121 / 269
聖女がやって来るみたいです
聖女がやって来るみたいです
しおりを挟む
はぁ…………
アカデミーの男子寮にある自室でため息だ。
どう考えてもこれだよね…
鏡に映る自分の姿に何とも言えない気持ちになる。
嫌ではない。嬉しいんだけれども、恥ずかしいんだ。
あの日、ディから贈られたものが僕の身体に刻み込まれて??いる。
刻み込まれておると言うのは語弊か…
なら、何と言ったら良いのだろうか…
噛まれた噛み跡は癒やされて傷は無い。
本当に綺麗ですべすべなんだよ。
でも、そこから施された模様。
まるで刺青かのように模様が浮き出ていた。
ディの髪の色と瞳に色で彩られた模様。
綺麗だと思うんだけどね…
母のを見た事があったから知っているし、姉のも見せてもらったこともある。
全部では無いけどね…
それを踏まえてのデザインでドレスがいつも作られていたから…
模様の色は相手の髪や瞳の色だと教えられている。
大きさや濃さは相手の魔力に匹敵し、模様も個人差があるらしい。
「流石に見せるのはどうかと思う。となると、やっぱりハイネックインナーを着る必要性が…」
仕舞われているものの中から黒色のハイネックの物を取り出して着用する。
制服の下に着るから、この位の薄さがちょうど良い。
その上に白のシャツとズボン、今日は暖かいからベストは辞めて、ジャケット。勿論ネクタイならぬスカーフを巻いてピンで留めた。
「うん、これなら…」
姿見で確認して部屋から出た。
朝食を済ましているから、そのままアカデミーの校舎に向かう。
「おはよう!!」
「おはようございます。」
「やぁ!」
「ご機嫌よう」
いろんな場所で朝の挨拶が飛び交う。
うん、いつもの光景だ。
今日の従者はディアブロで、いつものように今は影の中で待機中。
教室には友人がすでに座って会話をしていた。
ガラガラと扉を開けると振り向かれる。
「おは…」
「ん??」
「……」
友人達の反応が??
僕の顔を見て、首元を見て徐々に視線を下げてまた顔を見る。
どうした??
こてんと首を傾げながら、『おはよう』と朝の挨拶をすまし、カバンを机の横に吊り下げる。
この教室の机は前世の学校の机によく似ていた。
教室によっては大学の様な階段上の長テーブルの様な感じのところもある。
荷物を置いて、みんなのもとに行く。
凝視されるが…暑苦しいと思われたか??
アカデミーの男子寮にある自室でため息だ。
どう考えてもこれだよね…
鏡に映る自分の姿に何とも言えない気持ちになる。
嫌ではない。嬉しいんだけれども、恥ずかしいんだ。
あの日、ディから贈られたものが僕の身体に刻み込まれて??いる。
刻み込まれておると言うのは語弊か…
なら、何と言ったら良いのだろうか…
噛まれた噛み跡は癒やされて傷は無い。
本当に綺麗ですべすべなんだよ。
でも、そこから施された模様。
まるで刺青かのように模様が浮き出ていた。
ディの髪の色と瞳に色で彩られた模様。
綺麗だと思うんだけどね…
母のを見た事があったから知っているし、姉のも見せてもらったこともある。
全部では無いけどね…
それを踏まえてのデザインでドレスがいつも作られていたから…
模様の色は相手の髪や瞳の色だと教えられている。
大きさや濃さは相手の魔力に匹敵し、模様も個人差があるらしい。
「流石に見せるのはどうかと思う。となると、やっぱりハイネックインナーを着る必要性が…」
仕舞われているものの中から黒色のハイネックの物を取り出して着用する。
制服の下に着るから、この位の薄さがちょうど良い。
その上に白のシャツとズボン、今日は暖かいからベストは辞めて、ジャケット。勿論ネクタイならぬスカーフを巻いてピンで留めた。
「うん、これなら…」
姿見で確認して部屋から出た。
朝食を済ましているから、そのままアカデミーの校舎に向かう。
「おはよう!!」
「おはようございます。」
「やぁ!」
「ご機嫌よう」
いろんな場所で朝の挨拶が飛び交う。
うん、いつもの光景だ。
今日の従者はディアブロで、いつものように今は影の中で待機中。
教室には友人がすでに座って会話をしていた。
ガラガラと扉を開けると振り向かれる。
「おは…」
「ん??」
「……」
友人達の反応が??
僕の顔を見て、首元を見て徐々に視線を下げてまた顔を見る。
どうした??
こてんと首を傾げながら、『おはよう』と朝の挨拶をすまし、カバンを机の横に吊り下げる。
この教室の机は前世の学校の机によく似ていた。
教室によっては大学の様な階段上の長テーブルの様な感じのところもある。
荷物を置いて、みんなのもとに行く。
凝視されるが…暑苦しいと思われたか??
5
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
婚約破棄?しませんよ、そんなもの
おしゃべりマドレーヌ
BL
王太子の卒業パーティーで、王太子・フェリクスと婚約をしていた、侯爵家のアンリは突然「婚約を破棄する」と言い渡される。どうやら真実の愛を見つけたらしいが、それにアンリは「しませんよ、そんなもの」と返す。
アンリと婚約破棄をしないほうが良い理由は山ほどある。
けれどアンリは段々と、そんなメリット・デメリットを考えるよりも、フェリクスが幸せになるほうが良いと考えるようになり……
「………………それなら、こうしましょう。私が、第一王妃になって仕事をこなします。彼女には、第二王妃になって頂いて、貴方は彼女と暮らすのです」
それでフェリクスが幸せになるなら、それが良い。
<嚙み痕で愛を語るシリーズというシリーズで書いていきます/これはスピンオフのような話です>
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる