竜の国のご都合主義？

アカデミー

アカデミー生活中です。

他の生徒に注目されたが、特に追及される事はなかった。
そう、友人以外は…

「おはよう。朝からお熱いね」
「おはよう。大丈夫か？」
「朝から牽制がすごかったですね。いつも以上だ」

そう言いながら、声かけて来たのは、いつもの友達だった。

「予想はしていたけれど」

そう言って、後は慰めてくれた。
うん、優しい。僕の肩には、教室に入る直前にアイリーナがちょこんと座ってなでなでしてくれた。
何で直前に？って思ったら、ディの魔力で妨害されてたらしい。

自分達の方が強くても、『運命の番』の場合は、その相手に関してだけ自分達が敵わないぐらいの力が発揮する事があるのだとか。
種族にもよるが、ディのはそれだと言う。
ディが僕に対して生命的危害を加える場合は、自分達の力でどうにか出来るらしい。
それって、よっぽどの事だよね。

うん、ディが関わる事は、自分で対処できるように頑張るしかないだろう。

で、この友人達の反応は…

僕とディが婚約者である事を周知されたと言っていた。
だから、僕やディに好意を持った者や僕に危害を与えようと考える者に対して牽制できているとも言われた。
僕に好意？って聞いたら、友人達にあきられたのはなぜ？？
だって、モブの僕だよ？
確かに、父や兄。姉達は美人さんで器量良しの高物件。長男の兄と姉は結婚してるけどさ。
それに対して、父や母の子であるから、それなりにとは思うけど、でもさ、みんなからしたら普通だろ？

そう言って抗議したら、大きなため息で返された。

解せぬ…

昼の休憩時間は、友人と従者で食堂に行き…無理だったので、個室を借りてみんなでそこで昼食をとった。
貴族用の個室席があって良かった。