26 / 269
驚きは急にやってくる
そろそろアカデミー?
しおりを挟む
アカデミー入学時期が近づくにつれて、屋敷内は僕の誕生日イベント準備で慌ただしくしていた。
貴族で、しかも末っ子の成人となる年齢だからとか…
執事や侍女。侍従の皆様が各自の仕事以上にこなしています。
父や母も張り切っている。
で、僕は…兄達に連れられて、ブティックに連れてこられた。
有名なとこらしいけど、よく判らない。
いつもは屋敷にデザイナーさんを呼んで採寸したりしていたと思うんだけど…
今回は何故なんだろう?
時間予約していたのか、貸し切りでした。
採寸から始まり、布地選びでさっきから色んな布地を当てられています。
兄弟とデザイナーさんと、そのスタッフ??
凄く身なりの良い人が、もの凄く真剣に選んでいますよ?
色がどうとか、布地の光沢がどうとか…
肌触りが…身体のラインがどうとか??
ラインっている?
布地が決まれば、今度はデザイン。
デザイン画を見ながら、修正してるよ。
それを疲れてしまった僕は、ソファーでぐったりさ…
「どうぞ」と出されたお茶を何杯飲んだか忘れたよ…
兄達の時も、このぐらい大変だったのか?
「大丈夫ですか?」
と優しく声をかけてきたのは、もの凄く身なりの良い人だ。
背も高く、身体もしっかり鍛えてる感じがする。
筋肉隆々って感じではなくて…
被服関係の人には見えないんだけど…
どちらかといえば、上位貴族の人で、騎士の仕事をしているって感じだ。
一番上の兄は、以前は近衛騎士副団長をしていたけど、今は後継者として父と領地経営をしている。
領地の騎士団の団長をしながら…
双子の兄は、城の騎士団で仕事をしていたよね。
もう一人の兄は城内勤務だ。
いわゆる文官。
姉は嫁いでいるけど、よく帰ってきていた。
僕の事が心配だと言って…
連れ戻しに、義理の兄が、凄く良い笑顔で、にこやかに訪れていたけど…
少し怖かったのは何でだろう?
そう言えば、甥っ子達、元気かなぁ…
前世では考えられないけど、この世界では、甥っ子の方が、僕より年上なんだよね~~
竜人族って、長生きだから…
そんなどうでも良い事を考えながら、現実逃避をしていた。
だから、気がつかなかったんだ。
声をかけてくれているこの紳士が、もの凄く愛おしそうに僕を見ていただなんて…
誰も教えてくれなかったし…
まぁ、今までの僕が、この国の王族とかに全くと言っていいほど興味が無かったのが影響してたんだろうけどさ…
勉強しとけよ!習っただろ?
そう言われるかもしれないけどさ、絵姿と実物が違う事ってよくあるだろ?
前世みたいな写真とか無いんだから…
魔道具でそれなりのは有るけど、高額だ。
数も沢山無い訳で、子供の僕が持っている訳ない。
よって、世間一般に出回っていないんだよ…
父や働いている兄達は持ってるかも…
持ってたなぁ…
僕は持ってないけどさ、家族を録画してたよ…
父の場合、母がメインで、後は子供達の成長記録とかいってさ。
前世のアルバム感覚かなぁ~
兄達も、よく似た感じだったか…
長男の兄も結婚してるしね。
王族のって…一般向けに売られてるわけないしさ…
せいぜい、王室肖像画の小さいお土産用の物ぐらいだ。
向こうでいうと、ポストカードみたいな感じの写真立てに入った物。
王族記念館に行ったら、あるかもしれないけど…一般公開されているのは有名画家が描いた肖像画だ。
特別な物として、魔道具の画像は多分保存されているだろうが、一般的には見せてもらえない。
特別公開の時は見せてくれるかもしれないけど、僕は見に行った事がない。
一般公開は…行ったかもしれないけど、記憶にない…
どれだけ興味が無かったんだろう…
城からの招待状だって、今までの僕は年齢からして参内できないし…
思いっきり言い訳です…
御免なさい。
王族関係、名前とかは勉強したけど、姿は分かりません…
貴族で、しかも末っ子の成人となる年齢だからとか…
執事や侍女。侍従の皆様が各自の仕事以上にこなしています。
父や母も張り切っている。
で、僕は…兄達に連れられて、ブティックに連れてこられた。
有名なとこらしいけど、よく判らない。
いつもは屋敷にデザイナーさんを呼んで採寸したりしていたと思うんだけど…
今回は何故なんだろう?
時間予約していたのか、貸し切りでした。
採寸から始まり、布地選びでさっきから色んな布地を当てられています。
兄弟とデザイナーさんと、そのスタッフ??
凄く身なりの良い人が、もの凄く真剣に選んでいますよ?
色がどうとか、布地の光沢がどうとか…
肌触りが…身体のラインがどうとか??
ラインっている?
布地が決まれば、今度はデザイン。
デザイン画を見ながら、修正してるよ。
それを疲れてしまった僕は、ソファーでぐったりさ…
「どうぞ」と出されたお茶を何杯飲んだか忘れたよ…
兄達の時も、このぐらい大変だったのか?
「大丈夫ですか?」
と優しく声をかけてきたのは、もの凄く身なりの良い人だ。
背も高く、身体もしっかり鍛えてる感じがする。
筋肉隆々って感じではなくて…
被服関係の人には見えないんだけど…
どちらかといえば、上位貴族の人で、騎士の仕事をしているって感じだ。
一番上の兄は、以前は近衛騎士副団長をしていたけど、今は後継者として父と領地経営をしている。
領地の騎士団の団長をしながら…
双子の兄は、城の騎士団で仕事をしていたよね。
もう一人の兄は城内勤務だ。
いわゆる文官。
姉は嫁いでいるけど、よく帰ってきていた。
僕の事が心配だと言って…
連れ戻しに、義理の兄が、凄く良い笑顔で、にこやかに訪れていたけど…
少し怖かったのは何でだろう?
そう言えば、甥っ子達、元気かなぁ…
前世では考えられないけど、この世界では、甥っ子の方が、僕より年上なんだよね~~
竜人族って、長生きだから…
そんなどうでも良い事を考えながら、現実逃避をしていた。
だから、気がつかなかったんだ。
声をかけてくれているこの紳士が、もの凄く愛おしそうに僕を見ていただなんて…
誰も教えてくれなかったし…
まぁ、今までの僕が、この国の王族とかに全くと言っていいほど興味が無かったのが影響してたんだろうけどさ…
勉強しとけよ!習っただろ?
そう言われるかもしれないけどさ、絵姿と実物が違う事ってよくあるだろ?
前世みたいな写真とか無いんだから…
魔道具でそれなりのは有るけど、高額だ。
数も沢山無い訳で、子供の僕が持っている訳ない。
よって、世間一般に出回っていないんだよ…
父や働いている兄達は持ってるかも…
持ってたなぁ…
僕は持ってないけどさ、家族を録画してたよ…
父の場合、母がメインで、後は子供達の成長記録とかいってさ。
前世のアルバム感覚かなぁ~
兄達も、よく似た感じだったか…
長男の兄も結婚してるしね。
王族のって…一般向けに売られてるわけないしさ…
せいぜい、王室肖像画の小さいお土産用の物ぐらいだ。
向こうでいうと、ポストカードみたいな感じの写真立てに入った物。
王族記念館に行ったら、あるかもしれないけど…一般公開されているのは有名画家が描いた肖像画だ。
特別な物として、魔道具の画像は多分保存されているだろうが、一般的には見せてもらえない。
特別公開の時は見せてくれるかもしれないけど、僕は見に行った事がない。
一般公開は…行ったかもしれないけど、記憶にない…
どれだけ興味が無かったんだろう…
城からの招待状だって、今までの僕は年齢からして参内できないし…
思いっきり言い訳です…
御免なさい。
王族関係、名前とかは勉強したけど、姿は分かりません…
11
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします。……やっぱり狙われちゃう感じ?
み馬
BL
※ 完結しました。お読みくださった方々、誠にありがとうございました!
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、とある加護を受けた8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 独自設定、造語、下ネタあり。出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!
冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。
「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」
前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて……
演技チャラ男攻め×美人人間不信受け
※最終的にはハッピーエンドです
※何かしら地雷のある方にはお勧めしません
※ムーンライトノベルズにも投稿しています
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる