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聖女がやって来るみたいです
聖女がやって来るみたいです
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そうこうしていたら、ディから返事が送られてきた。
明日時間の都合がつくらしい。
こちらに来てくれるとのことだった。
父からは少し手が離せない案件があって、三日後との返事が来た。
もしかして僕の参加の事だろうか?
是非ともお断りして欲しい…
そう言う場の参加は…うん、苦手だから…
ついつい前世の情報を思い出したりするかもしれないし、例の人にまた襲われかねないと思ったら、怖いもの…
いくら頑張って魔法操作を習っても、いざ本番でうまくできなかったら…
えっ?大丈夫?いざとなったら自分たちがどうにかするって?
心強いな…だけど、それってみんなにバレて、後々僕が大変にならないだろうか??
想像するだけで怖いよ。
「ただいま~」
いきなりアカリが姿を現した。
「あれ?二、三日かかるんじゃなかったの?」
思わずそう言ってしまった。
だって、置き手紙にそう書いていたから…
「ん?そのぐらいかかりそうに思ったんだけど、何とか話しつけてきたから帰ってきたのよ。サヤカの方は?」
「サヤカ殿の方はまだですね」
「そっか…」
何か諸事情を知っていそうだけれど、教えてくれる雰囲気ではないようだ…
「マスター、私の方の報告をさせてもらっても?」
「はい、お願いします」
そう言って、促した。
ディアブロはすぐにアカリのお茶も準備し出した。
席について、一口飲む。
みんなの視線が集まっているが、特に気にする雰囲気もなく…
「聖女召喚は半月後。次の二つの月が満月となった時と決定したようよ。各国の参加者の以来も書状を送ったみたいだから。多分、マスターも参加になると思う。」
「僕もですか?」
嫌だな……
「ロザリアン神聖国の一部と教会側が強く願い出ているみたい。ただし、マスターに無理難題を押し付けるようなことはさせないから、そこは安心して。しっかり釘刺してきたから」
「釘??」
「そう、ほんとふざけてるわよ。マスターの母上が異世界からの転移者で、前聖女のサヤカと一緒にこの世界に来たからって、教会のトップに立って欲しいとか、向こうの皇族か貴族と婚姻してロザリアン神聖国に永住するようにしたかったみたい。マスターが望むならアレなんだけれど、すでに『運命の番』がこの国に居るのにあり得ないでしょ。で、断ってきたの。まぁ、相談事がある様だったから、それはまた今度と言うことにしてきました。本当、私たちの事なんだと思ってるんだか!!」
あっ、アカリがだんだんイライラしてきた。アルストが上手に宥めているよ。
あのガラも、ディアブロからケーキの乗った皿を受け取ってアカリに勧めてる。
この三人、付き合いが長いらしくて、アカリの事を熟知してる様だ。
「あっ、これ美味しい~~」
そう言って頬張っている。
うん、機嫌が治ってきたみたいだ。
なら、後はサヤカの情報を待つ必要性がある。そして明日のディとの…
「我らはとりあえず…」
そう言って、ディアブロ以外は部屋から出ていった。
アカリもしっかり飲んで食べて満足してだ。
解散と共に多重結界を解除する。
でも、やっぱり僕も行くことになるのかなぁ…
明日時間の都合がつくらしい。
こちらに来てくれるとのことだった。
父からは少し手が離せない案件があって、三日後との返事が来た。
もしかして僕の参加の事だろうか?
是非ともお断りして欲しい…
そう言う場の参加は…うん、苦手だから…
ついつい前世の情報を思い出したりするかもしれないし、例の人にまた襲われかねないと思ったら、怖いもの…
いくら頑張って魔法操作を習っても、いざ本番でうまくできなかったら…
えっ?大丈夫?いざとなったら自分たちがどうにかするって?
心強いな…だけど、それってみんなにバレて、後々僕が大変にならないだろうか??
想像するだけで怖いよ。
「ただいま~」
いきなりアカリが姿を現した。
「あれ?二、三日かかるんじゃなかったの?」
思わずそう言ってしまった。
だって、置き手紙にそう書いていたから…
「ん?そのぐらいかかりそうに思ったんだけど、何とか話しつけてきたから帰ってきたのよ。サヤカの方は?」
「サヤカ殿の方はまだですね」
「そっか…」
何か諸事情を知っていそうだけれど、教えてくれる雰囲気ではないようだ…
「マスター、私の方の報告をさせてもらっても?」
「はい、お願いします」
そう言って、促した。
ディアブロはすぐにアカリのお茶も準備し出した。
席について、一口飲む。
みんなの視線が集まっているが、特に気にする雰囲気もなく…
「聖女召喚は半月後。次の二つの月が満月となった時と決定したようよ。各国の参加者の以来も書状を送ったみたいだから。多分、マスターも参加になると思う。」
「僕もですか?」
嫌だな……
「ロザリアン神聖国の一部と教会側が強く願い出ているみたい。ただし、マスターに無理難題を押し付けるようなことはさせないから、そこは安心して。しっかり釘刺してきたから」
「釘??」
「そう、ほんとふざけてるわよ。マスターの母上が異世界からの転移者で、前聖女のサヤカと一緒にこの世界に来たからって、教会のトップに立って欲しいとか、向こうの皇族か貴族と婚姻してロザリアン神聖国に永住するようにしたかったみたい。マスターが望むならアレなんだけれど、すでに『運命の番』がこの国に居るのにあり得ないでしょ。で、断ってきたの。まぁ、相談事がある様だったから、それはまた今度と言うことにしてきました。本当、私たちの事なんだと思ってるんだか!!」
あっ、アカリがだんだんイライラしてきた。アルストが上手に宥めているよ。
あのガラも、ディアブロからケーキの乗った皿を受け取ってアカリに勧めてる。
この三人、付き合いが長いらしくて、アカリの事を熟知してる様だ。
「あっ、これ美味しい~~」
そう言って頬張っている。
うん、機嫌が治ってきたみたいだ。
なら、後はサヤカの情報を待つ必要性がある。そして明日のディとの…
「我らはとりあえず…」
そう言って、ディアブロ以外は部屋から出ていった。
アカリもしっかり飲んで食べて満足してだ。
解散と共に多重結界を解除する。
でも、やっぱり僕も行くことになるのかなぁ…
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