113 / 269
聖女がやって来るみたいです
聖女がやって来るみたいです
しおりを挟む
流石にみんなの前でこの体制は嫌だと懇願して、『後でお願いをきく』約束で隣に降ろされた。
僕の右側をキープされたが、さっきの状態よりはるかにマシだ。
例え腰に腕が回されていたとしてもだ…
アルスト達は特に何も言わなかったのが、逆に怖かったんだけどね…
ディから先に今の現状を説明された。
国内ではまだ伝えられていない内容も一部あった。
各地域での魔獣被害の増加報告。
それをディアブロにテーブルの上を片付けてもらい、そこに広がした地図を見ながら皆んなで確認した。
地図はディが持参してきたものだ。
それにアルストやガラ、シェリルが自分達の情報も書き加えていく。
アカリと今朝戻ってきたサヤカが苦笑いしながら頷き、ディアブロがメモをとってくれていた。
後でまとめてくれるらしい。
さすがだ…
父には僕から国にはディから報告する必要性が出てくるかもしれないしね…
秘匿事項は秘匿ということで…
被害が多い地域はやはりディール帝国が群を抜いていた。
特に、例のアルングスト山脈付近だ。
例の扉が出現したことも関係しているのだろう。
もしかしたら、その逆かもしれないけれど…
多発に発生したから扉が…という事も考えられるからだ…
サヤカは何か考えている様子だ。
何だろうか………
「実はね、みんなに伝えていない事があるんだけど、良いかな…」
そう遠慮がちに口を開くサヤカ。
いつもと少し雰囲気が違う。
どこがどうと言われたら、自身がないんだけれどね…
「前回、私が聖女として妹と一緒にこの世界に召喚された事は、知っていると思うし、当時の参加者でもある、ジャディール殿下も知っていると思う。もちろん、カルロスのお父さん。私の義理の弟になるアルホンス•セイクリオン公爵もね。歳は向こうのほうが遥かに上なんだけどね…」
そう言って、いったん大きなため息を吐く。
竜人族とヒト族の寿命の差は大きいからな…しかも、聖女はヒト族と言っても異世界からの転移召喚者。年齢が遥かに違うのは仕方ないだろう。
これは前世でゲーム制作に携わっていた者としても理解できているし、この世界の常識にもなっている。
「で、実はね、誰にも伝えてない…いゃ、あの人には教えたんだけど、それ以外には伝えてない事が有るのよね…」
そう言って話し出した内容には皆んなが驚いていた。
僕の右側をキープされたが、さっきの状態よりはるかにマシだ。
例え腰に腕が回されていたとしてもだ…
アルスト達は特に何も言わなかったのが、逆に怖かったんだけどね…
ディから先に今の現状を説明された。
国内ではまだ伝えられていない内容も一部あった。
各地域での魔獣被害の増加報告。
それをディアブロにテーブルの上を片付けてもらい、そこに広がした地図を見ながら皆んなで確認した。
地図はディが持参してきたものだ。
それにアルストやガラ、シェリルが自分達の情報も書き加えていく。
アカリと今朝戻ってきたサヤカが苦笑いしながら頷き、ディアブロがメモをとってくれていた。
後でまとめてくれるらしい。
さすがだ…
父には僕から国にはディから報告する必要性が出てくるかもしれないしね…
秘匿事項は秘匿ということで…
被害が多い地域はやはりディール帝国が群を抜いていた。
特に、例のアルングスト山脈付近だ。
例の扉が出現したことも関係しているのだろう。
もしかしたら、その逆かもしれないけれど…
多発に発生したから扉が…という事も考えられるからだ…
サヤカは何か考えている様子だ。
何だろうか………
「実はね、みんなに伝えていない事があるんだけど、良いかな…」
そう遠慮がちに口を開くサヤカ。
いつもと少し雰囲気が違う。
どこがどうと言われたら、自身がないんだけれどね…
「前回、私が聖女として妹と一緒にこの世界に召喚された事は、知っていると思うし、当時の参加者でもある、ジャディール殿下も知っていると思う。もちろん、カルロスのお父さん。私の義理の弟になるアルホンス•セイクリオン公爵もね。歳は向こうのほうが遥かに上なんだけどね…」
そう言って、いったん大きなため息を吐く。
竜人族とヒト族の寿命の差は大きいからな…しかも、聖女はヒト族と言っても異世界からの転移召喚者。年齢が遥かに違うのは仕方ないだろう。
これは前世でゲーム制作に携わっていた者としても理解できているし、この世界の常識にもなっている。
「で、実はね、誰にも伝えてない…いゃ、あの人には教えたんだけど、それ以外には伝えてない事が有るのよね…」
そう言って話し出した内容には皆んなが驚いていた。
4
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。

悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる