竜の国のご都合主義?

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聖女と巡礼

聖女巡礼メンバーにされてしまったみたいです。

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友人であるスレインと、ディと共に城を出た。
浄化巡礼の旅に先に出ているアイ達を追いかけるためだ。

彼らは既に、ロザリアン神聖国の西側である妖精の国『オリクサ王国』に入っていた。
アカデミーでも、自宅で学んでいた時でも聞いた事がある国。
そして、スレインの母国だ。

僕たちだけの移動ということもあり、ディが竜体となって運んでくれた。
ディ達が乗る馬は、先に走らせてあると言っていた。

『走らせて?』って聴いたら、軍馬として使われている馬も、実は魔物の一種であり、普通の馬よりも知性があるらしい。主人が危険に晒されている場合は察知して守る事もあれば、主人が行く場所。そう、目的地などに勝手に走っていて待ってくれたりするらしい。
あくまで軍馬として調教され、主として認める者がいた場合らしいが…

まるで主従契約しているみたいだと言ったら、そんな感じだとも言っていた。

「あっ、あそこに見えるのがそうですよね?」

上空から下を見下ろすと、それらしき団体が見える。
確か、『エイレル教会』とか言ってた?そこを拠点にして各地に移動しながらこのオリクサ王国での浄化作業を行なっていくとか…

各国でも騎士団や魔術師、教会や冒険者ギルドを通して討伐や浄化作業を行なっているが、大規模で、かなり困難な場所は適宜応変で聖女様方に浄化を依頼するとしていた。
前回もこの地に拠点を置いて行なっていたと記述が残っているし、サヤカもそう言っていた。

確かアカリもそうだったとか…

よく似た場所に溜まりやすいのかもしれない。
そう、魔素溜まりが発症しやすい場所としてだ…

『降りるぞ!』

そう念話で伝えられて、しっかり捕まる。

まぁ、魔法を使ってくれているから、安全安心であるけれどね…

何人かが教会から出て来て、こちらに指差したり、手を振ってくれたりしていた。
少し開けた場所に降りながら、ディは竜体から人型に戻る。
スレインも器用に飛び降りるように地に着き、僕は何で抱き抱えられてるんでしょうか??
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