竜の国のご都合主義?

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聖女と巡礼

聖女巡礼メンバーと別行動です。(サヤカ)

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可愛い甥っ子との浄化巡礼の旅も大分と大詰めを迎えていた。

あの訳のわからない聖女、暁月 愛のおかげで道具の様に使われた時には、背後から蹴飛ばしてやりたいぐらいに怒りが湧いた。
まぁ、私達がその時点で姿を現すわけにはいかなかったから、実際はそんな報復は出来なかったんだけどね。

愛がこの世界に現れて、甥っ子であるカルロスが巡礼メンバーに選ばれるとは…実は少しだけ予感はしていた。
カルロスの身体に付けられたあの印。確かに神に選ばれての刻印ではあるんだけど…

夜風にあたりながら、星空を眺める。
さて、どこまで説明するべきか…
もう、めんどくさいから全部言ってしまおうか…

「サヤカ、話とは?」

そう言って姿を現せたのは、可愛い甥っ子の番であり、当時からの顔見知りの男だ。
自分達、そう、私と妹がこの世界に召喚された時、その場所にいた男。
妹の夫であるアルホンス•セイクリオンの親友であり上司とも言えるアステード王国王弟のジャディール•アステードだ。
そして、彼が姿を現せたとほぼ同時に他の英霊達とディアが姿を現せた。

『扉』問題解決させるために、今のうちに情報共有の必要性がある。そう、それを話すには、自分の秘密もだ。
多分、ディアブロも秘密をある程度は話すだろう。
あの男の事は全てを知っているわけでは無いが、実は過去、そう、自分達の時に出会い、協力しあっていた。
あの当時、自分には主人がいると言い、妹を見て主人と似ていると身悶えていた。
その当時は意味がわからなかったが、今は理解している。
だが、普通に考えると、訳がわからないんだよね。
そこら辺は…教えてくれるとスッキリするんだが…

「あぁ、カルはもう寝た?」
「グッスリ眠っている。しっかり結界を張って来ているから、多少離れていても大丈夫だ。で?」

「少し話が長くなると思う。」

そう言って、窓を閉めて情報が漏れ出ない様にしっかりとアルストに結界を張ってもらった。
ディアブロもそれに重ねがけしていたな。
相変わらずだと少し苦笑いしてしまった。


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