竜の国のご都合主義？

驚きは急にやってくる

そろそろ、アカデミー？

そうだ、他にも何か問題があったはずだ…

あの後の数日間。時々外出しては、スキルアップや確認作業をし続けてきて、忘れてたけど…

そうそう、もうそろそろだよね、アカデミーに入学する時期って…
ある一定の年齢まで、家庭教師に習うのが一般的な貴族の在り方だ。
その後、小さな社交場という意味合いも兼ねて、アカデミーに入学する。
在学期間は約二年。

自国のアカデミーに入学又は、大陸中央を位置する『ヒト族の国』ロザリアン神聖国のアカデミーに留学する。
理由はもちろんある。
竜人には『番』がいる。その相手は、同族の場合もあるが、大体が『ヒト族』だ。
理由はよく判らないけど、他国でもそうだ。
自国の『ヒト族』の場合もある。が、他国に住んでいる事も良くある。そして何と言っても、断然『ヒト族』が多いのは『ヒト族の国』ロザリアン神聖国。
自国に『番』がいる場合はすぐにわかるらしいが、他国の場合、国境の障壁の加減か、わかりにくいらしい。
よって、留学という形で探しに行く。
それでも見つからない場合は、それ以外の他国に留学したり、旅に出たりととにかく探しに行くらしい。
まぁ、運悪く他の人(ヒト族同士)で婚姻してたという事もあるらしいが…
その時は、生涯独身を貫くとか…
『番の幸せ』を大切にする種族だからか、奪い取ってという行動は取らないらしい。

他の種族は知らないけど…

その辺りは、父や兄に聞かないと判らない。
『ヒト族』は『番』の感覚が鈍いのだ。
野生の感が鈍いのと関係するのだろうか？？

まぁ、それはいいとして、で、僕もそろそろ入学の時期。
どの国も、自国の『ヒト族』を他国に出したがらないから、僕はこの国のアカデミーに入学で決定のはずだ。
アカデミーか…ちょっと楽しみでもあるんだけどね…

まさか、この前の騒動があるから、行かせない…なんて事ないよね…