竜の国のご都合主義？

聖女がやって来るみたいです

聖女がやって来るみたいです

「「大丈夫？」だから！」

二人の聖女に抱きしめられていた。
机の上に落としたノートは、自然にパタンと閉じられていた。
内容を二人が見て読んだかどうかはわからないが…

「大丈夫。私達がいるから。」
「大丈夫。ノートの様にはならないよ。」

そう呟いたのは、右側の背後から抱きしめてきたサヤカだった。
と言う事は、読まれた…

ゆっくりとサヤカの方を向く。
多分すごい顔をしていると思うよ。僕…

そのまま胸に抱きしめられて、そに上から抱きしめる様にアカリが抱きしめて来た。

アルスト達はただ見守っていただけだった。
何となく状況を理解したのだろうが…

「少し休んだ方がいいね」

そう言って、二人に手を引かれ、自室奥の寝室に連れて行かれ、ベットに横にされてシーツを掛けられた。
天蓋のカーテンと、部屋のカーテンを閉められ薄暗くされる。

「私が付いているから」

そうアカリにサヤカが告げて、椅子をベットのそばに置いて座った。
天蓋の中に僕と僕の手を握って頭を撫でてくれるサヤカ。

アカリはそっと出て行った。