竜の国のご都合主義?

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聖女と巡礼

闇の先(サヤカ)

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「お前達。もう良いだろう?離れなさい。」

そう言って子供達に抱きしめられていた私の身体は引き離され、そっと抱き上げられた。

「この体に戻ってきたばかりだ。負担になる。」

そう言って、私の頬に優しく唇を寄せてから三人の子供達(成人してるけど)に言い聞かせていた。
うん、不貞腐れてる。この表情は大きくなっても変わらないのね…

「寝室に行こう。君との部屋は変えていないよ。」

そう言って、相変わらずの安定感で運ばれた。
廊下には兵士や侍女。侍従達が控えていた。

「エドワード様。サヤカ様。」
「あぁ、彼女を部屋で休ませるから、静かにね。セレス達は以前からお願いしていた事を。」
「はい父上。では、兄上も行きましょう。」

キリッと表情を変えて、子供達は個々の用事のためにそれぞれの目的の場所に出て行った。

「あの子達にはしっかりと君から託された事は説明しておいてあるし、実行もしている。今は体に戻ったばかりだから安静にして魔力を戻そう。」
「そうね。この体に戻ったのは何年ぶりだろうかしら。しっかりと馴染ませないとね。馴染ませるのよ。わかってる?」
「あぁ、わかっているよ。そのためにも僕から魔力を君に…ね。」

そう言って、今度は唇を奪われる。
魔力操作で寝室に転移してきたのだろう。
この男は昔から器用になんでもこなす。

そっとベットの上に横たわらせながら、さらに唇を合わせられる。

「長かったよ。やっと私のもとに帰ってきた。まだまだしないといけない事は山積みだが、それでも…」

そっと頬に掌を添えられて撫でられる。

「お帰り、私のサヤカ…」

そう言うと、今度は貪るように唇を奪われ、彼の魔力が一気に私の中に流れ込み出した。
流れ込み出すと、身体の中が暖かくなり、ボーツとし出す。
そして、彼に全てを委ねた。
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