竜の国のご都合主義?

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聖女と巡礼

聖女巡礼メンバーと別行動です。

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そんな訳で、僕達だけで巡礼の旅に赴くことになったよ。
旅に関しては、アカリが『しっかり許可もらってくるから、任せて!』と、サヤカと共に出かけて行った。
すぐに戻るからと、出発は二日後と約束して当日となったんだ。

アカリが手にして来たのは、神聖国のトップからもぎ取って来たと書状を二つの。
直ぐにディアブロとディに手渡していた。

本来なら一つで十分なのを、敢えて二つ。
書状の中にはしっかり二名のサイン入りだとも言っていた。
僕も見せてもらいたかったんだけどね…
ちょうど寝込んでいたから見せてはもらえなかったよ。

ガラとシェリルは何とも言えない顔をして、アルストは当然みたいな顔をしてたとか…


さて、移動は?と思ったら、ディとガラが竜体となって載せてくれることになった。
僕はもちろんディの方に。僕の影の中にディアブロとディアがいるからこの二人も運ぶことになるんだろうね。見た目は僕だけだけど…
ガラにはアルストとシェリル。アカリとサヤカは今は出て来てない。
お空の上は苦手だとかで…
他にも理由は有りそうなんだけどなぁ~
例えば?髪が乱れるとかさ。
ほら、女性って髪型とかにもこだわりがあるというしね…
身だしなみ大事。
魔法とかでどうにか出来るんだろうけどね。そこは追求する事は辞めておいたよ。

前世で怒られた過去がね…

悪気は無かったんだよ。
外から帰ってきた従姉妹に『髪乱れてるよ。』ってたまたま持っていた鏡で見せて怒られた。
デリカシーがないとか何とか色々言われてさ…

酷いよね。教えてあげただけなのに…

それはさておいて、うん、上空から見る景色最高。
風の抵抗は魔法で抑えてくれているから気にならない。
清々しいぐらいだ。
でも、目的地近くになるとやっぱりどんよりしてくるんだね。
雲ひとつない場所から、一気に黒い雲に覆われてくる感じか…

『そろそろ降下する。』

そう頭の中で響いてくる。
でも、怖くない。だってディだから。

ゆっくり降りた場所はそれなりに開けている。
でも、何とも言えない雰囲気ではあるんだよね。
この奥は、ここから見たらまるでジャングルの様にも見える。
それだけ茂っているんだけど~、でもなぁ…



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