竜の国のご都合主義?

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聖女がやって来るみたいです

聖女がやって来るみたいです(アカリ)

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初代聖女である私こと新崎朱莉(アカリ•シンザキ) は、過去に滞在していた教会総本山とも言える建物の中にいた。
懐かしい趣の廊下を歩き、目的の人に会いに行く。

そう、過去の自分にとって子孫。私とあの人の…
この世界に呼び出され、有無も言わさず巡礼の旅に連れて行かれた。

数年代前の聖女達とあの当時の自分とはかなり環境が違っている。
歴代の聖女達の偉業で、改善されて行ったのだろうが、それでも未だ続く『扉』の脅威だ。

瘴気が無くなることは今後もないだろう。
どうしても負の感情は出てしまう。
それが絶対に悪いとは言い切れないけれどね…

マスターに『英霊召喚』で呼び出され、あの可愛らしいマスターの為に行動することは、とても楽しい。
だけど…
あの時見たノートの内容。
この世界がマスターいわく、ゲームの世界と類似しているとは…
しかも、マスターは製作者側の人間だったらしい。
その辺りは、何となく納得してしまう私。

この世界に降り立った時、読んだことのある小説や漫画、ゲームとかの世界かと思った。
類似している事が多かったのだ。
でも、これが現実だと叩きつけられた。
ファンタジーのような世界観。魔法やエルフだ竜だといろんなものや種族と出会った。
そして、怪我もあれば、実際に死の恐怖も味わった。
守られたけどね…

巡礼が無事に終わり、あの扉から出てこようとしていたもの達は押し返すこともできた。
平和になった世界をみんなで復興させて、私は自分のことを『運命の番』だと『永遠の伴侶』だと求められて、子供に囲まれて余生を過ごした…
うん、今後のことも考えて、後の聖女達も困らないようにって、色々と頑張って来たんだ…

奥に見えて来たのは内部にある庭園。
私の死後に作られたのであろう銅像がある。
うん、恥ずかしいな…かなり美化されている。
噴水の近くにある銅像の周りには、可愛らしい色とりどりの花が植えられていた。
私が好きだった花だ…

それを横目にさらに進む。
今の所、誰にも出会っていない。

さらに奥に進み見えた扉。
そっと開けて中に足を踏み入れた。


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