竜の国のご都合主義？

アカデミー

アカデミー生活中です

話の内容は、あの時感じた視線の事だった。

忍者マスターであるガラが追跡して、捕獲•隔離しているらしい。
この後、アルストとシェリル、ディアブロとで尋問してくるとの事だ。
ただ、服装や種族からして、大陸北側に位置する『魔人の国』ディール帝国の者だと言っていた。

以前の『拉致未遂事件』の者達と同じ可能性が高いとだけ今は報告できると。
捉えたのは三人。
いずれも『魔人族』なのだとか。
魔人族って、魔力が凄くて、魔法攻撃とか色々と能力高くなかった？
余裕？そうなの？
僕も事情聴取に参加しても…ダメですか…。

皆んなに『ダメ！』と言われて、後で報告をもらうことにした。
ただ、今後もこのような者が現れる危険性があるから、行動に重々注意して気をつけてほしいと念を押された。
気持ちだけ気をつけるようにと。
警護はこれからもさらに厳戒態勢で十分に行なっていくから、いつも通りで構わないとも付け加えられて。

「じゃ、父とディ…ジャディール•アステード様には報告しておくね。」
「よろしくお願いします。」

そう言うと、皆んな僕の前から姿を消した。
ただ、サヤカの表情だけが気になった。
顔色も悪いように思ったんだけど、本人は『大丈夫。どうもないよ。何？私に添い寝してもらいたいの？』なんて言われて、慌てて部屋から出してしまったんだ。
だって、叔母さんなんだよ。恥ずかしいじゃないか、そんなふうに揶揄われたら…

着替えてなかったことを思い出して、急いで着替える。

「ちょっと疲れたな。」

そう呟いてベットに横になり瞳を閉じる。
今日の楽しかった出来事や…
その後の…
気がつけばそのまま寝てしまっていた。

ジャスに起こされ、遅めの夕食をとり、急いで父とディに声の魔法陣を送る。
水晶の通信魔道具でも良かったんだけど、表情でなんか…バレそうだしね…

父やディから、直ぐに返事の魔法陣が送り返され、その後は二時間後ぐらいにディが部屋に飛び込むようにやって来たのには驚いた。