竜の国のご都合主義?

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驚きは急にやってくる

そろそろアカデミー?(ジャディール)

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そういえば、アカデミーにも入学だったか…

成人を祝うと、全ての者がアカデミーに入学する義務がある。
アカデミーにも、平民が通うところもあれば、貴族が通う所もある。
まぁ、かなりの実力があれば、学費免除で平民も貴族が通うアカデミーに通えるのだが…

アカデミーは学びの場であるが、小さな社交の場でもある。
それがやがて、城内…国内での派閥などにも影響してくるのだが…

そこに通う間は、学生寮に入る決まりになっているから、また心配になってくる。
時々、規格外のバカな事をやらかす者がいるからな…

「やはり…そうするか…そこにいるか?」

「何か御用でしょうか?」

楽しそうに近づいてくるのは、長年支えてくれている執事だ。
古くからの友人でもあるが…
まぁ、これだけ長く付き合っていれば、大体理解してるのだろうが…

「例の件はどうなっている?」
「はい。ご準備出来ていますよ。でも、本当に実行されるのですか?」
「あぁ…、またヤツが狙ってくる可能性があるからな…アカデミー内は、ちょっとした国家の様なものだ。国として、特別な事が起こらない限り、アカデミー内での事は関与しない決まりになっているからな。それを利用して…と言う事も考える必要がある」
「そうですね…私達が通っていた時も…まぁ、色々ありましたし…良い事も悪い事も…」

少し遠い目をしてしまう。
まぁ、色々あったが…それも良い思い出…
いゃ、今はそう言うことではなくてだ!!

「私達は、キッチリと留守を守りますよ。お任せください。あの者達はきちんと連れて行ってくださいね。」
「そのつもりだ。私一人では、目が届かない所もあるだろうからな…」


はぁ…………っとため息をついて、そうだ…

「久しぶりに、友として一緒に飲まないか?」
「良いですね…では、お前の愚痴にでも付き合ってやるよ。惚気にもな」
「お前の方も…だろうが?」

そう言って、自分用にグラスを準備して腰かけ、自ら酒を注ぎ口にしている。

「やっぱり美味いな…」

そう言い合いながら、しばらく友と語らいあった…



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