのに、王は突然妃を迎え、文斗は愛人として扱われるようになり、さらには騎士と結婚して子供を産めと強要されてしまう。
王を愛する気持ちを捨てられないまま、文斗は騎士との結婚生活を送るのだが、騎士への感情の変化に戸惑うようになる。
(誤字脱字報告は不要)

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる