竜の国のご都合主義?

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聖女がやって来るみたいです

聖女がやって来るみたいです

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どのくらい打ちあったのだろうか…
もう、大人と子供のレベルだと思う。

「マスター。力が入りすぎです!」

そう言いながら、汗ひとつ流さずに指導しながら相手をしてくれている。
的確なアドバイスをおくるディアブロから攻撃される事は、ほとんどなかった。
これが彼の…
実力を十分発揮していないであろうが、それでも凄い…

一瞬クラッとして、足元がもつれる。
直ぐにディアブロに身体を支えられた。
体力差も多いにだな…これからの課題だ。

アカリが駆けつけて、癒してくれる。
はぁはぁと肩で息をしていたのが落ち着いて来た。

「我が君。こちらへ」

そう言って、ディアブロに声をかけられた方を見ると、場違いの大きなパラソルが付いたテーブルと椅子。
そんなの無かったよなと思ったが、準備するのはあのディアブロだ。何でもありな気がしてそこは突っ込まないでおこう。テーブルの上にはお茶の準備がすでにされていた。

「流石ですね」

そう言って、アカリが笑いながらディアブロに声をかけていた。
促されて、椅子に腰掛け一息つく。
冷たく冷やされたお茶が美味しい。
ほのかに感じる甘さは蜂蜜か…
茶菓子をつまみながら、アカリはニコニコ。アルストもまんざらではないようだ。

一息ついて、ディアブロにさっきの剣技について、更にアドバイスをもらった。
もう少し付き合ってもらおうかとも思ったけれど、魔法の方も練習したいし…

「剣技はまた次に致しましょう。マスターは筋がよろしいので直ぐに上達致しますよ」

そう言って、『お茶のおかわりは?』と聞かれた。
そやって褒めてもらえるのは嬉しい気もするけれど…うん、褒めて伸ばされる。それで良いや。

甘味も摘んで、さてと…

休憩後はアルストに魔法操作の確認と、新たな技法を学んで今日はお開きとした。

多少周りが凹んだり盛り上がったりはしていたんだけれど、そこはアルストが元に戻してくれたから、環境破壊にならずに済んだと胸を撫で下ろして屋敷の部屋に戻った。
うん、今日は英霊の凄さを再確認できたよ。
その主人として、もっと精進しないとと思った。

頑張るぞ!!

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