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聖女と巡礼
聖女巡礼メンバーと別行動です。
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買った物は、アイテムボックスならぬアイテムバックの中に入れていった。
旅に必要と思われる物や、後々帰った時用のお土産だ。
ここに来る前に家族には連絡用の伝達魔法陣を飛ばせておいた。
もちろん、もう残り少ないことも伝えてね。
遠方にいる場合は、ほんの少量のもの。そう、手紙やちょっとした本や資料などを相手に送る魔道具が実在する。
高額であるから、一部の商人や貴族様が持っているぐらいなんだけどね。
国家用には、もっと大きい魔道具を使用しているらしいし…
昔、兄が国家で作った物の劣化・縮小版を特別認可して世に送り出しているんだと説明してくれた
所持する時にも認可が必要で、所持登録義務があるとか…
まぁ、国家を揺るがすような物を転送したらまずいからね。
国がどれほどの機能があるかまででは教えてもらえてないけれど、この劣化版。使用不可のキーワードも刻まれている。例えば、『火薬』とかね。そのキーワードに引っかかる物は転送出来ないし、転送しようとしたことが記録としても残されるから、まぁ変な物は送れない。
作ったのは、アルストだったよ。自慢して説明してくれた。
かなり鼻息荒く力説していた…
喫茶店のような店を見つけて、そこに入る。個室があったから助かった。
ディアブロが結界を幾重にも室内に張り巡らせてくれたから、かなり安心感もあるなぁ。
アイテムバックから小箱を取り出す。
その中から魔法陣が描かれた敷物を取り出してテーブルに広げて、中央近くにある印のところに小箱を置く。
これで設置完了。
さっき買ったお土産と、僕の魔力を付与した伝達魔法陣の束を置き小箱に魔力を流すと作動して、一瞬で置いておいたものが消えた。
うん、父親の書斎に届いたと思うよ。相手が受け取ったら小箱に取り付けられている魔石が色が変わるんだ。使用しない時は光が消えており、作動させるとが青い光を放つ。相手が受け取れば赤色に色が変わるんだ。
相手側が作動させて、受け取り待ちの場合は、青の点滅。こっちが作動させて、相手が受け取り待ちなら赤の点滅。
今は赤色に変わったから、受け取ってもらえたということだ。そして直ぐに目の前に僕の希望の物が束で現れた。
束は…一つ、二つ、三つ、四つ、五つ…
父に兄や姉達の分だな。
母は父と一緒に使うからって事か。
確認してアイテムバックに入れると、また別に物が送られてきた。
お土産のお礼の手紙と、母特製のポーションだ。
後は…うん、小遣いだな。
カード決済のような魔法道具がこの世界にも出回っているが、現金も必要な場合があるからね。
例えば、かなりの田舎であったり、支払い用の魔道具の故障とかもあるからね。
うん、ありがたい。
それらも全て有難くしまった。
手紙に書かれた内容は、心配しているが五割。応援一割。聖女関係に怒っているのが四割。
うん、かなり怒っているようだ。
抗議文もしっかり送っておいたと書かれていたしね…
嬉しいけれど、やりすぎないようにお願いしたい。
僕も、僕の仲間達も怒っていたけれど、世界救済に支障が出たら困るからね。
彼女の機嫌が悪くなって、拒否された場合、いくら僕達が別行動で頑張っても出来ないこととか今後出てきたら困るんだ。そう、彼女しかできない事ってあると思うしね…
旅に必要と思われる物や、後々帰った時用のお土産だ。
ここに来る前に家族には連絡用の伝達魔法陣を飛ばせておいた。
もちろん、もう残り少ないことも伝えてね。
遠方にいる場合は、ほんの少量のもの。そう、手紙やちょっとした本や資料などを相手に送る魔道具が実在する。
高額であるから、一部の商人や貴族様が持っているぐらいなんだけどね。
国家用には、もっと大きい魔道具を使用しているらしいし…
昔、兄が国家で作った物の劣化・縮小版を特別認可して世に送り出しているんだと説明してくれた
所持する時にも認可が必要で、所持登録義務があるとか…
まぁ、国家を揺るがすような物を転送したらまずいからね。
国がどれほどの機能があるかまででは教えてもらえてないけれど、この劣化版。使用不可のキーワードも刻まれている。例えば、『火薬』とかね。そのキーワードに引っかかる物は転送出来ないし、転送しようとしたことが記録としても残されるから、まぁ変な物は送れない。
作ったのは、アルストだったよ。自慢して説明してくれた。
かなり鼻息荒く力説していた…
喫茶店のような店を見つけて、そこに入る。個室があったから助かった。
ディアブロが結界を幾重にも室内に張り巡らせてくれたから、かなり安心感もあるなぁ。
アイテムバックから小箱を取り出す。
その中から魔法陣が描かれた敷物を取り出してテーブルに広げて、中央近くにある印のところに小箱を置く。
これで設置完了。
さっき買ったお土産と、僕の魔力を付与した伝達魔法陣の束を置き小箱に魔力を流すと作動して、一瞬で置いておいたものが消えた。
うん、父親の書斎に届いたと思うよ。相手が受け取ったら小箱に取り付けられている魔石が色が変わるんだ。使用しない時は光が消えており、作動させるとが青い光を放つ。相手が受け取れば赤色に色が変わるんだ。
相手側が作動させて、受け取り待ちの場合は、青の点滅。こっちが作動させて、相手が受け取り待ちなら赤の点滅。
今は赤色に変わったから、受け取ってもらえたということだ。そして直ぐに目の前に僕の希望の物が束で現れた。
束は…一つ、二つ、三つ、四つ、五つ…
父に兄や姉達の分だな。
母は父と一緒に使うからって事か。
確認してアイテムバックに入れると、また別に物が送られてきた。
お土産のお礼の手紙と、母特製のポーションだ。
後は…うん、小遣いだな。
カード決済のような魔法道具がこの世界にも出回っているが、現金も必要な場合があるからね。
例えば、かなりの田舎であったり、支払い用の魔道具の故障とかもあるからね。
うん、ありがたい。
それらも全て有難くしまった。
手紙に書かれた内容は、心配しているが五割。応援一割。聖女関係に怒っているのが四割。
うん、かなり怒っているようだ。
抗議文もしっかり送っておいたと書かれていたしね…
嬉しいけれど、やりすぎないようにお願いしたい。
僕も、僕の仲間達も怒っていたけれど、世界救済に支障が出たら困るからね。
彼女の機嫌が悪くなって、拒否された場合、いくら僕達が別行動で頑張っても出来ないこととか今後出てきたら困るんだ。そう、彼女しかできない事ってあると思うしね…
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