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アカデミー
アカデミー生活中です。
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眩しい光で目を覚ます。
身体中が痛いしだるい。
変な筋肉の痛みという感じだ。
えっと…
お尻の違和感は…ない。
という事は…僕はまだ処女?
男で処女という言い方が合っているかどうかはわからないけど、最後までされていない…
着せられている寝衣のボタンを外し、身体のあちこちに散らばる赤い跡を見て、頬に熱が集まるのが自分でも良くわかった。
「キスマークだ。それも、こんなとこまで…」
見える範囲がこれであるから、見えない所にも沢山散っているんだろう。
慌ててボタンを止めて、ゆっくりベットから降りようとして…落ちた。
脚に力が入らなかったんだ。
「最後までされなくても、こうなるもんなの?マンガや小説のように?」
そう呟いた時、カチャっとドアが開く音が聞こえた。
「起きたのか?」
そう言って近づき、優しく抱き上げてベットに戻された。
「無理はしない方がいい。約束通り、最後まではしていないが身体を酷使させたのは事実だからね」
そう言いながら、頬に優しく唇を当てられた。
思わず俯き、どう反応したらいいのか分からない。
「また無茶な事をしたり、私に対して秘密を尽きるようなら…わかるね」
そう耳元で呟かれ、頷くしかなかった。
クイッと顎を持ち上げられ、唇を合わせられる。
唇を舐められ、突かれて、開くように催促される。
グッと閉じたままにしたかったけど、あとが怖いし、嫌じゃないから、少しだけ…
「ん…んんんんっ」
朝から濃厚なキスを贈られてしまった。
口角からこぼれ落ちるのがわかる。
どちらのものかはわからない。
飲み込んでも追いつかず…
そっと離してくれた時には、息が…
口角からこぼれたものは、舐め取られた。
「キスをする時は、恥ずかしくても鼻で息をするんだよ。愛らしいけれど、ね」
そう言われていつの間にか膝の上に乗せられて抱きしめられていた。
「まだ最後まではしないけれど、愛してはいくよ。婚約者なのだからね。お仕置きも覚悟しておきなさい」
その目は愛しい者を見つめるものでもあり、その奥は獲物を捕えるものだと感じた。
「さて、もうお昼になってしまったけど食べるだろ?」
いつの間に準備しておかれたスープや果物が見える。
それに、あれはサンドイッチ。
テーブルに連れて行ってくれるのだと思ったら、それらが浮かんで運ばれた。
無駄な魔法の使い方だと思う。
「どれがいい?」
と聞かれて、雛鳥扱いされたのは、黒歴史として隠しておこう…
身体中が痛いしだるい。
変な筋肉の痛みという感じだ。
えっと…
お尻の違和感は…ない。
という事は…僕はまだ処女?
男で処女という言い方が合っているかどうかはわからないけど、最後までされていない…
着せられている寝衣のボタンを外し、身体のあちこちに散らばる赤い跡を見て、頬に熱が集まるのが自分でも良くわかった。
「キスマークだ。それも、こんなとこまで…」
見える範囲がこれであるから、見えない所にも沢山散っているんだろう。
慌ててボタンを止めて、ゆっくりベットから降りようとして…落ちた。
脚に力が入らなかったんだ。
「最後までされなくても、こうなるもんなの?マンガや小説のように?」
そう呟いた時、カチャっとドアが開く音が聞こえた。
「起きたのか?」
そう言って近づき、優しく抱き上げてベットに戻された。
「無理はしない方がいい。約束通り、最後まではしていないが身体を酷使させたのは事実だからね」
そう言いながら、頬に優しく唇を当てられた。
思わず俯き、どう反応したらいいのか分からない。
「また無茶な事をしたり、私に対して秘密を尽きるようなら…わかるね」
そう耳元で呟かれ、頷くしかなかった。
クイッと顎を持ち上げられ、唇を合わせられる。
唇を舐められ、突かれて、開くように催促される。
グッと閉じたままにしたかったけど、あとが怖いし、嫌じゃないから、少しだけ…
「ん…んんんんっ」
朝から濃厚なキスを贈られてしまった。
口角からこぼれ落ちるのがわかる。
どちらのものかはわからない。
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「キスをする時は、恥ずかしくても鼻で息をするんだよ。愛らしいけれど、ね」
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