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聖女と巡礼
聖女巡礼メンバーにされてしまったみたいです。
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個々の部屋に案内されて、仕方なく休むことにした。
どう足掻いても手の甲に刻まれてしまっては拒否はできない様だった。
「皆んなどうしてるだろう…」
無理やり放されてしまった友人達。
多分大使館に戻り説明を受けただろうが…
それにディの事も心配だ。
番がこんな事で引き離されるなんて…
俯き悩んでいたら、ディから伝達魔法陣が届いた。
「カル。大丈夫か?巡礼メンバーに選ばれてしまって一緒に国に戻れない事は残念だ。だが心配はいらない。私も一緒に行動できる様交渉中だ。どんな理由であれ、番を引き離す事は出来ない。だから必ず側に行く。安心して今は休みなさい。愛しているよ」
「交渉中?どう言う事??」
思わず問いただしても、これはあくまでも一方通行のものだから、それに対しての返答があるはずがない。
「マスター、戻りました。」
アカリがなんとも言えない顔で戻ってきた。
「マスターが巡礼メンバーに選ばれるとは…まぁ、実力から言えばあり得る事でしたが…そのおかげで取り敢えずはこの地に留まり続ける事は回避できそうですよ。良かったのやら悪かったのやら…」
「どう言う事??」
留まり続ける可能性があったって事?
「失礼しますマスター。」
アルストとガラが姿を現した。
「アカリ殿が皇王及び大司教などに通達してくれていたようですが、一部の司教や司祭クラスからマスターをこの国に留めおいて、聖職者として引き込もうとしていたみたいですね。聖職者でも婚姻は可能ですからと…」
「マスターにはすでに婚姻相手が居られるのですが、諦めきれない様です。これもヒト族ならではですか…馬鹿げた考えでありますね。」
「そんな事まだ考えてる人たちがいるの?だってもう僕は…デ…ディの…だし…」
「ふふふっ、初々しいですね。ほんとマスターは可愛らしい。」
みんなの目がなんとも言えない。
恥ずかしい…
「まぁ、それは今は回避できたようで、ジャディール殿下自身が自分との番であることと、婚姻証明書なども提示して巡礼メンバーで同行するのであれば、自分も行く権利があると主張されている様子です。これは多分と言うか、絶対に通ります。通さないと言ったら私がお仕置きしておきますね。」
ふんすと鼻息荒くしているアカリ。
初代聖女かなりのお怒りのようです。
そこは、うん、頑張ってもらおう…
「ただいま~。」
今度はサヤカが戻ってきた。
「マスター、巡礼メンバーに選ばれたんだって?ならしばらくはアイツが行動する事はできないでしょう。まぁ、こっちも手は打ってきたけどね。巡礼の同行者としてとっておきが着いて行くことになったから。」
「とっておき?誰??」
「ふふふっ、会ってのお楽しみよ。本当は付いて来たがってたんんだけどね…ほら、私の旦那様が。でも、私の身体を守ってるから…今後かな?」
「良くわかんないけど、旦那様って、前回の巡礼のメンバーとか言っていた?」
「そう。まぁ今後も手助けは十分してくれるからそこの所は安心して。」
何を安心したらいいんだろうか…
思わず頭を抱えて悶絶してしまう僕がおかしいのか??
「マスター!マスター?大丈夫ですか?」
今戻ってきたシェリルが、不思議そうにしている。
「シェリル、お帰り。そっちはどうだった?」
「あぁ、例の扉の場所に行ってきたが、今はまだ大丈夫そうだ。だが油断できない状態だった。周りの地域で魔素がかなり増えてきているから、魔獣が凶暴化するだろう。かなり危険な地域もある。そこを抑えてから各地に行くと予想される。」
「そこって?」
ディアブロがテーブルに地図を置き、アルストがシェリルの報告に従って印をつけていった。
ガラも情報に関して参戦して細かく記載していく。
もうここで作戦会議か?
だから僕を選んだの?
ねぇ、神様??
思わずそう心で嘆きながら呟いてみた。
どう足掻いても手の甲に刻まれてしまっては拒否はできない様だった。
「皆んなどうしてるだろう…」
無理やり放されてしまった友人達。
多分大使館に戻り説明を受けただろうが…
それにディの事も心配だ。
番がこんな事で引き離されるなんて…
俯き悩んでいたら、ディから伝達魔法陣が届いた。
「カル。大丈夫か?巡礼メンバーに選ばれてしまって一緒に国に戻れない事は残念だ。だが心配はいらない。私も一緒に行動できる様交渉中だ。どんな理由であれ、番を引き離す事は出来ない。だから必ず側に行く。安心して今は休みなさい。愛しているよ」
「交渉中?どう言う事??」
思わず問いただしても、これはあくまでも一方通行のものだから、それに対しての返答があるはずがない。
「マスター、戻りました。」
アカリがなんとも言えない顔で戻ってきた。
「マスターが巡礼メンバーに選ばれるとは…まぁ、実力から言えばあり得る事でしたが…そのおかげで取り敢えずはこの地に留まり続ける事は回避できそうですよ。良かったのやら悪かったのやら…」
「どう言う事??」
留まり続ける可能性があったって事?
「失礼しますマスター。」
アルストとガラが姿を現した。
「アカリ殿が皇王及び大司教などに通達してくれていたようですが、一部の司教や司祭クラスからマスターをこの国に留めおいて、聖職者として引き込もうとしていたみたいですね。聖職者でも婚姻は可能ですからと…」
「マスターにはすでに婚姻相手が居られるのですが、諦めきれない様です。これもヒト族ならではですか…馬鹿げた考えでありますね。」
「そんな事まだ考えてる人たちがいるの?だってもう僕は…デ…ディの…だし…」
「ふふふっ、初々しいですね。ほんとマスターは可愛らしい。」
みんなの目がなんとも言えない。
恥ずかしい…
「まぁ、それは今は回避できたようで、ジャディール殿下自身が自分との番であることと、婚姻証明書なども提示して巡礼メンバーで同行するのであれば、自分も行く権利があると主張されている様子です。これは多分と言うか、絶対に通ります。通さないと言ったら私がお仕置きしておきますね。」
ふんすと鼻息荒くしているアカリ。
初代聖女かなりのお怒りのようです。
そこは、うん、頑張ってもらおう…
「ただいま~。」
今度はサヤカが戻ってきた。
「マスター、巡礼メンバーに選ばれたんだって?ならしばらくはアイツが行動する事はできないでしょう。まぁ、こっちも手は打ってきたけどね。巡礼の同行者としてとっておきが着いて行くことになったから。」
「とっておき?誰??」
「ふふふっ、会ってのお楽しみよ。本当は付いて来たがってたんんだけどね…ほら、私の旦那様が。でも、私の身体を守ってるから…今後かな?」
「良くわかんないけど、旦那様って、前回の巡礼のメンバーとか言っていた?」
「そう。まぁ今後も手助けは十分してくれるからそこの所は安心して。」
何を安心したらいいんだろうか…
思わず頭を抱えて悶絶してしまう僕がおかしいのか??
「マスター!マスター?大丈夫ですか?」
今戻ってきたシェリルが、不思議そうにしている。
「シェリル、お帰り。そっちはどうだった?」
「あぁ、例の扉の場所に行ってきたが、今はまだ大丈夫そうだ。だが油断できない状態だった。周りの地域で魔素がかなり増えてきているから、魔獣が凶暴化するだろう。かなり危険な地域もある。そこを抑えてから各地に行くと予想される。」
「そこって?」
ディアブロがテーブルに地図を置き、アルストがシェリルの報告に従って印をつけていった。
ガラも情報に関して参戦して細かく記載していく。
もうここで作戦会議か?
だから僕を選んだの?
ねぇ、神様??
思わずそう心で嘆きながら呟いてみた。
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