竜の国のご都合主義?

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驚きは急にやってくる

誤魔化しきれなかった…

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起きてすぐ、ノートに昨日の話などを箇条書きでメモにしてみた。
あと、自分に起こった出来事もだ。

箇条書きとはいえ、時系列にする事は忘れない。

「でも…この内容は…」

やっぱり、前世で作っていたゲームの案件にあったストーリーと一緒だ。
全部がそうだとは言い切れないところもあるけれど…

あのゲーム…とりあえず作って…わずかな期間だけの…
そういえば、同僚が言っていたけど、マニアックな人達には意外と好評価だったとか…思い出した。
ほとんどボツネタだったけど、ほんの少しだけ、そう、まるで付録のように出したんだった。

忘れてた事…あった…

書き出していくと、意外と出てくるもんだ…

最後に、どうまとめるか悩んで、これを元に作ったもう一つの方を販売した…その付録みたいな感じで…
その中に、何かあった…モブとして登場させたけど…


販売した方には、『竜人の国』にいた黒髪に黒い瞳の男の子が、急に消えた…
その後、瘴気が各地に広がって、『聖女』とかの討伐隊が頑張ったという、王道のストーリー。
色々と、色を付けた冒険ストーリー•ゲーム。

そこでの僕は、きっかけのモブ…
消えた男の子だ。
成人前だから、この扱いでいいよね…

あの時作った内容が次々と浮かんだ。
メモしないと、すぐに消えてしまいそうだ…

現実は、確かに消えたが…戻ってきた…
戻って来たから、今後はアレとは違い、別の展開になるだろうけど…

そう、消えた男の子。
ゲームの中で消えた男の子。そう、設定上そのキャラは、地下牢獄の様な所に閉じ込められた。
気がついた場所は、地下牢獄なのに、少し快適に過ごせそうな、不思議な空間設定にしたんだった。

明らかにおかしい空間。
ゲームだから、何でも想像できるから…摩訶不思議空間の方が良いだろうとの指摘で作ったんだ。
そして、少し嗜虐気味の設定も含めた。
両手両足を拘束できる鎖。
別の場所にも…まるで拷問でもするかの様な怪しい物も置いてある設定で…

その空間で、黒ずくめの男にのしかかられ、いわゆる強姦されるんだ…
特殊性壁でもあるかのような…そんな感じで…
時に鞭打たれながらとか、複数名にはがいじめされながら犯されていくのを鑑賞されながら…

実験のサンプルをとる様に、血液を採取したり、身体に傷をつけてそこからわずかな肉片を…

だんだん心が壊されていき、最後は…
心を壊される…

自分達の意見と、スポンサーに言われるままに設定で、とにかく『悲劇的に』と…

今思えば、実際にそんな事が行われたら…
何だか悲しくなるなぁ…

体に刻まれた…そう、背中の奴隷紋様をまるで抉るように舐められて…
魔力が黒く闇色に染められて…堕ちた…

そう、ゲームの最後は、討伐される者によって変えて複数の設定まで作り上げた。
最後は言うまでもなく、聖女パーティに殺される…
モブで、悲劇的材料となる人物。

「はぁ…………、僕、無事でよかった…」

大きな分かれ道は、何故か回避された。
『神様』のおかげ??何だろうか?
わからないけど…
それは、教会に行って、祈りながら聞いてみよう。
あの石碑にも…書いてあったと思うし…書いてあったよね??
聞きに来ていいみたいな文面があったように思うけど、記憶間違い??

まぁ、それは今は置いておこう。

なら、僕は闇に堕ちる事は無いのだろう…
いゃ、世界からの強制が入る可能性もあるかも知れない…
神様が助けてくれたとしても…

なら、『闇堕ち』にならないように気をつけて…
特に、あの黒ずくめ…
設定では…魔人族だったはずだ…
それに、家から出ていくために用意されたあの場所。
あの場所に行くまでの過程で、散々言われ続けた内容から、閉じ込められる予定の場所は…

だったら、あの国やあの国の人達に余程のことがない限り近づかないようにしよう…

「よし!!」

次々に起こりそうな事を思い出してはノートに綴っていった。

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