竜の国のご都合主義?

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アカデミー

アカデミー生活中です。

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いつもと同じ日常で、ただ黙々とゲーム制作日々。
徹夜が続いていたあの時、当時流行りの転生ものや、転移もの。魔法や魔王だ竜だとか、色んなものを飽きないようにうまく詰め込んだ男性物や、女性ウケしそうなもの。小さな子供でも楽しめそうなものなど、とにかく会社の指示とか、スポンサー会社の意向とかを聞きながら、ほんと色々と手がけてきたんだった。
当時勤めていた会社は、まぁまぁ人気のゲーム会社で、超有名会社とは言えなかったが、それでも良い方だと自負していた。自分はそれを作る制作スタッフの一員だった。

当時の自分は、学生時代からの趣味が講じてついた職種。
その経験も活かして頑張ってきたつもりだ。
メインスタッフではなかったけど、一応意見は聞いてもらえてもらえ、制作メンバーとしてやっと完成したあのゲーム。

拉致未遂事件の翌日の朝、ノートに箇条書きでメモにしてはず。
あと、自分に起こった出来事もだ。
『箇条書きとはいえ、時系列にする事は忘れない』って考えながら。
あの時は、何度も読み返したりしていたけれど、いつしかそれをしなかった。

前世で作っていたゲームの案件にあったストーリーとほぼ一緒。
マニアックな人達には意外と好評価だったやつ。
ほとんどボツネタで、付録のように出したやつの『モブ』として出ていた僕。

メインのゲームで『竜人の国』にいた黒髪に黒い瞳の男の子が、急に消えた…
その後、瘴気が各地に広がって、『聖女』とかの討伐隊が頑張ったという、王道のストーリー。
色々と、色を付けた冒険ストーリー•ゲーム。

そこでの僕は、きっかけの『モブ』。消えた男の子が僕だった。
確かの僕は屋敷から消えた。
消えたんだけど、ゲームと違って家族に見つけてもらって今はアカデミー生活中だ。
現実は、確かに消えたが…戻ってきた…だから、今後はアレとは違い、別の展開になるだろうって思ってた。
当初は気になるからと、メモを何度も見返していたけれど、特に変わった事が無かったから忘れていたんだ。
もう関係ないんじゃ無いかって。

教会に行っても、石碑に行っても特に何も変わらなかった。
神様が『何か困ったら、神殿で声をかけてね。』ってメッセージの終わりに伝えて来たから教えてもらおうとして行ったのに、何も…

もしかして、『困った事』でなかったから、教えてもらえなかったのか?
そうなのか?

じゃ、ゲーム上で『消えた男の子』設定のモブの僕が、地下牢獄の様な所に閉じ込められなかったから、今その矯正力が働き始めた??

僕は…地下牢獄なのに、少し快適に過ごせそうな、不思議な空間設定にした明らかにおかしい空間に今いない。
ゲームだから、何でも想像できるから…摩訶不思議空間の方が良いだろうとの指摘で作ったものが、現実的に今存在する?
少し嗜虐気味の設定も含められたあの場所。
両手両足を拘束できる鎖。
別の場所にも…まるで拷問でもするかの様に…置かれた物の数々。
魔法が存在するこの世界なら、魔道具とかを駆使したら作れるのかもしれないあの空間に、あるかどうかは今わからないけれど、今後閉じ込められるのか?

その空間で、黒ずくめの男にのしかかられ、いわゆる強姦される…
特殊性壁でもあるかのような…そんな感じで…
時に鞭打たれながらとか、複数名にはがいじめされながら犯されていくのを鑑賞されながら…

実験のサンプルをとる様に、血液を採取したり、身体に傷をつけてそこからわずかな肉片を…

だんだん心が壊されていき、最後は…

とにかく『悲劇的に』と…設定されたあの設定通りに今からリセットされる…


背中奴隷紋様を刻まれ、まるで抉るように舐められて…
魔力が黒く闇色に染められて…堕ちた…

そう、ゲームの最後は、ルートによる討伐者によって複数の設定まで作り上げた。
最後は言うまでもなく、聖女パーティに殺される…
そのパーティメンバーの誰にもどのように最後の方のどの場面でか…
悪役の『主』ではなくて…


あの拉致未遂事件で僕を揺動したのが『魔人族』の手の者だったから、あの国には関わらないように気を付けていた。
アカデミーに留学して来た生徒にも、よほどで無い限り注意して…
で、現状がこれなら、今後は…

「はぁ…………、僕、無事でよかった…」


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