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聖女がやって来るみたいです
聖女がやって来るみたいです(アカリ)
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次に向かったのは、この国の皇王の部屋。
若い女性が寝室に忍び込むのはタブーだけれど、ここが一番本人に伝えやすい場所とも言える。
一番安全をきしている場所に、訪問者。
暗殺者が襲いやすい場所と考えられるが、ここの結界の多さは尋常じゃない。
もう、これでもかって施されている事を知っている。
多分、私が知っている以上にさらに上掛けされている気もするのだけれど、今の私には関係なかった。
マスターの力でパワーアップしているのもあるだろう。それ以外にも理由はあるけれどね…
それに関しては、今の部屋の主は知らないだろう。
初代皇王が設定して施しているのだから…
そっと寝室内のベットに近づき声をかける。
ちょっと安心して寝過ぎじゃない!?
ベットに横たわる金色の髪。過去のあの人によく似た面影…
いゃ、今はそんな事関係ないんだった。
側にある手頃のクッションをあえてぶつけてみる。
「ぶふぁっ、何をする」
そう言って起き上がる男性は、あの人と同じ金の瞳をしていた。
髪をかき揚げ気だるそうに起き上がる。胸元が少しはだけている。
この世界に来た当初の私であれば、『きゃっ』って悲鳴をあげて顔を逸らしてなんて態度を取るだろう。
マスターのそんな姿を見たら…うん、そうなると思うな…
きっと可愛くて、素敵すぎるって…
いゃ、今は関係なかった。
思わず可愛く憂いの想像であるマスターの姿を脳裏からかき消す。
うん、大丈夫。
コホンと咳払いをして、気を取り直す。
「こんにちは。今世のロザリアン神聖国教皇」
笑顔でそう言ってみた。
一瞬ぼーっとしていたが、いきなりカット目を見開きそのまま目を擦っている。
うん、動揺しているな。痛くない??
少し心配してみたが、そんな事は関係ないともう一度気合を入れる。
「少しお話がしたいから、向こうに」
そう言って、ドアの向こうにあるであろう部屋を指し示す。
少し首を傾げてみたら、了承の合図がされたので、そのまま先にドアを開け…
あら、開けてくれた。
うん、紳士的対応だわ…
「ありがとう」
そう言って先に出させてもらった。
若い女性が寝室に忍び込むのはタブーだけれど、ここが一番本人に伝えやすい場所とも言える。
一番安全をきしている場所に、訪問者。
暗殺者が襲いやすい場所と考えられるが、ここの結界の多さは尋常じゃない。
もう、これでもかって施されている事を知っている。
多分、私が知っている以上にさらに上掛けされている気もするのだけれど、今の私には関係なかった。
マスターの力でパワーアップしているのもあるだろう。それ以外にも理由はあるけれどね…
それに関しては、今の部屋の主は知らないだろう。
初代皇王が設定して施しているのだから…
そっと寝室内のベットに近づき声をかける。
ちょっと安心して寝過ぎじゃない!?
ベットに横たわる金色の髪。過去のあの人によく似た面影…
いゃ、今はそんな事関係ないんだった。
側にある手頃のクッションをあえてぶつけてみる。
「ぶふぁっ、何をする」
そう言って起き上がる男性は、あの人と同じ金の瞳をしていた。
髪をかき揚げ気だるそうに起き上がる。胸元が少しはだけている。
この世界に来た当初の私であれば、『きゃっ』って悲鳴をあげて顔を逸らしてなんて態度を取るだろう。
マスターのそんな姿を見たら…うん、そうなると思うな…
きっと可愛くて、素敵すぎるって…
いゃ、今は関係なかった。
思わず可愛く憂いの想像であるマスターの姿を脳裏からかき消す。
うん、大丈夫。
コホンと咳払いをして、気を取り直す。
「こんにちは。今世のロザリアン神聖国教皇」
笑顔でそう言ってみた。
一瞬ぼーっとしていたが、いきなりカット目を見開きそのまま目を擦っている。
うん、動揺しているな。痛くない??
少し心配してみたが、そんな事は関係ないともう一度気合を入れる。
「少しお話がしたいから、向こうに」
そう言って、ドアの向こうにあるであろう部屋を指し示す。
少し首を傾げてみたら、了承の合図がされたので、そのまま先にドアを開け…
あら、開けてくれた。
うん、紳士的対応だわ…
「ありがとう」
そう言って先に出させてもらった。
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