竜の国のご都合主義?

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アカデミー

アカデミー生活開始です。

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アカデミー内の召喚用教室?ホール?にクラスのみんなが集められた。
特殊な場所で、召喚用のサークルが設置されているのと、何かのために、防御結界とか色々な結界が組み込まれ、魔道具設置もされているらしい。


呼び出したものが、暴れたりするのを想定にしてるのだろうか?
多分そうだと思うけど、そんなに暴れたりするのかなぁ??
凶暴なモノが出て来たら怖いな。

そんな事を考えながら、『一人ずつ前に』との先生の指示に従う。
他の生徒は、離れた場所で待機だ。
先生に『ここで待機する様に。決して飛び出たりしない様に』と説明されていた。

離れた所には、護衛か何かの為に他の先生や知らない人達が待機していた。
白衣の人は、怪我など処置が必要になったら…と言う事で呼ばれているらしい。
あくまで、何かのための準備として来てもらっているんだって。
うんうん。安全第一。
でも、やっぱりそれだけ危険?
ちょっとビクビクだよ。

一人ずつ先生に名を呼ばれ、指示に従ってサークル内に入って行く。
召喚のために詠唱をしている様は綺麗だと思った。
サークルが輝いて、何がしか呼び出している。
大きなモノや小さなモノ。
呼び出して召喚されたモノが契約拒否で帰ってしまわれた場合は、少し休んでもう一度か、後日って言っていた。
拒否もあるんだね。
先生曰く、『たまたま合わないモノも召喚される事がある。だけど、大丈夫だ』と説明されていたけど、来なかったら…辛いよね…
でも、今のところ、みんな上手く言っているみたいだ。
僕の場合は、いざという時はシルフィに姿を表せてもらう予定。
もう契約できてるんだけどね。
そうしたら、シルフィと一緒に授業を受けるんだ。
英霊達は、『出て来たらダメ』って念を押しておいたから、大丈夫なはず。

おっと、大きな獅子みたいな成獣?も召喚されたみたいだ。
すごいな…
カッコイイ!!

さて、次は僕の番だ。

「カルロス・セイクリオン君。前へ」

先生に呼ばれて速足で行く。
走るのは禁止と言われているから、速足だ。

「よろしくお願いします」

そう挨拶して、指示された場所に立つ。
サークルの中央。この辺り。
教えられた通りに魔力を流しながら祈る様に…そして、習った詠唱を…
そうすると、サークルから光の波の様なものが立ち上がり僕を包んでいった。
包む?立ち上がるだけじゃなくて??

「お呼びでしょうか?」

そう言って現れたのは、緑色の髪に青い瞳をした優しい女性。
耳元に白い花が飾られている。綺麗だ…

「マスター。私は緑の妖精王アイリーナ。よろしくお願いします。」

そう言って、頬にキスされた。
えっと、これで契約できたのかなぁ…

でも、この姿は…ちょっと一緒に授業を受けるとしたら恥ずかしい。
すごく綺麗なんだけど…
僕、男の子だから…

「どうされましたか?」

まだ光に包まれたままだから、外にいる友達とかには見えないし、聴こえていないだろう。

「できたら、小さい姿になれますか?可愛い妖精みたいな感じで…」

ちょっとお願いしてみた。
肩にちょこんと乗って一緒に授業を受けれたらいいなと思って。

「わかりました」

そう言うと、本当に手のひらに乗るぐらいの、可愛らしい少女の姿になってくれた。

「ありがとう。今後ともよろしく」

そう言うと、包み込んでいた光が花開く様に溶けて消えた。

心配した先生が近寄って声をかけ、体調変化や怪我などの確認されたが、今は肩にちょこんと乗っているアイリーナの姿を見て微笑んでいた。
だって、本当に可愛いんだから。

「上手くできたようですね。」

そう言って褒めてくれた。
可愛い妖精と思ってくれたのだろう。
力もかなり内に秘めてくれているようで、妖精王とは思われないだろう。

次の生徒が今頑張っている。
僕はみんなのもとに行って、みんなと共に、他の子を応援していた。



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