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聖女と巡礼
聖女巡礼メンバーにされてしまったみたいです。
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翌日に引き合わされた聖女は…確かに日本人の高校生。
それも、どちらかというとキャピキャピした感じだ。
アカリやサヤカとイメージが全然違うタイプ。
「初っじめまして~。どうもどうも。私、暁月 愛です。こっちで言うと、アイ•アカツキで~す。年齢は十六歳。高校一年生と言っても、この世界は高校って無いんですよね。趣味はゲームと読書。マンガですよ~。えっと、マンガはないから、そう、絵草紙かな?転生モノとか転移モノ大好き女子高生。よろしくネ。」
うん、強烈な感じだ。
周りの人たちを見ながらワクワクが止まらないって感じだ。
普通は異世界などに飛ばされたらかなり動揺すると思うんだが??
周囲に集まっている僕含めてのメンバーがお互い顔を見合わせてしまう。
「えっと、ここのお偉い方?から説明は受けたんだけど、一緒に行ってくれるんですよね?お名前教えてくれてもいいかな?何て呼んだらいい??」
うん、異世界からこの世界に来たから、この世界の常識は通じないのはあらかじめ理解しているが…
ゲーム設定時の聖女はこんな感じじゃなかったはずだ。
どちらかと言えば大人しい感じの初々しいしい感じにしていたはず。
だが、実際はこんな…
まぁ、ビクビクされ過ぎても困るから、これはこれで良しなんだろう…
「それでは、まず私から。ルディウス•ロザリアン。この国ロザリアン神聖国の第二皇子。現在光魔法保持者であるから、聖職者として国に貢献している。癒しの魔法が得意だから、聖女様及びみんなの怪我をした場合は即座に治癒するつもりだから安心してほしい。また、皇族であるから、他国との交渉が必要な場合は私が対応となるだろう。よろしく。」
「ルディウス…なら、ルディね。じゃ次。」
聖女様自身で仕切っているよ。しかも皇族相手に愛称作って…
まぁ、聖女様だから許されるのか?
ルディウス様も満更じゃないようだ。
「ルディか…なら、このメンバーの者も私の事はそう呼んでほしいな。友人に接する感じで構わない。」
うん、喜んでるし、友人のようにとは…まぁ、本人がそう言うのならそうした方がいいんだろう…
「なら、次は俺か。獣人の国エステバン王国から来たマルクス•ベルナール。見ての通り、獅子族だ。王国では黒騎士団に所属している。ベルナール侯爵系嫡男であり、元々騎士の家系だ。よろしくな!」
「マルクスか。マルクスはそのままでも良いよね。うん、マルクス黒の騎士服カッコいいね。尻尾も耳も良い感じ。これって本物?」
「あぁ、本物だけどむやみに触るなよ。耳と尻尾は獣人族にとっては繊細な場所だ。触らせるのは家族と番の者ぐらいだと思ってくれ。怪我とかの余程のことは別としてな!」
そう言ってニカッと笑った感じは好青年って感じがした。
聖女様が友好的に接するのを希望していると察したんだろう…
でも、流石に服の上から見てるけど、鍛えられた筋肉質の身体なんだろうなって思うよ。
うん、僕と全然違う…
「じゃ、次は僕で。マリエット•グランドル。魔人の国ディール帝国の魔法騎士だ。この黒いローブは魔法を使う騎士と言うわけだ。得意は火と雷の魔法だ。他もある程度は使用できる。」
「マリエット…マリでは女の子みたいで嫌だよね。なら家名の方のグランドルでグラン。うん、グランだ。マルクスとはまた違うタイプの騎士なんだね。筋肉が違う~。マルクスはマッチョでグランはもしかしたら細マッチョ?でも、いろんな属性持ちって、ホント異世界って感じでファンタジー。」
うん、聖女の目がキラキラしてるよ。
「私はスレイン。スレイン•オリハルトだ。妖精国のオリクサ王国から竜人の国、アステードのアカデミーで学ばせてもらっている学生だ。エルフ族。羽は隠しているから見えないよ。見せるつもりもない。ちなみに男だから、女性扱いする者は容赦しないから気をつけて。後、次に自己紹介するカル、カルロス・セイクリオン とはアカデミーでの友人。親友だ。」
うん、相変わらずだね。しかも、僕とは『親友』って言ってくれたから、とっても嬉しいよ。
勝手に愛称を付けられるのは嫌だから、『スレイン』と呼ぶようにってことだね。で、僕のことも『カル』と呼ぶようにか…
「スレインは妖精…ん~~、羽見たいけど、そのうち見せてくれるかも。超期待。確かに綺麗だから、女性って勘違いする人の気持ちわかるけど、うん、了解。で、次は…」
僕の番だ…
「僕はカルロス・セイクリオン。竜人の国であるアステード王国のヒト族です。一応公爵家の一員。スレインからも紹介されたけど、アカデミーで一緒に学ぶ親友です。よろしくお願いします。」
「えっと…ヒト族なんだ。さっき聖職者のおじいちゃんが言ってたけど、黒髪の黒い目の男の子は結構な魔力持ちって言ってたけど、本当?何かスキルとかある??」
グイグイと近づいて聞いて来る。
この聖女様、なんと言うか…
「あ~っ、カルにはもう『番』がいるから、聖女様とはいえ、ちょっかいかけると後で怒られるよ。ちなみに、カルの旦那様は竜人族のトップクラス。気をつけてね。」
スレインがしれっとそんな情報を流す。
うん、僕のことを思ってなのはわかるけど、そこまで言わなくても…
思わず顔に熱が集まり、手で覆い隠した。
それも、どちらかというとキャピキャピした感じだ。
アカリやサヤカとイメージが全然違うタイプ。
「初っじめまして~。どうもどうも。私、暁月 愛です。こっちで言うと、アイ•アカツキで~す。年齢は十六歳。高校一年生と言っても、この世界は高校って無いんですよね。趣味はゲームと読書。マンガですよ~。えっと、マンガはないから、そう、絵草紙かな?転生モノとか転移モノ大好き女子高生。よろしくネ。」
うん、強烈な感じだ。
周りの人たちを見ながらワクワクが止まらないって感じだ。
普通は異世界などに飛ばされたらかなり動揺すると思うんだが??
周囲に集まっている僕含めてのメンバーがお互い顔を見合わせてしまう。
「えっと、ここのお偉い方?から説明は受けたんだけど、一緒に行ってくれるんですよね?お名前教えてくれてもいいかな?何て呼んだらいい??」
うん、異世界からこの世界に来たから、この世界の常識は通じないのはあらかじめ理解しているが…
ゲーム設定時の聖女はこんな感じじゃなかったはずだ。
どちらかと言えば大人しい感じの初々しいしい感じにしていたはず。
だが、実際はこんな…
まぁ、ビクビクされ過ぎても困るから、これはこれで良しなんだろう…
「それでは、まず私から。ルディウス•ロザリアン。この国ロザリアン神聖国の第二皇子。現在光魔法保持者であるから、聖職者として国に貢献している。癒しの魔法が得意だから、聖女様及びみんなの怪我をした場合は即座に治癒するつもりだから安心してほしい。また、皇族であるから、他国との交渉が必要な場合は私が対応となるだろう。よろしく。」
「ルディウス…なら、ルディね。じゃ次。」
聖女様自身で仕切っているよ。しかも皇族相手に愛称作って…
まぁ、聖女様だから許されるのか?
ルディウス様も満更じゃないようだ。
「ルディか…なら、このメンバーの者も私の事はそう呼んでほしいな。友人に接する感じで構わない。」
うん、喜んでるし、友人のようにとは…まぁ、本人がそう言うのならそうした方がいいんだろう…
「なら、次は俺か。獣人の国エステバン王国から来たマルクス•ベルナール。見ての通り、獅子族だ。王国では黒騎士団に所属している。ベルナール侯爵系嫡男であり、元々騎士の家系だ。よろしくな!」
「マルクスか。マルクスはそのままでも良いよね。うん、マルクス黒の騎士服カッコいいね。尻尾も耳も良い感じ。これって本物?」
「あぁ、本物だけどむやみに触るなよ。耳と尻尾は獣人族にとっては繊細な場所だ。触らせるのは家族と番の者ぐらいだと思ってくれ。怪我とかの余程のことは別としてな!」
そう言ってニカッと笑った感じは好青年って感じがした。
聖女様が友好的に接するのを希望していると察したんだろう…
でも、流石に服の上から見てるけど、鍛えられた筋肉質の身体なんだろうなって思うよ。
うん、僕と全然違う…
「じゃ、次は僕で。マリエット•グランドル。魔人の国ディール帝国の魔法騎士だ。この黒いローブは魔法を使う騎士と言うわけだ。得意は火と雷の魔法だ。他もある程度は使用できる。」
「マリエット…マリでは女の子みたいで嫌だよね。なら家名の方のグランドルでグラン。うん、グランだ。マルクスとはまた違うタイプの騎士なんだね。筋肉が違う~。マルクスはマッチョでグランはもしかしたら細マッチョ?でも、いろんな属性持ちって、ホント異世界って感じでファンタジー。」
うん、聖女の目がキラキラしてるよ。
「私はスレイン。スレイン•オリハルトだ。妖精国のオリクサ王国から竜人の国、アステードのアカデミーで学ばせてもらっている学生だ。エルフ族。羽は隠しているから見えないよ。見せるつもりもない。ちなみに男だから、女性扱いする者は容赦しないから気をつけて。後、次に自己紹介するカル、カルロス・セイクリオン とはアカデミーでの友人。親友だ。」
うん、相変わらずだね。しかも、僕とは『親友』って言ってくれたから、とっても嬉しいよ。
勝手に愛称を付けられるのは嫌だから、『スレイン』と呼ぶようにってことだね。で、僕のことも『カル』と呼ぶようにか…
「スレインは妖精…ん~~、羽見たいけど、そのうち見せてくれるかも。超期待。確かに綺麗だから、女性って勘違いする人の気持ちわかるけど、うん、了解。で、次は…」
僕の番だ…
「僕はカルロス・セイクリオン。竜人の国であるアステード王国のヒト族です。一応公爵家の一員。スレインからも紹介されたけど、アカデミーで一緒に学ぶ親友です。よろしくお願いします。」
「えっと…ヒト族なんだ。さっき聖職者のおじいちゃんが言ってたけど、黒髪の黒い目の男の子は結構な魔力持ちって言ってたけど、本当?何かスキルとかある??」
グイグイと近づいて聞いて来る。
この聖女様、なんと言うか…
「あ~っ、カルにはもう『番』がいるから、聖女様とはいえ、ちょっかいかけると後で怒られるよ。ちなみに、カルの旦那様は竜人族のトップクラス。気をつけてね。」
スレインがしれっとそんな情報を流す。
うん、僕のことを思ってなのはわかるけど、そこまで言わなくても…
思わず顔に熱が集まり、手で覆い隠した。
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