竜の国のご都合主義？

アカデミー

アカデミー生活開始です。

一旦席につき、教室に入って来た講師の指示に従って入学式会場に向かう。
大きなイベントホールって感じだ。
少し華美な装飾品が見られたが、それは、まぁ、なんだ、異世界のそれもアカデミーだからなのかも知れない。
前世では、うん。あり得ないと思うよ。
きっと…
歓迎で色んな物が飛んでいるなんて…
どんな魔法を使ってるんだろう。


担任の指示に従い入場し、指定の席について行く。
在校生の参加はないようだが、貴賓席には両親達や王族の者たちがいた。
貴族の位などを考慮しての配置であろう席から、我が子を見ているのだろう。
もちろん、僕の家族も来ているんだけど、どこかな？あそこにいた。
そして、あの人も…
他の来客が驚かないように配慮して、王族の席に後ろ側にいるようだけど…

そういえば、我が国の王族もアカデミーに在学中の方と、今回入学した方がいたんだったか。
僕的には関わりたくない。
もう、あの人だけで十分です。

祝辞を次々と述べられ、王族からは、国王であるシルバニア・アステード陛下が祝辞をのべられた。
竜人族である陛下は、威厳もあるが、なんだか優しい声だった。
低音の優しそうな声だ。
しかも、体格はしっかりしていそうで(筋肉モリモリって感じではないよ)、体幹がしっかりしていて、立ってる姿もかっこいい美丈夫だ。
父より年上だと思うんだけど、若く見える。
二十代前半ぐらい。
そのくらいに見た目の成長が止まったんだろう。

そんなつまらない事を考えて時間潰ししていたのは内緒だ。

だって、こういう話は、何故か何処の世界でも何故か長いんだ。
やっぱりここも一緒だったよ…
比べたのは、もちろん前世。

最後に生徒会長の挨拶で…
うん。この国の王族が挨拶して、新入生の代表も王族だ。
どっちも美丈夫だね。
でも、確か今回入る王族は『ヒト族』と聞いている。
生徒会長は『竜人族』だったかな？

王族も、数人おられるから…
『ヒト族』である兄が仕えている…そう、上司も確か王族の一人だったよね。
よく愚痴を言っているけど…
国家騎士団団長も王族だったような。
確かそうだ。

まぁ、僕にはきっと関係ない…よね？