33 / 269
驚きは急にやってくる
誕生日
しおりを挟む
ジャスティスと共に部屋に戻ると、侍女長が待ってくれていた。
「カルロス様。探していたのですよ。衣装の確認お願いします。」
そう言って、明日着る予定の衣装を渡された。
襟と袖に少しフリルがついている白いシャツに白のズボン。白のジャケット。
成人を祝う場合、男女共に祝われる者は『白の衣装』と決まっている。
まぁ、差し色として、紺や赤。金色などを入れるのは大丈夫でよく使われる。
僕の場合は、白金色の縁取りが入り、飾りに金色の物が使われていた。
シャツは別として、ジャケットはまるで軍服のようだ。
僕的には、ジャケットとかは気に入っているけど、シャツは普通の形でいいと思うんだ。
その方がかっこいいと思う。
だって、軍服姿ってさ。男の子の憧れだろう?
女子目線的にも、好みだと思うんだけど、どうかなぁ?
シャツのフリルは、僕的にはちょっと…でも、ダメらしい。
侍女達や他の人の意見からも、これは僕には必要とか…
女の子みたいで、僕はあまり好みではないんだけど…
あの時、いた男性とか、兄達も気に入っていたなぁ…
少し遠い目になってしまう僕は悪く無いと思うんだけど。
まぁ、今度自分で買う時は、フリル付きは辞めたらいいか…
それ以外の、華美で無いもので。
はぁ…………
ため息をつきながら、ジャスティスに手伝ってもらって着替え、丈とかその他を確認された。
動きやすいし、着心地良い。
うん。やっぱりすごく品は良い。
「ちょうど良いですね。どこか不具合はありませんか?」
「大丈夫です」
「それなら、よろしいですよ」
よし。OKが出たから、いそいそと着替え直した。
大切な衣装だ。シワとかつけたら…まぁ、侍女達がどうにかしてくれるけど、仕事増やしてもなぁ…
でも…
「明日、これを着られたら、今度は神殿に行く時にもう一度着ないといけないのか…」
『成人』を認められたら、神殿での『成人の儀』に参加しないといけない。
日本の『成人式』みたいな感じだ。一箇所に集まって集団で祝われる。
ただこの儀式、神殿本部のある場所で行われる。
そして、『成人式』と同じように、向こうからの招待状をもらい、その日に会場に伺わなければいけないんだ。
場所的には、どこの神殿でも良いとは思うんだけどなぁ…
何でわざわざ、大陸中央を位置する『ヒト族の国』ロザリアン神聖国に行かないといけない?っていつも思う。
特別な儀式があるんだろうか?
そこで、大司教様?とかから洗礼をいただくとかなんだとか…
この儀式については、どんな事が行われているとかに関して、他言無用らしい。
簡単には教えてはくれるんだけど、洗礼を受けて、神からの神託を受けるからとか?
でも、『個々で違うから』『個人情報で秘匿義務がある』とか言っていた。
これは、父と兄達からの説明だ。
何せ、詳しくは分からないけど、行ってのお楽しみって感じで、誤魔化された。
まぁいっか。
その後が、アカデミーだったよね…
忙しいけど、少し楽しみでもあった。
「カルロス様。探していたのですよ。衣装の確認お願いします。」
そう言って、明日着る予定の衣装を渡された。
襟と袖に少しフリルがついている白いシャツに白のズボン。白のジャケット。
成人を祝う場合、男女共に祝われる者は『白の衣装』と決まっている。
まぁ、差し色として、紺や赤。金色などを入れるのは大丈夫でよく使われる。
僕の場合は、白金色の縁取りが入り、飾りに金色の物が使われていた。
シャツは別として、ジャケットはまるで軍服のようだ。
僕的には、ジャケットとかは気に入っているけど、シャツは普通の形でいいと思うんだ。
その方がかっこいいと思う。
だって、軍服姿ってさ。男の子の憧れだろう?
女子目線的にも、好みだと思うんだけど、どうかなぁ?
シャツのフリルは、僕的にはちょっと…でも、ダメらしい。
侍女達や他の人の意見からも、これは僕には必要とか…
女の子みたいで、僕はあまり好みではないんだけど…
あの時、いた男性とか、兄達も気に入っていたなぁ…
少し遠い目になってしまう僕は悪く無いと思うんだけど。
まぁ、今度自分で買う時は、フリル付きは辞めたらいいか…
それ以外の、華美で無いもので。
はぁ…………
ため息をつきながら、ジャスティスに手伝ってもらって着替え、丈とかその他を確認された。
動きやすいし、着心地良い。
うん。やっぱりすごく品は良い。
「ちょうど良いですね。どこか不具合はありませんか?」
「大丈夫です」
「それなら、よろしいですよ」
よし。OKが出たから、いそいそと着替え直した。
大切な衣装だ。シワとかつけたら…まぁ、侍女達がどうにかしてくれるけど、仕事増やしてもなぁ…
でも…
「明日、これを着られたら、今度は神殿に行く時にもう一度着ないといけないのか…」
『成人』を認められたら、神殿での『成人の儀』に参加しないといけない。
日本の『成人式』みたいな感じだ。一箇所に集まって集団で祝われる。
ただこの儀式、神殿本部のある場所で行われる。
そして、『成人式』と同じように、向こうからの招待状をもらい、その日に会場に伺わなければいけないんだ。
場所的には、どこの神殿でも良いとは思うんだけどなぁ…
何でわざわざ、大陸中央を位置する『ヒト族の国』ロザリアン神聖国に行かないといけない?っていつも思う。
特別な儀式があるんだろうか?
そこで、大司教様?とかから洗礼をいただくとかなんだとか…
この儀式については、どんな事が行われているとかに関して、他言無用らしい。
簡単には教えてはくれるんだけど、洗礼を受けて、神からの神託を受けるからとか?
でも、『個々で違うから』『個人情報で秘匿義務がある』とか言っていた。
これは、父と兄達からの説明だ。
何せ、詳しくは分からないけど、行ってのお楽しみって感じで、誤魔化された。
まぁいっか。
その後が、アカデミーだったよね…
忙しいけど、少し楽しみでもあった。
10
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
【本編完結】断罪される度に強くなる男は、いい加減転生を仕舞いたい
雷尾
BL
目の前には金髪碧眼の美形王太子と、隣には桃色の髪に水色の目を持つ美少年が生まれたてのバンビのように震えている。
延々と繰り返される婚約破棄。主人公は何回ループさせられたら気が済むのだろうか。一応完結ですが気が向いたら番外編追加予定です。
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
婚約破棄署名したらどうでも良くなった僕の話
黄金
BL
婚約破棄を言い渡され、署名をしたら前世を思い出した。
恋も恋愛もどうでもいい。
そう考えたノジュエール・セディエルトは、騎士団で魔法使いとして生きていくことにする。
二万字程度の短い話です。
6話完結。+おまけフィーリオルのを1話追加します。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
【完結済み】準ヒロインに転生したビッチだけど出番終わったから好きにします。
mamaマリナ
BL
【完結済み、番外編投稿予定】
別れ話の途中で転生したこと思い出した。でも、シナリオの最後のシーンだからこれから好きにしていいよね。ビッチの本領発揮します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる