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聖女と巡礼
聖女巡礼メンバーと別行動です。(アイ)
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「おぉ~、『番』って、もしやのファンタジーもののアレかしら?ふふふっ、そうなんだ。でも、番がメンバーで良いの?私の知っている本とかではよく監禁モードで囲ったりしちゃうんだけど…まぁいっか。うん、よろしく。」
納得は出来ないけれど、とりあえず話は合わせておこう。
この世界とゲームの内容は違うのかもしれない。
でも、推しには会える可能性はあるよね。
そのエンドには持って行けなくても…
混乱しながらも、なんとか軌道修正すれば良い。
「さてと、自己紹介もしてもらったし、今後のことなんだけど…」
「あぁ、僕から説明するよ…」
そう言って説明し出したのは、ルディだ。
側に巻いて立て掛けられていた物を取り、テーブルの上に広げられた。
うん、ゲームで見る地図だ。書き込まれたのもよく似ている。
不足はあるけど、ゲームで情報はあるから、大丈夫だろう。
実際は類似世界かも知れないけれど、似通うところは多いはず。
「これは、我が父から渡された地図の複製だ。とても貴重な物になるが、今回に必要だからね。」
「でだ。ここが現在地。我が国の城。そして…」
ルディが私に合わせて分かりやすいように説明していく。
知っているけど、知らないふりをしながら、頭の中で情報の確認をしていった。
「で、まずは自分達の実力の確認と、今後の対策を練るべく、この城の近く。この場所に行くことになる。他の場所よりは被害報告は少ないが、危険性が無いわけではないから、注意して。準備は既にされているから、各自の旅の支度をして明朝出発だ。」
そうそう、スタート地点と言っても良いよね。
「では、取り敢えず解散だ。」
その合図で各自部屋を出て行った。
自室に戻り、さっきの事を思い起こす。
衝撃的な事実を知って、何とも言えない気持ちになった。
沸々と怒りも湧いたりしてだ。
何でモブがいるのよ。モブじゃなくて、ディが居るはずなのに、おかしいよね。
『そうだよね、あのモブは排除すべきだよ。必要ない。ここは私のための世界なんだからね。』
「だれ?」
頭の中で響く声。
時々聴こえては、その声の言葉に引っ張られている気がしたが、今はハッキリと自分の中におかしなものがいると…
『私はアイ。お前自身だよ。忘れたのか?ふふふふっ…』
「違う。私がアイで、お前とは…」
『違わないよ。もう、この身体は私だ。そろそろ混ざって奥に沈んじゃえ。そこから見ていたら良いよ~キャハハハハ…』
その声で、自分が他の自分と混ざって沈んでいく感じがしたのだった。
納得は出来ないけれど、とりあえず話は合わせておこう。
この世界とゲームの内容は違うのかもしれない。
でも、推しには会える可能性はあるよね。
そのエンドには持って行けなくても…
混乱しながらも、なんとか軌道修正すれば良い。
「さてと、自己紹介もしてもらったし、今後のことなんだけど…」
「あぁ、僕から説明するよ…」
そう言って説明し出したのは、ルディだ。
側に巻いて立て掛けられていた物を取り、テーブルの上に広げられた。
うん、ゲームで見る地図だ。書き込まれたのもよく似ている。
不足はあるけど、ゲームで情報はあるから、大丈夫だろう。
実際は類似世界かも知れないけれど、似通うところは多いはず。
「これは、我が父から渡された地図の複製だ。とても貴重な物になるが、今回に必要だからね。」
「でだ。ここが現在地。我が国の城。そして…」
ルディが私に合わせて分かりやすいように説明していく。
知っているけど、知らないふりをしながら、頭の中で情報の確認をしていった。
「で、まずは自分達の実力の確認と、今後の対策を練るべく、この城の近く。この場所に行くことになる。他の場所よりは被害報告は少ないが、危険性が無いわけではないから、注意して。準備は既にされているから、各自の旅の支度をして明朝出発だ。」
そうそう、スタート地点と言っても良いよね。
「では、取り敢えず解散だ。」
その合図で各自部屋を出て行った。
自室に戻り、さっきの事を思い起こす。
衝撃的な事実を知って、何とも言えない気持ちになった。
沸々と怒りも湧いたりしてだ。
何でモブがいるのよ。モブじゃなくて、ディが居るはずなのに、おかしいよね。
『そうだよね、あのモブは排除すべきだよ。必要ない。ここは私のための世界なんだからね。』
「だれ?」
頭の中で響く声。
時々聴こえては、その声の言葉に引っ張られている気がしたが、今はハッキリと自分の中におかしなものがいると…
『私はアイ。お前自身だよ。忘れたのか?ふふふふっ…』
「違う。私がアイで、お前とは…」
『違わないよ。もう、この身体は私だ。そろそろ混ざって奥に沈んじゃえ。そこから見ていたら良いよ~キャハハハハ…』
その声で、自分が他の自分と混ざって沈んでいく感じがしたのだった。
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