竜の国のご都合主義?

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驚きは急にやってくる

そろそろアカデミー?

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準備は着々と進んでいった。

僕はただ流されるだけだ。
まぁ、ダンスやマナーレッスンの時間が多くなった気がするけどね。
ダンスは何となくわかるけど、マナーレッスンって今更?
そう思ったりもしたけど、本番で緊張して失敗しないように、自然に身体に覚え込ませるのが目的のようだ。
忘れても、身体が覚えてるってよく有るよね…

それなら納得だ…

でも、ダンスか…
誰と踊るんだろう…
それも、何で女性パートを??
僕、男でしすけど…男性パートの練習をするべきでは??

そう講師に言ってみたけど、『女性パートをしっかり理解していれば、自ずと男性パートも踊れます。リードする時に、知っているのといないのでは、ダンスの出来が違いますから!』なんてもっともらしく言い切られた。
そんなものなのだろうか?

で、練習相手は何故か双子の兄なのだ。
数回は姉が相手をしてくれて、その時だけ男性パートを踊らせてくれたけど、本当に数えるしかない。
オカシイ…
で、執事さん。何故魔道具で録画してるんですか?
父の命令?
はぁ…………

侍女達にも見守られ、恥ずかしい~~~

「カルロス様、恥ずかしがらず、背筋伸ばして!」

そんな檄が飛んできます。
ステップは大丈夫そうなんだけど、女性パートだから、恥ずかしすぎて、ついつい俯いてしまう。
兄は微笑みを浮かべて付き合ってくれるんだけど…

僕の兄弟って、ダンス凄く上手なんだね…
きっとダンスの申し込みとか凄いんだろうなぁ…

婚約者や結婚相手以外は、ダンスは一回きりだ。
二回以上はタブーとされている。
双子の兄は、相手がまだ決まっていないから、付き合いとかもあるかもしれないけど、一人に一度。
きっと数名の人と踊るんだろう。
想像できてしまうよ…

で、僕は…
壁際族になりそうだ…

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