竜の国のご都合主義?

文字の大きさ
上 下
30 / 269
驚きは急にやってくる

そろそろアカデミー?(ジャディール)

しおりを挟む
そういえば、アカデミーにも入学だったか…

成人を祝うと、全ての者がアカデミーに入学する義務がある。
アカデミーにも、平民が通うところもあれば、貴族が通う所もある。
まぁ、かなりの実力があれば、学費免除で平民も貴族が通うアカデミーに通えるのだが…

アカデミーは学びの場であるが、小さな社交の場でもある。
それがやがて、城内…国内での派閥などにも影響してくるのだが…

そこに通う間は、学生寮に入る決まりになっているから、また心配になってくる。
時々、規格外のバカな事をやらかす者がいるからな…

「やはり…そうするか…そこにいるか?」

「何か御用でしょうか?」

楽しそうに近づいてくるのは、長年支えてくれている執事だ。
古くからの友人でもあるが…
まぁ、これだけ長く付き合っていれば、大体理解してるのだろうが…

「例の件はどうなっている?」
「はい。ご準備出来ていますよ。でも、本当に実行されるのですか?」
「あぁ…、またヤツが狙ってくる可能性があるからな…アカデミー内は、ちょっとした国家の様なものだ。国として、特別な事が起こらない限り、アカデミー内での事は関与しない決まりになっているからな。それを利用して…と言う事も考える必要がある」
「そうですね…私達が通っていた時も…まぁ、色々ありましたし…良い事も悪い事も…」

少し遠い目をしてしまう。
まぁ、色々あったが…それも良い思い出…
いゃ、今はそう言うことではなくてだ!!

「私達は、キッチリと留守を守りますよ。お任せください。あの者達はきちんと連れて行ってくださいね。」
「そのつもりだ。私一人では、目が届かない所もあるだろうからな…」


はぁ…………っとため息をついて、そうだ…

「久しぶりに、友として一緒に飲まないか?」
「良いですね…では、お前の愚痴にでも付き合ってやるよ。惚気にもな」
「お前の方も…だろうが?」

そう言って、自分用にグラスを準備して腰かけ、自ら酒を注ぎ口にしている。

「やっぱり美味いな…」

そう言い合いながら、しばらく友と語らいあった…



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません

月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない? ☆表紙絵 AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

ゆい
BL
涙が落ちる。 涙は彼に届くことはない。 彼を想うことは、これでやめよう。 何をどうしても、彼の気持ちは僕に向くことはない。 僕は、その場から音を立てずに立ち去った。 僕はアシェル=オルスト。 侯爵家の嫡男として生まれ、10歳の時にエドガー=ハルミトンと婚約した。 彼には、他に愛する人がいた。 世界観は、【夜空と暁と】と同じです。 アルサス達がでます。 【夜空と暁と】を知らなくても、これだけで読めます。 随時更新です。

第十王子は天然侍従には敵わない。

きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」 学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。

博愛主義の成れの果て

135
BL
子宮持ちで子供が産める侯爵家嫡男の俺の婚約者は、博愛主義者だ。 俺と同じように子宮持ちの令息にだって優しくしてしまう男。 そんな婚約を白紙にしたところ、元婚約者がおかしくなりはじめた……。

【完結】僕の大事な魔王様

綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。 「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」 魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。 俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/11……完結 2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位 2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位 2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位 2023/09/21……連載開始

末っ子王子は婚約者の愛を信じられない。

めちゅう
BL
 末っ子王子のフランは兄であるカイゼンとその伴侶であるトーマの結婚式で涙を流すトーマ付きの騎士アズランを目にする。密かに慕っていたアズランがトーマに失恋したと思いー。 お読みくださりありがとうございます。

僕はお別れしたつもりでした

まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!! 親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。 ⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。 大晦日あたりに出そうと思ったお話です。

処理中です...